2021年上半期に読んだバンドデシネ(等)まとめ

2021年1月~6月に読んだバンドデシネ(フランス語圏漫画)など紹介のまとめです。今8月ですね。細かい事は良いんだよ。  ほか、フランス産MANGAや他のヨーロッパ圏作品の仏訳もの、英語グラフィックノベルなども
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2021年上半期に印象深かった作品
Reed Waller, Kate Worley "OMAHA"

Thimotée Leman "Après le monde"
Eloisa Schichilone "Nous vivons chez nos chats"

Yann le QUellec, Romain Ronzeau " Les amants d'Hérouville"

Arleston, Alwett, Mini Ludvin "Le Grimoire d'Elfie"

Paolo Margiotta, Francesca Perrone "Bianca"
Katie O'Neill "The Tea Dragon Society" "The Tea Dragon Festival"

Maliki "Blog"

ty @te_igrec

読んだ外国語漫画🔞の紹介 Reed Waller, Kate Worley(ほか), “Les Aventures de OMAHA” 1-4 🇺🇸の🔞コミックです。架空の街Mipple Cityでダンサーとして躍進する美女Omahaと彼女に憧れる絵描きChuck、カップルの性&愛を描きつつ、都市の歓楽街再開発を巡る利権と陰謀のサスペンスを同時に描く大河劇 pic.twitter.com/w6N1aUA4N7

2021-08-22 23:01:50
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ty @te_igrec

“OMAHA” ↑の表紙は2-4巻 1巻は?乳首見えてるんで…一応分けました pic.twitter.com/bqKFzvTa0t

2021-08-22 23:01:55
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ty @te_igrec

“OMAHA” 原題、 “OMAHA the cat dancer”、1978-2013年の足掛け35年にわたる大河・エロティック系コミック。アイズナー賞受賞作。調べたら発禁食らった経緯もあるらしい エロは結構あけすけです がっつりヤってる 日本式HENTAIなアレではないが開放的なエロ。やや古めにしても結構「良い」絵ではある

2021-08-22 23:01:56
ty @te_igrec

“OMAHA” 長い物語を描く事で一人ひとりの人格を良くも悪くも立体的に描いてます 善人も悪人もいない、割としっかりした政治&陰謀劇なので読み応えあり 性産業の位置や性表現の自由、今で言えばLGBTQの要素など有り体に言ってジェンダー&セックスと世間の関係も描く、社会派の側面も強い

2021-08-22 23:01:57
ty @te_igrec

“OMAHA” 英語オリジナル版はなかなか入手しづらいようで、仏訳版は買えるにせよいかんせん長い(1000pほど)、やや古くもある ひとにおすすめし難いの確かですが僕は読んで良かったと思う  絵がすごく好きです ややラフながらも的確にセクシーで愛嬌ある表情 画像はty選モブかわコレクション pic.twitter.com/ErzWh9hB0E

2021-08-22 23:02:02
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ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Timothée Leman “Après le monde” 「世界の後に」。原因もわからず人々が徐々に失踪し終わりつつある世界を舞台に、生き残りの少年少女が人の痕跡を求める、孤独な旅を描く。グリザイユ調の緻密な美しい絵でアポカリプス系の冒険物語を描き尽くした快作です おすすめよ pic.twitter.com/MUpXg7jclB

2021-08-22 22:28:42
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ty @te_igrec

“Après le monde” 世界中に突如謎の光る塔が出現し、その周囲から人が失踪しはじめ…という設定、旅の中でも異形生物が登場するサスペンス&コズミックホラー要素あり。 人がいなくなり怪異が跋扈する廃墟を、白黒濃淡で静謐に描いているんですね たまらんよ

2021-08-22 22:28:43
ty @te_igrec

“Après le monde” 孤独な旅 偶然出会う少年と少女 残留する思念 破滅の痕跡 2人で立ち向かう脅威 滅びながらも美しい廃墟の世界 など終末&冒険のジャンルでやってほしい事全部入ってます  絵がとにかく緻密で、更にアクション要素など漫画としてのカタルシスも濃い 良作です おすすめ(2回目)

2021-08-22 22:28:44
ty @te_igrec

読んだ外国語漫画の紹介 Eloisa Scichilone “Nous vivons chez nos chats” 「私達はネコの家に暮らしてる」的なタイトル。表紙がそのまま内容を語ります イタリアで5匹の猫と暮らす夫婦。個性豊かなそれぞれの猫の様子、日常の喜び・不安を柔らかな線で描く 猫への愛情が深くて…泣ける 泣いた pic.twitter.com/UMUmXGTlL7

2021-08-22 00:19:26
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ty @te_igrec

“Nous vivons chez nos chats” コマ割りのない自由な画面、ぐにゃぐにゃと柔らかでややラフな描線、と結構個性的ではありますが、喜怒哀楽を感情をダイレクトに伝えるとても良い絵です 猫の表情が良いのよ(思い出し泣き) 暖色・寒色の使い分けで場面の空気感を演出してるのも楽しい

2021-08-22 00:23:55
ty @te_igrec

“Nous vivons chez nos chats” 1匹だけ具合の悪い老猫がいて、その子が若く健康であった時の思い出がちょいちょい挟まれるんですが 読み返すたびに感情が決壊します 老猫はズルいよ(猫好き)

2021-08-22 00:23:56
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Le Quellec, Ronzeau "Les amants d'Hérouville" ピンク・フロイドやらエルトン・ジョンやらスターの名前が列挙されてます。70年代、世界のスターを集め栄華を極めた「エルヴィル城」という場所、及び所有者の作曲家ミシェル・マーニュとその家族を語る実話ベース作品です pic.twitter.com/m0CpxyG8Ub

2021-08-17 00:14:17
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ty @te_igrec

"Les amants d'Hérouville" 僕は音楽のことほぼ何も知らんレベルなのですが ピンク・フロイド デヴィッド・ボウイ エルトン・ジョン グレイトフル・デッド などそら知ってるわレベルのスターがばんばん出てきます。作中描写を読む限りスター達の饗宴が開かれていたようで、事実は創作より何とやら

2021-08-17 00:21:03
ty @te_igrec

"Les amants d'Hérouville" 実話を強調するように写真をふんだんに使ったコラージュ表現など多く、そういう面でも楽しい 栄華の時代の享楽的な楽しさ、その後転落するに従っての陰鬱さをどちらも描く漫画のうまさも良いです おすすめ

2021-08-17 00:25:53
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Arleston, Alwett, Mini Ludvin "Le Grimoire d'Elfie" 両親を亡くし、移動書店を営みつつ暮らす姉妹の末っ子が主人公。母(魔女?)の形見のノートに物語を書き込むと白紙のページに生命が宿る…という設定で、姉妹が訪れる先の不思議な事件を解決するお話 絵が凄く可愛い pic.twitter.com/vag8tyfznU

2021-06-07 22:56:45
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ty @te_igrec

"Le Grimoire d'Elfie" いわゆるエブリデイマジック系・児童向けのお話ですね そういうの最近のバンドデシネに結構多いみたい(余談) 表紙見ての通り絵はめちゃくちゃ可愛く、表情も動きもコミカルで楽しい エルフィーちゃん活発メガネかわいい。 そういう目的で手に取って間違いないと思う

2021-06-07 23:02:14
ty @te_igrec

"Le Grimoire d'Elfie" 魔法はせいぜい使い魔的なカエルが呼べたり自転車の代わりに空飛べる程度。お話の要素としては楽しく、一方話の軸は旅先の住人との人間ドラマや子供なりの頑張り重点で、地に足のついた児童向けミステリーって印象です エルフィーちゃんけなげ可愛い(念押し)

2021-06-07 23:05:39
ty @te_igrec

読んだ外国語漫画の紹介 Paolo Margiotta, Francesca Perrone "Bianca" 表紙最高では?(先制攻撃) 高ケモ度の獣人が血腥い復讐劇を繰り広げるダークなおとぎ話。弱肉強食の世界、肉食獣族に親を食い殺された無力な子羊ちゃん。長じて剣術を身につけ「弱肉」の立場を覆すべく殺戮の道を歩む そんな話 pic.twitter.com/BC5heq1MDm

2021-08-17 00:34:24
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ty @te_igrec

"Bianca" Shockdom社というイタリア系出版社から出てる、イタリア語語作品です。読んだのはフランス語版、同社がフランス語版も出してる

2021-08-17 00:48:16
ty @te_igrec

"Bianca" 副題 Little lost lamb 、迷える子羊ですかね 寓話的おとぎ話の定型を明確に意識したシナリオです 「意地悪な肉食獣に機転でカマす草食獣」タイプで復讐を描く感じ 主人公Biancaの復讐劇は一見スカッとするようで(実際かっこいい)、読んでいくと割り切れない物事が多く提示されます

2021-08-17 00:42:23
ty @te_igrec

"Bianca" 絵はね 良いですよ ケモ度高い獣人同士で容赦なく殺し合い、血のやりとりを繰り広げる様が純粋にすげえ「良い」 主人公Biancaちゃんめちゃくちゃ可愛いし。 純白の毛並みに返り血の赤がゾクっとするくらい映えるしセクシーですらある おすすめ

2021-08-17 00:46:41
ty @te_igrec

読んだグラフィックノベルの紹介 Katie O'Neill "The Tea Dragon Society" 表紙絵が最高 誰かと過ごした思い出を茶葉にして育てるという"Tea Dragon"族を軸に、それらパートナーであろうと模索する人々の姿描く事で、文化・人の営みを描く優しいファンタジーです。記憶と文化の継承などテーマ pic.twitter.com/bufX4aqjBU

2021-08-18 00:25:35
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ty @te_igrec

"The Tea Dragon Society" というのがシリーズの枠です。主人公は 失われつつある鍛治技術の後継者を目指すGretaちゃん 巫女として働きつめ、反動で過去の記憶を失ってしまったMinetteちゃん の2人。それぞれの模索と困難の中、2人の交流の思い出をTea Dragonが受け止めて茶葉に育てる感じ えも

2021-08-18 00:25:36
ty @te_igrec

"Tea Dragon Society" キャラのストーリーを描く事で、背景に設定したTea Dragon文化を間接的に想像させ、そこから「個々の人生を超えた文化と歴史の継承」、逆に「文化を作る個人たちの思い出」など結構大きいテーマを語るタイプ

2021-08-18 00:25:36
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