【アカチンの思い出】
【アカチンの思い出】 この話も以前書いたことがある。 幼少の頃である。 まだ幼稚園生くらいだったか…。 母が買い物に出かけている間、 兄と二人で留守番をしていた。 nikkansports.com/general/nikkan…
2020-12-20 11:31:47二人でじゃれ合っていると、そのうち兄は調子に乗って台所から菜っきり包丁を持ってきて 「ホレッ!ホレッ!」 って僕に向って突き出してきた。
2020-12-20 11:31:48まぁ動機が「ふざけている」だからぼくも笑いながら 「やめろよ、やめろよ」 と言って避けていたんだけれど、 この投稿を読んでいる皆が「あぁこれはヤバイ!ことが起きるんじゃないの?」との期待通りに… 刃面が右手親指の付け根直下の手首付近に当たった。 兄と僕「あっ!」
2020-12-20 11:31:48真皮表面に切り傷がついた程度だけれど、 直線についた傷の間から血が滲んできた。 兄は僕を連れて、僕らの部屋である三畳間から四畳半の居間を通り、台所のある三畳間に行き、 箪笥の上の薬箱をとり、中から赤チンと呼ばれるマーキュロクロム溶液をとりだし、 キャップを開け、トントン!と傷口に…
2020-12-20 11:31:48「出ない!????」 理由は今でも判らぬ。 スポンジ状の先から、適量の赤チンが出るはずなのだけれど。 どうしよう・・・ 兄はそのスポンジがついた先頭部分も取り去ることを決意!、 そして容器開口部を傷口に・・・
2020-12-20 11:31:49お!おおぅ! 先端開口部からドバドバ!と赤チンが流れ出し、 三畳間の畳を赤く染め上げ… 「ヤバイ!ヤバイ!よ、兄ちゃん!」
2020-12-20 11:31:49お袋はちょっとどころか随分と「向こう側」へ行ってしまっている人なので、 「この床の参上を見たら、僕らはどんな怒られかたをされるのか、想像もできん…」 と、すぐに二人で畳のアカチンを拭き取ろうとしたのだけれど、もう随分と染込んでいて。
2020-12-20 11:31:49訂正 誤:参上 正:惨状
全くタイミング悪く、そんなところにお袋は帰って来たんだ。 「何をしているのお前たち!」 僕の手首の傷なんて"Out of 眼中"だぜ! 「どうしたの?大丈夫?」 なんて言葉なんでないぜ!
2020-12-20 11:31:50こっぴどく叱られた。 お袋は「兄が僕に怪我をさせた」ことではなく、 「畳がアカチンまみれになった」ことを怒っていた。 兄は世渡りが上手いんで、すぐに泣いたふりをして許された。 僕は泣く気にならないんで泣かなかった。 そしてら 「反省してない!」 ってまたまた怒られた。
2020-12-20 11:31:50そんな躾で育てられたら、根性も性格も捻くれる・ねじ曲がる。 そのような性格はアカチンでは直らない。 #なんてこったい #反省堂国語辞典 #タイガーホース 手首の傷跡? 今もあるよ。
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