- haruhishineitai
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いつもはスピーカーでも内蔵してんじゃないかってくらい大音量なハルヒの声が、今は遠い。 身体が勝手に動く。ハルヒを押しのけてディスプレイの正面に立った俺はモニタ上に音もなく現れた文字に釘付けになる。#return
2020-12-19 19:45:21「YUKI.N>このメッセージが表示されたということは、そこにはあなた、わたし、涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、古泉一樹が存在しているはずである」#return
2020-12-19 19:50:37「YUKI.N>それが鍵。あなたは解答を見つけ出した」#return pic.twitter.com/eLIySToM34
2020-12-19 19:51:54「YUKI.N〉これは緊急脱出同一個体開始プログラムである。1を起動させるにはエンターキーを、2を起動させるにはデリートキーを、そうでない場合はそれ以外を選択せよ」#return
2020-12-19 19:53:40「YUKI.N>これは二つのプログラムを同時に発生させるプログラムである。プログラムが起動するのは一度だけであり、実行の後消去される」#return
2020-12-19 19:56:32「YUKI.N>1を選択した場合、あなたは時空修正の機会を得る。2を選択した場合、時空修正に加えあなた自身の同一個体を発生させる」 #return
2020-12-19 20:02:46「どういう意味?なんの仕掛けなのジョン?あんたやっぱりあたし達をからかっているだけなの?説明してよ」#return
2020-12-19 20:06:40これは長門の残してくれたメッセージ、だがこの長門じゃない、無口な宇宙人もどきの長門の、だ。 だが、この長門も長門だ。どっちも長門有希そのものなのだ。#return
2020-12-19 20:13:20「すまない、長門、これは返すよ」 差し出された入部届に、長門の白い指が緩慢に伸びた。一度目は失敗して、二度目でようやく手に取ることに成功する。#return pic.twitter.com/4KmwL1rsTg
2020-12-19 20:15:38「.......っ.....................。…そう……」#return pic.twitter.com/MucdTEbk60
2020-12-19 20:16:37「だがな、実を言うと俺は最初からこの部室の住人なんだ。わざわざ文芸部室に入部する必要はない。何故なら…。何故なら俺は、SOS団の団員その一だからだ」#return pic.twitter.com/RZpjoSJOex
2020-12-19 20:19:49それから俺はなんやかんやあって、まあなんとかSOS団の存在する現実世界に戻ってきたわけなのだが、あっちの世界のことは何も解らないままだ。#return
2020-12-19 20:23:15「あなたは時空修正を行った。同一個体を発生させた状態で」#return pic.twitter.com/Ik4GxGRB7z
2020-12-19 20:25:11淡々とした口調でそれだけ告げたヒューマノイドインターフェイスは、そのまま宇宙ロイドに戻ってしまった。 同一個体の発生というものがどんなものかはまるで解らんが、もし俺の想像通りだとすれば、あの世界には、残ったはずだ。#return
2020-12-19 20:30:33「その入部届は、もう一人の俺に渡してくれ。長門」#return pic.twitter.com/E2XQkeKmye
2020-12-19 20:30:53【"人生"とは選択の連続である。人は生まれた意味、生きる意味を人生の選択と共に学び、歩いていく。そしてまた"選択"をする。_】 pic.twitter.com/iQKql5mR8x
2020-12-19 20:31:13