小川寛大『南北戦争』読書メモ集

小川寛大『南北戦争』(中央公論新社、2020)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

小川寛大『南北戦争ーーアメリカを二つ裂いた内戦』(中央公論新社)をご恵投いただきました。ありがとうございます。南北戦争に関してはプラグマティズムの歴史を振り返る上で意外と重要なことが分かってきたので、個人的にドンピシャな頂き物でした。拝読します。 pic.twitter.com/YXPM5oTNR3

2020-12-30 11:13:38
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荒木優太 @arishima_takeo

「結果としてリンカーンには、近現代戦の基礎理論を固めたとされるプロイセンの軍事戦略家カール・フォン・クラウゼヴィッツの軍事思想を体現した人物との評さえ存在するのである」(小川寛大『南北戦争』)。へぇー。

2020-12-30 17:57:45
荒木優太 @arishima_takeo

「当時のヨーロッパの奴隷制とアメリカ南部の奴隷制は、黒人の自由を奪ったうえで働かせる制度としては共通していたが、経済的な意味では拠って立つ基盤がまるで違った」(小川寛大『南北戦争』13)。なるほど。

2020-12-30 18:00:50
荒木優太 @arishima_takeo

「ルイジアナ州で医師をしていたサミュエル・カートライトなる人物が、「黒人のみが罹患する逃亡病という病気があり、これを発症することで、黒人は主人の元から逃げたくなる精神状態に陥る」という主張を大真面目に展開」(小川寛大『南北戦争』16)。やべえ。

2020-12-30 18:05:47
荒木優太 @arishima_takeo

「リンカーンは、混乱するミズーリ州に派遣された北軍のジョン・フレモント将軍が、同地で南部シンパの所有する黒人奴隷を没収の上、自由人として解放しているとの報に接し、それをとがめて一八六一年九月に解任するといったことまでしていた」(小川寛大『南北戦争』64)。へぇー。

2020-12-31 16:56:15
荒木優太 @arishima_takeo

「その新指揮官を初めて見た北バージニア軍の将兵たちは、リーの真っ白い頭髪や、高級軍人としてはやや不釣り合いにも思える物腰の柔らかさを見て、「ババア(Granny)」という、かなり失礼なあだ名をつけている」(小川寛大『南北戦争』106)。確かに失礼だ。

2020-12-31 16:58:32
荒木優太 @arishima_takeo

小川寛大『南北戦争』読了。面白かった。戦争というと、第二次大戦がイメージされ、その凄惨さに比べると、相対的に他のものは軽く見られがちだが、そんなことはないぞ、と。

2020-12-31 17:13:24