2021年上半期に読んだバンドデシネ(等)まとめ

2021年1月~6月に読んだバンドデシネ(フランス語圏漫画)など紹介のまとめです。今8月ですね。細かい事は良いんだよ。  ほか、フランス産MANGAや他のヨーロッパ圏作品の仏訳もの、英語グラフィックノベルなども
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ty @te_igrec

読んだグラフィックノベルの紹介 Katie O'Neill "The Tea Dragon Festival" 表紙絵力。 同作者"The Tea Dragon"シリーズ2作目。地域食文化の継承を目指す少女と、若い竜族の青年が出会う。青年は知らずに長年の眠りについており…と始まるお話 失われた過去の復元、文化を保存する営みなどテーマ pic.twitter.com/3kR4qfnVi7

2021-08-18 00:43:25
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ty @te_igrec

"The Tea Dragon Festival" この表紙絵で「文化」「記憶」だけがテーマと語って良いのか。 否 それぞれ時間スケールの違う人族と竜族が、例え竜族にとっては短い日々であっても一時を共にし、寄り添い合いながら生きていくという 率直に言って異種交流の話でもある 最高では。最高です。

2021-08-18 00:43:25
ty @te_igrec

"The Tea Dragon Festival" 真面目に語ると The Tea Dragonシリーズ3作(もう1作ある) に通底して「個人の時間スケールを超えた連続の物語」を描く媒体として、文化や記憶の継承(あるいは断絶)を描いている印象です 個々のストーリーも良いんだけど、トータルで見て「文化いいなあ」ってなる

2021-08-18 00:43:26
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Maliki "Blog" 1-3巻 (邦題「マリキのブログ」) ピンク髪エルフ耳なバンドデシネ作家「マリキ」さんをアバターにしたタイプの日常ものです。キャラかわいいねー 頻繁にフィクション的脱線して世界観がカオスになっちゃうのが楽しいよ。昔からお世話になってます(?) pic.twitter.com/ARmbj7Fund

2021-02-13 20:53:50
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Maliki "Blog" は作者公式サイトで日本語版も掲載中です。読んでね(宣伝)

https://maliki.com/ja/

ty @te_igrec

"Blog" 何と月刊ユーロマンガ誌で…邦訳が新連載ではじまったらしいですよ…そんなまさか…(すっとぼけ) euromanga.jp/news/monthly-e… euromanga.jp/news/maliki/

2021-02-13 20:55:16
ty @te_igrec

"Blog" 隙自語 この"Maliki"シリーズ、Ankama版("Maliki"題)はフランス語覚える前から読めなくても持ってて、絵を眺めてた時期がありました。 tyの仏語&バンドデシネ人生の傍に常にピンク髪エルフ耳アラサーバンドデシネ作家マリキさんあり。今回再度Malikiシリーズに関われて本当に良かったですよ

2021-02-13 21:01:39
ty @te_igrec

"Blog" Malikiシリーズ全体の紹介はユーロマンガさんの紹介記事(書いたの俺だよ)の方が詳しいのでそちらで… "Blog"以前の"Maliki"の感想を過去にtogetterにまとめてありましたのよ togetter.com/li/818168

2021-02-13 21:10:34

以下フランス語バンドデシネ、フランス語訳の他国漫画など順不同に

ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Jérôme Hamon, Lena Sayaphoum “Emma et Capucine” 4-5巻 片方はバレエ、もう片方はバレエからヒップホップに転向した姉妹のそれぞれ理想と現実の差に悩み…と青春の苦味を描くシリーズ 身体表現が美しいですね 4巻以降、姉妹以外のキャラも重みが増してきて更に面白い pic.twitter.com/HxYT3GiWgN

2021-06-07 20:09:52
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ty @te_igrec

“Emma et Capucine” 邦題「エマとカピュシン」題でユーロマンガ誌にほんやくが掲載されてます。他人事のように言う なお本作、話が来る前から読んでました 4-5巻も普通にプライベートで読んだ。 ネタバレ出来ないので詳しくは今後をお楽しみに。

2021-06-07 20:12:45

「エマとカピュシン」はユーロマンガ誌で連載中!(宣伝)
https://www.euromanga.jp/

ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Bauthian, Gally "L'esprit critique" 「批評的精神」て感じの題です。テーマは科学的思考法。例えば統計の原理、認知バイアスや詭弁の論理など疑似科学の領域、科学的根拠とは何か、など科学の起源から現代におけるメソッドまで網羅的に解説する作品 すごい pic.twitter.com/8YYQXCw93d

2021-08-16 23:56:51
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ty @te_igrec

"L'esprit critique" 科学的思考法の過不足ないスターターキットという印象。なぜ人類は科学を普遍的メソッドとして使っているのか、科学的手法を信頼することの蓋然的正しさを一通り学べる 感じ 漫画は言葉だけではイメージしづらい概念の可視化にも使われていて、まー読みやすく楽しいです

2021-08-17 00:06:55
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Castellani, Dugomier "Les Omniscients" 1巻 何者かの啓示を受け唐突に全能の知を与えられた5人の子供…と引き込まれる設定な、現代舞台のSF。未熟な子供たちに人類の全ての情報(記録と理論)が備わるという、未知の危険な状況を巡る陰謀と情報戦の物語 面白かった pic.twitter.com/T7r9jsHoyh

2021-06-27 22:14:19
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ty @te_igrec

"Les Omniscients" 「全知」の範囲は あらゆる記録された情報(物理、電子問わず) 人類史上に現れた全ての理論、定義、言葉など とぶっ飛んでいる 5人の登場に合わせ、「ある日突然何でもわかってしまうようになった」状態の空恐ろしさを語る導入部の演出が良かった

2021-06-27 22:18:41
ty @te_igrec

"Les Omniscients" 「全知」の子供たちは活かし方次第で諜報・国家安全保障・失われた智の復刻など何にでも使えてしまうわけで、そういう側面で「情報」そのものの価値とポテンシャルを描くSFですね 全知の力を狙う勢力と、全知故の情報力で裏をかく子供達の情報戦が率直にめちゃくちゃ熱いです すき

2021-06-27 22:24:07
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Ers, Dugomier "Les enfants de la résistance" 6巻 「レジスタンスの子供達」。ナチス占領下のフランスが舞台の戦時もの。子供達が手製で始めた運動が本物のレジスタンスへと発展していく流れを描き、物語を通じ戦時下の情勢を学ぶ構成 6巻は不服従(スト等)に関する内容 pic.twitter.com/ACJBDmWihY

2021-06-27 22:06:38
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ty @te_igrec

“Les enfants de la résistance” 6巻の内容としては 強制労働 及びそれに対する抵抗 徴収からの逃亡 ストの行使 ザズー(占領下のフランスで流行した無頼派のファッション及びその思想) …など

2021-06-27 22:12:03
ty @te_igrec

"Les enfants de la résistance" 子供の悪戯的なレジスタンスが歴史のうねりに巻き込まれて、人の命にも関わる事態になる、と結構重く緊張感があるお話です まあ舞台と題材だけに軽くあっては困る 子供の精神の成長、悩みなどジュブナイル要素も盛り込んで楽しく読める 傑作です 売れてるらしいよ

2021-06-27 22:13:36
ty @te_igrec

読んだ外国語漫画の紹介 Loputyn "Francis" 少女が魔と触れ合う一夜の物語です。いやらしい意味ではない 魔女にとって大事な試験を控えた前夜、落ちこぼれの主人公は一発逆転を賭け魔の力に頼るが…という導入。優秀な友人への気後れ、規範への反発、率直な欲の心、など深層の退廃と堕落に向き合うお話 pic.twitter.com/kXgJs4eDsz

2021-07-06 23:26:29
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ty @te_igrec

"Francis" まさに魔がさす状況にひたすら翻弄され、自分の薄暗い・後ろめたい感情に一夜どっぷり向き合う、退廃と堕落に対する物語ですね 耽美な絵も素晴らしい。 いやらしい話ではないけど、ちょっとゾクッとする悪い話 物語のオチの付け所が結構びっくりした。僕は好きです。読める方にはおすすめ

2021-07-06 23:31:07
ty @te_igrec

補足。出版社のShockdom社はイタリア系漫画の会社で、同社でフランス語など多言語訳もやってるらしいよ。 僕はフランス語版で読みました

2021-07-06 23:33:08
ty @te_igrec

読んだ外国語漫画の紹介 Golo Zhao, Bayue Chang’an “Le monde de Zhou Zhou” 5巻 小説原作の漫画化だそうです。複雑な家庭に生まれ、幼少期はやや遅れがちだった少女が主人公。周囲の支援・友情を得て、無視できない重さで悪意にも晒されつつも強かに育つ物語 情感のこもった表情を描く絵が良い pic.twitter.com/iIY10ZKskA

2021-06-21 23:01:47
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ty @te_igrec

“Le monde de Zhou Zhou” 原作者(小説作者):Bayue Chang'an 作画: Golo Zhao 表紙でピンと来た人は手に取ると良いです もう5冊出てるのですができれば1巻から。漫画版でどの程度翻案が加わっているのかはわからないのですが、喜怒哀楽のいずれも深く突き刺さる絵の力が素晴らしいです 可愛いし(重要)

2021-06-21 23:04:39
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