科学と宗教と その1

視点学たんと(自己まとめ)
5
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan こういう「正統派」という区別は苦しいですが…… 改めて書くなら、「歴史」を根拠とするのが宗教、 「科学(のようなもの)」を根拠とするのがエセ科学と私は考えます。 そして傍流の宗派、そしてなぜか合衆国の宗教はエセ科学に合流しやすいですね。

2020-12-23 19:24:55
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 合衆国が視点学たんさんには一番興味深い事例でしょうね。あの国は「科学と宗教の国」なのです。 聖書学という「聖書を批判的に検討する」という罰当たりな学問があります。 これが一番進んでいるのもまた合衆国であり、無神論の本が堂々と出るのも合衆国です。あの国はどうにも極端です。

2020-12-23 19:26:38
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan かの国の聖書学事情。 書き換えられた聖書 (ちくま学芸文庫) バート・D. アーマン amazon.co.jp/dp/448009928X/…

2020-12-23 19:26:49
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan さて、結論を述べなければいけませんね。 私はエセ科学と宗教の違いにさほどこだわりません。 なぜなら、この両者は「乗り換え可能」なようだからです。性質もそうですが動機が似ています。 とはいえ、両者はかろうじて区別ができます。

2020-12-23 19:28:15
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 正統派宗教が持つ力は「死後」を語れる点です。 科学の装いをしていたら、冥府の物語は紡げません。 パパは天国にいるの?教皇フランシスコの答え youtu.be/1huw5izCz7g

2020-12-23 19:29:45
拡大
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan とはいえ、この境もまたあいまいである点は認めなければいけません。 六曜と並ぶ「新しい宗教」に水子があります。 これはどうも昭和に定着した信仰ですね。 もともとはエクソシストと同じく「胡散臭い宗教」だったものを寺が買い上げた形になります。

2020-12-23 19:31:06
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 「賽の河原」をはじめ、子供と死後を語る物語は無くはないです。ただし、近現代まで子供はたくさん生んで、たくさん死ぬ世界でもありました。 e.g. 「7歳までは神のうち」

2020-12-23 19:32:09
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan それゆえ、子供の死後の扱いも日本の仏教には存在しませんでした。 ・子供の価値の上昇 ・子を思う親の未練 ここにつけ込んだのが水子信仰です。 そして、これを寺側に吸収した方が害が少ないと当時の寺は考えたようですね。この構図はカトリックがエクソシストを管轄しているのに似ています。

2020-12-23 19:33:37
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan さて、ここで示した通りエセ科学と宗教の根源は「人間の願望」であるとは言えるでしょう。 「そうあってほしい」は科学ではありません。 「あなたは死ぬ」と告げるのが科学的に正しいことがあります。ここに宗教やエセ科学は”別の価値観”を持ち込む訳です。

2020-12-23 19:34:49
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 「肉体は死んでも魂は不滅」 この教えはキリスト教、仏教等の有名な宗教に限らず、エジプト神話のような古い宗教にも見られます。 宗教の本質は死後の救済にあります。

2020-12-23 19:35:40
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan この問題に対する歴史学の答え。 「エセ科学とは宗教の代替品である」 エクソシストが1900年以降増えたのは偶然ではありません。進化論が信仰を脅かし、「歴史」を使った権威を砕いたときから、エセ科学による「科学教」は始まったのです。

2020-12-23 19:37:22
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 参考文献。品薄になってしまいましたねぇ。 図書館でどうぞ。 帰依する世紀末―ドイツ近代の原理主義者群像 (MINERVA歴史叢書クロニカ) 竹中 亨 amazon.co.jp/dp/4623039536/…

2020-12-23 19:37:47
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan そして宗教学…… そして聖書学からの答えはこちらです。 キリスト教思想への招待 田川 建三 amazon.co.jp/dp/432615375X/…

2020-12-23 19:38:47
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 筆者の田川は宗教というものの性質を第三章で丹念に確認した上で「科学は宗教の代わりではない」ことを確認します。 ということは、たとえば「この科学が進んだ時代にいまだに宗教を信じる……」という言葉は意味がありません。別種のものですから。

2020-12-23 19:40:04
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan では、なにが重要なのかといえば「宗教を研究する」ということです。宗教を研究し、その性質を理解し「宗教を超える」ことを田川は夢見ます。そのために、彼は古代語で書かれた聖書の全訳という偉業に挑戦し、成功しています。

2020-12-23 19:41:24
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 「宗教を越えたもの」は当然「宗教の欠点や利点」を乗り越えたものです。なので、おそらく科学からそれは現れないでしょう。 そして、宗教を扱う人で「宗教を超える」なんてことを言い出しているのはこの人ぐらいです。 それもそのはず、彼は「神を信じぬクリスチャン」ですので……

2020-12-23 19:42:49
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan このようなわけで、宗教とエセ科学を扱うのは至難の業です。歴史的な知識も要ります。特に近代の進化論が広まり、それぞれの国でどう受容されたかは重要でしょう。 一番駄目な受け入れ方をしたのは合衆国ですが、はて日本も上手く受容できたかどうか……?

2020-12-23 19:44:12
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan ええと、この本でしたかねぇ。どこかの本で「日本と進化論」を論じていると聞いているのですが。 アメリカの世紀と日本――黒船から安倍政権まで ケネス・B・パイル amazon.co.jp/dp/462208936X/…

2020-12-23 19:46:38
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan まあ水子信仰が昭和に現れるぐらいですから、日本も合衆国を笑える立場にはなさそうです。 無宗教の国で、朝には星座占いを見て、会話では血液型占いが、神社に行けばおみくじを引き、カレンダーを見ては六曜に頭を悩ませるのが現代日本人というものです。

2020-12-23 19:47:58
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 「科学的な考え」はあっても「科学的な人は存在しない」というつきなみな言葉で私の長文は終えるとしましょうか。

2020-12-23 19:48:54