2020年12月31日

ボールピックとオフボールスクリーン、どちらを先に指導するか

恐らく、何となくオフボールスクリーンが先に教えられていることが多い印象を受けますが、精緻に考えると逆であるべきなのかもしれません。
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現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

最近悩んでいるのは、戦術指導において、ボールピックとオフボールスクリーンのどちらを”先”に位置づけるか。 結論から言うと、「ドリブル/ドライブに対する合わせ」を初歩戦術として位置付けるなら、第二段階に来るべきはボールピックであり、オフボールスクリーンは第三段階にあるべきではないか?

2020-12-31 13:09:57
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

ドライブでもポストプレーでも良いのだが、何にせよ、ある個のアタックと、DFの対応に応じたオフボールのリアクトを戦術的基本として位置付けるなら、「ハンドラーにアドバンテージを生じさせてアタックさせる」というボールピックがその次に連続的に位置付けられるのが妥当に思える。 pic.twitter.com/MwewTEBD7D

2020-12-31 13:14:08
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現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

オフボールスクリーンの場合、ボールの動きに対するリアクトという初歩戦術から一旦遠ざかって、ボール以外でまず動きを発生させて、そこから改めて攻めるという、次元的に異なるオフェンスシステムを指導している感覚になってしまう。

2020-12-31 13:16:00
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

また、単純にオフボールスクリーンの方が複雑性が高い。 ボールピックが単純なわけでは決してないが、とはいえ構造として、ハンドラーの1on1に対して直接スクリーンを与えて発生したアドバンテージが周囲に波及して行く形は、初期のドライブ+合わせと連続して捉えやすい。

2020-12-31 13:18:32
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

一方でオフボールスクリーンの場合は、ボール位置とスクリーン位置が当然分かれている。(この性質から、スクリーンをDecoyにしてパサーがドライブするというパターンが理解される) また、スクリーン単体を取ってきても、ユーザー、スクリナー、あるいはさらに他にパスする選択肢が出てきて複雑。

2020-12-31 13:20:22
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

要するに、ボールを動かして周りがリアクトする形と、ボールを止めて周りの動きを起点とする形、という意味で分かれていて、前者の方がより基礎戦術に近いと考えるなら、オフボールスクリーンよりも、ボールピックの方が「基礎的」である、こちらを先に理解させる方が合理的という話になる。

2020-12-31 13:22:08
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

また、オフボールスクリーンは一発で決着がつくことは少なく、今年の東海大学が多用していたように、連続的にボールピックに移行する、いわゆるChase youtu.be/tt3k2VmQ43U の形を取ることが多い。 となれば、先んじてボールピックが理解されていないと、オフボールスクリーンが中途半端になる。

2020-12-31 13:25:06
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現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

また、育成段階での運用においても、ボールピックの方が比較的容易かつ合理的になる場面が多そうに感じる。 低いカテゴリーや低位のチームだと特に、ある程度ハンドル&アタック出来るプレーヤーが少数居て、周りがそれにどれだけ合わせるか(邪魔しないことも含め)が求められることが多いだろう。

2020-12-31 13:29:23
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

そうした場合、オフボールスクリーンを基本とすると、最終的にアタックするプレーヤー以外に、パス能力だけでなく十分なキープ力、アタック力を持ったパサーを育成して調達する必要が出てくる。 ただでさえタレントの数や育成資源が制約された下位チームではこれはかなり難易度が高い。

2020-12-31 13:32:13
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

よくある失敗のパターンは、最も上手い選手をパサーにせざるを得ず、オフボールスクリーンをする度に毎回2番手3番手のフィニッシュで終わるハメになるか、逆に上手い選手をユーザーにせざるを得ないため、能力的に劣るパサーがターンオーバーを連発したり、ボールプレッシャーを掛けられて破綻するか。

2020-12-31 13:34:10
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

そうした問題が出てくるのは、オフボールスクリーンが戦術的次元が異なり(あるいは戦術的次元が高度であり)、運用により多数かつ上質なタレントを必要とするという構造があるからではないかと思える。 となれば、まずボールピックのある程度の定着を先行させる方が妥当となり得るかもしれない。

2020-12-31 13:40:32
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

オフボールスクリーンを先に教えるべきケースとしては、ハンドラー/スラッシャー役がディナイされたときに、Pindownユーザーとして、あるいはRipスクリナーからのPopでディナイを剥がしてボールを受ける場合がある。 しかしこれは、オフボールスクリーンのほんの一片を教えるに過ぎないとも思う。 twitter.com/MBTResearch/st…

2020-12-31 16:55:56
現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch

また、オフボールスクリーンを「スラッシャーに持たせる」ということだけに用いる指導順序が通用するのは、スラッシャーが1on1で基本的に十分に突破できる場合に限る。 ハンドラーが突破力がそれなり程度なら、やはりボールピックが必要となり、結局ボールピックを優先すべきケースが多くなりそう。

2020-12-31 17:01:16
ポポ @KAYAKFILM

@MBTResearch 最初にスクリーンを習うのがBLOB、SLOBの場面というチームが多い気がします。その際に、まずオフボールスクリーンの指導から行われている気がします。ハーフオフェンスの場面での話であるなら、すみません。

2021-01-01 01:18:39

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