2020年下半期に読んだバンドデシネ(等)まとめ

2020年7月~12月に読んだバンドデシネ(フランス語圏漫画)など紹介のまとめです。ほか、フランス産MANGAや他のヨーロッパ圏作品の仏訳もの、英語グラフィックノベルなども
34

2020年に印象深かった作品
Juliette Taka "Pole Dance"

Minna Sundberg "Stand Still Stay Silent"
(Webコミック)

Jann Kukkonen "Voro"
(フィンランド作品仏訳)

Brice Cossu, Olivier Bocquet "FRNCK"
Ers, Dugomier “Les enfants de la résistance”
Fournier, Deschard "Bakamon!
Jordi Lafebre “Malgré tout”
Véropée “Le Cid en 4eB”

ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Juliette Taka “Pole Dance” 表紙が最高なんだよなあ(嘆息) 20代半ばに差し掛かり体力が衰えつつある主人公が、ポールダンスと習得を通じて身体の均衡を得ていく、基本はそういう健康的なストーリーです。 ポールダンスの実践的な内容が詳しくてすっげえ面白いんですよ pic.twitter.com/Yd3rWNl8VB

2020-09-19 21:57:24
拡大
ty @te_igrec

“Pole Dance” 「ポールダンサー、太ももの内側に青タン作りがち」 そういう事が知れるだけでもめちゃくちゃ楽しいんですね、俺は それはさておき、「垂直の棒にしがみ付いて動き回る」というアクロバットの実践が語られている部分がまー興味深いんです pic.twitter.com/i5eBtxQ8GA

2020-09-19 22:07:42
拡大
ty @te_igrec

“Pole Dance” 絵がいい(率直) 良い漫画絵ってこういう事ですよ デフォルメ強めのシンプルな描線で、描き込みがなくとも身体の形・厚み・重みは伝わってくる 素晴らしい 可愛く健康的でちょっと(だいぶ?)フェティッシュなのも良い 良いとしか言えねえ pic.twitter.com/CwC2cxffdR

2020-09-19 22:10:45
拡大
拡大
ty @te_igrec

“Pole Dance” ストーリーは、 20代女性が年齢相応の責任・ライフイベントの悩みを抱えた日々を送りつつ、スポーツを通じて自分の体と精神に向き合っていく…といった比較的シンプルな、現代の都市人の生活と日常を描くエッセイ的作品です。主題が稀有で漫画力が強いから最高になってる  読め(豹変)

2020-09-19 22:17:07
ty @te_igrec

読んだ外国語コミックの紹介 Minna Sundberg "Stand Still Stay Silent"書籍版1-3巻 2020年、今一番読むべき漫画です 未知の疫病が蔓延した世界、感染拡大を避けるため各地域が孤立…して後、かつての文化を忘れきった世界で、北欧を拠点にする6人の新世代の冒険者が旧い文明の地に旅立つ、という話 pic.twitter.com/25fkgYHHhO

2020-12-31 21:19:12
拡大
拡大
拡大
ty @te_igrec

"Stand Still Stay Silent" 感染・分断・孤立、と空恐ろしいほどのタイムリーさですが、実際は2013からはじまったWebコミックです 更新されつづけて今や1000p超えたようで… すご…鬼才か…?? 直に見ていただけると早いのですが、1ページ毎の完成度がやっべえのですよね sssscomic.com

2020-12-31 21:21:32
ty @te_igrec

"Stand Still Stay Silent" ジャンルとしては終末的ホラー・SF・ややファンタジーに該当しそう 身近な例ではバイオハザード、サイレントヒルなど?   6人が役割・スキル・言語・疫病への耐性などのステータスが厳密に決まっていて、それに従った展開を取るのでわかりやすいんですよ RPG的と言える

2020-12-31 21:25:10
ty @te_igrec

"Stand Still Stay Silent" 全員共通の言語がない事で、最重要な斥候がフィンランド語しか喋れないばかりに意思疎通が困難に…とドラマ性が自然に生まれる構造、めちゃくちゃ上手い 時勢とのタイムリーさを除いても群を抜いた傑作なので、英語読める人はまずWeb版を読んでほしい 書籍も豪華で◯です

2020-12-31 21:33:09
ty @te_igrec

読んだ海外マンガの紹介 Janne Kukkonen “Voro” 4巻 フィンランド作品の仏訳版。 盗賊ギルドが一大勢力として存在する設定のファンタジーなアクションもの第二部。第一部で権力者に利用され古の禁忌を侵し、街を追われた主人公たち。新天地での再起と新たな敵の襲来が語られます。おすすめよコレ pic.twitter.com/N4LdDs3PbE

2020-09-13 22:30:46
拡大
ty @te_igrec

“Voro” 主にアクションの爽快感に徹した、シンプルな描線で迫力感溢れるビジュアルが最高の漫画です 中身の転載は省略 ググるだけでもいいので見てほしい 芬仏英語のいずれかが出来る人には読んでほしい 英題は”Lily the thief”だ 画像は裏表紙 こういう都市や遺跡をビュンビュン飛び回るのよ pic.twitter.com/bmK5xlMgWK

2020-09-13 22:37:08
拡大
ty @te_igrec

読んだ海外マンガの紹介 Janne Kukkonen “Voro” 5-6巻 フィンランド作品仏訳版。盗賊ギルドが大勢力として存在する設定のファンタジーなアクションもの第二部。主人公の少女は権力者の依頼に応じ古代の遺物を盗みとる任務につくが、遺物は古代の悪神と眷属に利するもので…という構造の物語。おすすめ pic.twitter.com/A0jFa69AGi

2020-12-31 20:53:57
拡大
拡大
ty @te_igrec

"Voro" 非力なシーフ職の少女が「誰よりも早く遺物を入手できる」という一点で権力・悪神の眷属を差し置いて物語の中心に位置できるというゲームバランス感(言葉のあや)に優れた物語も素晴らしい  とにかく読んでて楽しいやつなので気軽に手をだしてほしい 英題は"Lily the thief" です

2020-12-31 21:00:25
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Cossu, Bocquet "FRNCK" 原始時代が舞台の冒険もの。はい異世界(時代)転移系です。現代少年が、原始人の一族と共にドタバタと困難に立ち向かうお話。言葉・火の使い方・衛生概念・災害の知識など何も共有できない状況を体当たりで打開していく キャラが魅力的で大好き pic.twitter.com/UTb7xHMZLP

2020-12-31 21:05:58
拡大
拡大
拡大
拡大
ty @te_igrec

"FRNCK" どこかで読んだ作者インタビューに「最近は難しくなってしまった、かつてのタンタンやスピルーのように自分の才覚で困難を切り開く冒険を描きたかった」という言葉が そんな感じ 異世界転生系ではあっても現代チート類は存在しない、異文化コミュニケーションと相互理解の物語として楽しい

2020-12-31 21:08:48
ty @te_igrec

"FRNCK" キャラの描き方が結構キャッチーで、男女ともに魅力的なんですよねーーー 個人的には女子の描き方が結構セクシーでそういう目線でも楽しんでます  画像は最推しキャラのChipolataさんです 原始人なので足にスネ毛生えてたりと描写が良いんですよ(高速圧縮言語) pic.twitter.com/0ncucG7wEb

2020-12-31 21:10:58
拡大
拡大
拡大
ty @te_igrec

先週読んだバンドデシネ"FRNCK"からChipolataさん らくがき pic.twitter.com/d2LOFQUYVl

2020-11-24 23:22:12
拡大
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Ers, Dugomier “Les enfants de la résistance” 2-3巻 「レジスタンスの子供達」。第二次大戦時、ナチス占領下のフランスが舞台の戦時もの。タイトル通りレジスタンス活動に加担する中、戦争と政治/経済の思想対立が世界を分断していく様を子供達が目の当たりにする物語 pic.twitter.com/6QHI5TdH2j

2020-09-13 23:05:19
拡大
拡大
ty @te_igrec

“Les enfants de la résistance” 単に「暴力に屈しない子供達」といった甘い問題意識ではなく、抵抗活動とは思想の伝搬であり、手段として時に暴力と破壊も伴うと描かれてます あと戦争の話なので人が死ぬ。間接的に子供達の活動が人の死を招いた描写もある。語り口はジュブナイルで中身は骨太です

2020-09-13 23:10:39
ty @te_igrec

“Les enfants de la résistance” 資本主義と共産主義、同国内の思想対立、人種問題、格差、など政治的な問題意識を詰め込み、生死の際にも迫り、それでいて描き方は子供の目を通したジュブナイルでもある。 諜報・破壊工作に足突っ込んでるけど冒険要素もある 盛り沢山で読み応えあります

2020-09-13 23:17:47
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Ers, Dugomier “Les enfants de la résistance” 4-5巻 「レジスタンスの子供達」。ナチス占領下のフランスが舞台の戦時もの。子供達が手製ではじめた活動が本当の抵抗運動に発展していく流れを描く。レジスタンスの実際を学びつつ危険な冒険ものとして楽しめる 傑作 pic.twitter.com/X3CbbhS2PD

2020-12-28 23:27:07
拡大
拡大
ty @te_igrec

“Les enfants de la résistance” 4-5巻の内容としては 亡命者とその援助 分断されたフランス 強制労働と労働力の徴収 思想・経済・政治の対立 ユダヤ人迫害 破壊活動 諜報活動 …など「ガチ」。 2次大戦の歴史とレジスタンスに関する専門性のある内容を書きつつジュブナイルものとしても楽し

2020-12-28 23:32:25
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Fournier, Deschard "Bakamon!" 表紙から笑わせにくる姿勢すき もう見た目通りにポケモンのド直球なパロディで、ゲームだから許される諸々を客観的に描いたらこうなる、ていうシュール&ブラックなギャグ。僕はめっちゃくちゃ笑いました。今年ベストのひとつまである。 pic.twitter.com/ajnPuZmSXl

2020-12-29 21:06:21
拡大
ty @te_igrec

"Bakamon!" ポケモンパロディ要素以外にも、狂った部分と正気に戻るまでの間の取り方やバランスがよくて、再読しても笑えるのが結構すごい  ツッコミ不在の恐怖的なノリはあるけど、「狂い」が淡々と流されて、粛々と可笑しくなるのがすき あと絵は可愛いです(最重要)

2020-12-29 21:12:31
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Jordi Lafebre “Malgré tout” 土砂降りの中傘を差し見つめ合う老カップル、思い出の場所で過去の出来事を語り合い「これから何をしていこうか…」というセリフで はじまる物語です。顔に皺を刻んだ2人が、過去に辿った道を時を遡り綴っていく、長い長い恋の物語 pic.twitter.com/JWzqYMOxqN

2021-01-01 09:34:47
拡大
1 ・・ 5 次へ