科学と宗教と その1

視点学たんと(自己まとめ)
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視点学たん @viewpointicstan

これはとってもセンシティブな話題だと思うけど、ニセ科学と宗教って何が違うんだろう…?

2020-12-23 11:09:49
視点学たん @viewpointicstan

この話題に関して私が完全に中立を保つことは難しいと思うから、先に私の立場を開示するよ。 私はニセ科学には反対の立場をとるよ。また、自分ではいかなる信仰も持っていないと考えているよ。

2020-12-23 11:12:41
視点学たん @viewpointicstan

❌いかなる信仰も ⭕いかなる宗教的信仰も

2020-12-23 11:13:38
視点学たん @viewpointicstan

宗教を信仰することと科学を受け入れることは両立すると思ってるよ。私はそうしてはいないけど。

2020-12-23 11:22:52
視点学たん @viewpointicstan

ニセ科学を信仰することと、宗教を信仰することって、何が違うと思う? 一方が良くないものとされ他方が擁護されるべきものとしたら、その理由は何だろう…?

2020-12-23 11:24:31
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan さて、アマチュア宗教学者(&歴史学者)として意見をいくつか。私はその立場上宗教の方面に詳しいです。なのでその筋で話を進めてみます。

2020-12-23 18:54:49
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 「一方が良くないものとされ他方が擁護されるべきもの」 一つは慣習でしょうね。長く続いたものは長く続いたという事実のために尊重されます…… この分野で死角になりがちなのは「六曜」ですね。

2020-12-23 18:55:58
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 六曜はどうやら江戸時代にあった占いの概念で、明治時代のカレンダーの普及と共に広まったようです。今でも私達はカレンダーを見て「仏滅」や「大安」の日を見ます。しかし、占いとしては江戸時代が起源では新しすぎます。なので、占い界隈ではだいぶ評判が悪いようですね。

2020-12-23 18:57:22
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan そして、六曜は「長く続いた歴史」こそありますが、根拠はありません。聖書や仏典のような聖典もありません。 ですが”無宗教の日本”で、六曜は大きな力を持ちます。 「仏滅だから、この日は結婚式は避けよう」 非常に普通の言葉で、これに反対する方が現状難しいでしょう……

2020-12-23 18:59:14
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 六曜は強いて言えば宗教側ですが(エセ科学の要件を満たさないので)、先述の通り「害」はあります。 一つ一つは大きな問題ではないかもしれませんが、”もし六曜を無くせたなら”という問いから始まるなら、六曜の影響力は実に大きいです。特に冠婚葬祭のお仕事にはかなり影響が出るでしょう。

2020-12-23 19:01:01
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan では逆に私が区別する「エセ科学」はどうなるのでしょう。それはファインマンの提唱するカーゴ・カルトサイエンスでもありますが…… 要するに「良さ」の根拠を科学(っぽい)説明で勧誘する部分ですかねぇ。

2020-12-23 19:02:34
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 別に六曜も、あるいは私が信仰する所のキリスト教も「科学的に良い」という説明はしません。 しかしたとえば「この未知の物体の力を使えばコロナはたちどころに治る」と言えば、これはエセ科学の道でしょう。

2020-12-23 19:04:21
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan わかりやすい比較では、ローマ・カトリックはコロナの回復の奇跡は流石に行っていないようですね。 カトリックは存外良心的な所があるので「三密回避」に積極的です(遠隔ミサに参加できるよう配慮したり)。 彼らは奇跡が病気に無力であることを知っています。

2020-12-23 19:05:25
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan ただし、これは「良心的な」……言い換えれば「歴史と伝統」を売りにしている宗教の態度であって、そうでない宗教は迷わず「病を治す」ことを売りにするでしょう。この場合、エセ科学と宗教の距離は近くなります。

2020-12-23 19:07:25
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 参考文献です。これは現代のイタリアです。 現代のイタリアで精神科医の指導のもと、悪魔祓いが行わています。 バチカン・エクソシスト (文春文庫) トレイシー ウイルキンソン amazon.co.jp/dp/416765167X/…

2020-12-23 19:08:43
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 興味深いのは一時は廃れた悪魔祓いが1900年を境に増加し、教会は新たな指針を作らねばいけなかった点です。 カトリックの立場は明解で、悪魔祓いのような”胡散臭いもの”を拒絶する立場にあります。 なのでエクソシスト達はいうなれば教会の外で活動しているようですね。

2020-12-23 19:09:49
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan そしてもう一つ、エセ科学と宗教が交わったのが合衆国を中心に盛んなID論ですね。 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4…

2020-12-23 19:10:35
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 趣旨は単純です。 進化論は猿から人への進化を説くことで聖書の「創世記」の物語を骨抜きにしてしまいました(神が人間を作った、の部分を否定)。 これに不満な、まさしく原理主義のキリスト教徒は「もしも」を空想し始めました。

2020-12-23 19:12:54
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 科学の世界でも「この世界の始まり」はわかりません。 ここに彼らがつけ入る余地がありました。 「人間は猿から進化したかもしれないが、それは”知性ある存在”にそう設計されたからである」 一応、立場は進化論とは別の説ということになっていますが、神の名を隠した神話に過ぎません。

2020-12-23 19:14:09
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 一番わかりやすいのは、合衆国では「進化論を教える学校と、そうでない学校」があることです。 進化論を教えるのは公立の学校ですね。 対して、進化論を教えないのは原理主義の人々により作られた私立の学校です。こうした学校では、進化論の代わりにID論を教えます。「科学」の授業でです。

2020-12-23 19:16:16
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan アメリカの宗教事情。 「進化論を教えるか」はしばしば血みどろの争いになります。「この教師は進化論を教えた」で弾劾されるのは、たぶん合衆国ぐらいでしょう。 アメリカと宗教―保守化と政治化のゆくえ (中公新書) 堀内 一史 amazon.co.jp/dp/4121020766/…

2020-12-23 19:17:08
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan 未だに「進化論派」なんていう名前が存在するのは、面白い事実です。 米国で進化論を信じる人が過半数超え business.nikkei.com/atcl/seminar/1…

2020-12-23 19:18:22
トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan このように、宗教がエセ科学と手を結ぶことはあるようです。なぜそれが起きるのか。それは現代が「聖書に書いてあるから」では信用してもらえない時代だからです。 キリスト教講座 イエスの復活と原罪の検討、現代のキリスト教について【VRアカデミア】 youtu.be/8SpNMPUFaPU pic.twitter.com/UXPBc79izN

2020-12-23 19:21:48
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トピルツィン @toopiltzin

@viewpointicstan この辺が「エセ科学」と「(強いて名付けるなら)正統派の宗教」を分かつ部分ではあるようです。 ローマ・カトリックも、日本の仏教も科学をその拠り所としません。 しかし、合衆国ではむしろ”科学への信仰”が篤いので、「科学教」にしてしまうのが楽なようですね。

2020-12-23 19:23:23