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四天王寺が聖徳太子以来初めて閉鎖したり、多度大社で「上げ馬神事」が織田信長の焼き討ち以来の中止になったりと、コロナ禍で宗教活動が全国的に縮小しているが、その一方で面白いことにすっかり忘れ去られていたような疫病退散の祭礼などが復活してもいる。少しだけだが集めてみた。
2021-01-27 18:09:06![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
福島県会津美里町の伊佐須美神社では、禍神らに「遠く離れた山川の清きところで鎮まってもらうため」の神事「疫神斎」が、148年ぶりに行われた。明治5年(1872年)を最後に途絶えていたものを、残されていた文献を参考に復活させたという。 asahi.com/articles/ASN5H…
2021-01-27 18:10:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
石川県能登町宇出津の八坂神社では、能登キリコ祭りや神輿の巡行を中止した代わりに、コレラが流行していた幕末期の1860年以来、160年ぶりとなる「鎮疫祭」が実施されている。なお鎮疫詞は「ウイルスを打ちはらい清めたまえ」という現代的なものだったらしい。 chunichi.co.jp/article/83798
2021-01-27 18:11:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
北野天満宮では、応仁の乱で途絶えた「北野御霊会」が、天台宗総本山の比叡山延暦寺と合同で約550年ぶりに執り行われた。これはかなり大きな話題になったから知っている人も多いと思う。明治の神仏分離以来となる神仏習合の祭祀だという。 kyoto-np.co.jp/articles/-/353…
2021-01-27 18:13:03![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「北野御霊会」ほどには話題にならなかったが、京都ではこれに先立って東寺真言宗寺院・神泉苑に八坂神社の神職が出向いて神仏習合の「祇園御霊会」を執り行っている。これも神仏分離以降、初の試みとのこと。 mainichi.jp/articles/20200…
2021-01-27 18:13:41![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
奈良県吉野町では、金峯山寺と大峯山寺がコロナ禍の早期終息を願う合同祈祷会を営んでいる。合同での祈祷は、明治時代の寺院復興以降初めてだという。先の「祇園御霊会」や「祇園御霊会」の復活といい、明治以後初という祭祀も多いようである。 nara-np.co.jp/news/202003070…
2021-01-27 18:14:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
岡山市の金山寺では、約150年途絶えていた「温座」が部分的ながら再興された。これは僧侶が交代しながら祈り続けることにより、座が冷めないことからその名が付けられた天台密教の儀式。別の記事によると、これも「明治維新を機に途切れていた」とのこと。 sanyonews.jp/article/1057085
2021-01-27 18:16:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
和歌山県田辺市にある熊野本宮大社では、令和3年(2021年)の初祈祷がコロナ禍からの復活を願うにふさわしい地として132年ぶりに「大斎原」で執り行われた。九鬼家隆宮司曰く、「熊野信仰始まりの地である大斎原で、祈りを捧げる意義があると確信」。 hongutaisha.jp/wp-content/upl…
2021-01-27 18:17:13![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
兵庫県姫路市では、コロナ禍を受けて家島神社の「天神祭」が神事のみになった。そんな中、「災いを起こす神を小舟に乗せ、本来の場所に戻して鎮める」という意味があったらしい昔の風習「疫神流し」を、「天神祭」に合わせて一度限りで復活させた。 kobe-np.co.jp/news/himeji/20…
2021-01-27 18:18:37![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
兵庫県姫路市の天満地区では、病気が治った後、神への感謝や地域に治癒を伝えるために家の近くに赤飯などを供えるというかつての風習が、ほぼ半世紀ぶりに復活。ただし、「祭りの時期を迎えられたことに感謝」するためのものに意味を変えて。 kobe-np.co.jp/news/himeji/20…
2021-01-27 18:19:10![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
愛知県豊川市では、守公神社と国府観音において、「御霊会」が約300年ぶりに催されている。なお、守公神社では、疫病退散にご利益があるといわれる手筒花火も放揚されたという。 higashiaichi.co.jp/news/detail/67…
2021-01-27 18:22:30![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
奈良市の氷室神社では、交通事情などから昭和37年(1962年)に中断した悪疫鎮止の「御渡り」が、コロナ禍を受けて58年ぶりに復活した。密にならないよう、パワードウェアを用いることで担ぎ手の人数を抑えたという。 sankei.com/west/news/2010…
2021-01-27 18:22:53![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
富山県射水市では、放生津八幡宮の秋季例大祭である「新湊曳山まつり」で、「狂言師」と地域を鈴で清める「女神アメノウズメ」が、大正11年(1922年)以来、約100年ぶりに復活。宮司曰く、「今年限りでなく、本来の祭事として来年以降も続けたい」。 chunichi.co.jp/article/130274
2021-01-27 18:23:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
三重県津市では、踊り手の減少などによって平成元年(1989年)を最後に途絶えていた疫病封じなどを願う「かんこ踊り」がコロナ禍を受けて31年ぶりに射山神社に奉納されている。伝統的に長男のみが関わってきたが、担い手不足で女児や女性も参加可能としたという。 isenp.co.jp/2020/10/13/511…
2021-01-27 18:24:02