食べると不死身になれる、って伝説がついてるレアなファンタジー生物を探す男の話。5

江口フクロウ＠眠み @knowledge002

燃える森へ飛び込んで行き、かつて森のあった場所には最も古い大木のみが燃え残った。 魔法使いはその木を切り倒すと切り株に腰掛け火を熾し、見せつけるように切った木を薪とくべ続けたという。

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一方都では、新たな王の戴冠が行われた。 自ら首を落としてみせたとの噂もある奔放な前王から覇権を受け継いだのは、人類史上初めて人に不死を授けてみせた本物の奇跡の証明者。 柔和な笑顔を浮かべる、ガームレスという貴族の若い当主だ。

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彼は誰もを差別せず、善意と慈悲と、そして不死を惜しまず配り与え続けた。 そう、それはまるで聖教の神話に語られる、救いの天使のように。 人々もまた、彼をそう讃えた。 が、本人だけは謙虚に否定し今日も人のために働き続ける。

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だって、彼の目標はまだまだ先にあるのだから。 「そうとも、私は天使ではない…神は、己を模して人を作られたのだから」

江口フクロウ＠眠み @knowledge002

「神にありて人になきものを得て、私たち人が神になる。私が神の王として、数多の神を導くのだ…」

江口フクロウ＠眠み @knowledge002

「それこそが、我が夢、我が神の国…古き神より奇跡を託された私の治める、神々の国…」

江口フクロウ＠眠み @knowledge002

「その実現のため。これからも協力してくれ。我が、唯一の友よ」