よく話題になるピーリングですが、基本的には自由診療領域になるのと施術と効果の違いについてしっかりと把握しておく必要があると思います。 剥離深度と薬液について、目的について 日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第 3 版) dermatol.or.jp/uploads/upload…
2021-01-10 11:49:40サリチル酸を使用したピーリングですが、2種類あります。 サリチル酸エタノールを使用した場合は脂腺から血中へサリチル酸が吸収され、刺激は強めになります。 サリチル酸マクロゴー ルは親和性が高く、角層のみに作用し、角層のみを剝離するピーリング剤 として効果を発揮します。
2021-01-10 12:19:27ニキビ目的で行う場合の位置づけはどのようになっているかの確認も行なっていきたいと思います。 日本での治療ガイドラインをみると、グリコール酸とサリチル酸マクロゴールはC1、サリチル酸エタノールはC2となります。 dermatol.or.jp/uploads/upload… pic.twitter.com/Mnb7VBmWnk
2021-01-10 12:40:35スタンダードとして行われるべきものと、その人にあった治療というのは同じようで異なります。日本のガイドラインと海外のガイドラインの比較も行いつつ保険診療と自由診療の違いを理解しつつ進められるのがいいと思います。
2021-01-10 13:38:30あとは妊娠を考えてる人にリスク説明が不十分な状態でのアダパレン使用についても問題となりうると思います。 バックグラウンドを理解した上で外用薬のチョイスが必要かと
2021-01-10 13:47:11アメリカのガイドラインについても抜粋、参照していきたいと思います。 日本で保険適応のない、イソトレチノインとアゼライン酸の扱いが面白いと思います。
2021-01-10 16:02:38基本的な治療としてはこちら。 また、ここには載ってませんが局所療法としてのサリチル酸はB、アゼライン酸はAの扱いとなっています。 そして重症例ではイソトレチノインの内服が第一選択として挙げられています。 jaad.org/action/showFul… pic.twitter.com/mx5IgkSmFo
2021-01-10 16:19:27欧州皮膚科学会のガイドラインにおいて、第二選択薬にアゼライン酸が入っており、重度ニキビについてはイソトレチノイン内服が推奨されております。 onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.11… pic.twitter.com/90EMTle9Js
2021-01-10 20:43:31日米欧のガイドラインを俯瞰した印象として、アダパレンとBPOが治療の柱となります。 しかしながらどちらの薬剤ともヒリヒリ感や皮向け、赤みといった強めの使用初期の副反応のため継続を断念することになることも多いかと思います。
2021-01-10 20:47:15アダパレンについては、良くエンビロンを始めた時に生じるレチノイド反応と同じ機序で生じます。 使用濃度や間隔、接触時間を調整して徐々に増やしていくことがこれを抑えながら効果を出していくのに大事になります。
2021-01-10 20:58:01ニキビのコントロールとしては、 白ニキビを抑える面皰改善薬 →毛包漏斗部の角化正常化 アクネ菌の殺菌と抗炎症 →抗菌剤、抗炎症薬などの使用で 感染コントロール 嚢腫、結節(毛包壁の破壊と強い炎症) →ステロイド局注と排膿、イソトレチノイン内服など をコントロールするのが大事です。
2021-01-12 09:04:08それでは、なぜニキビコントロールに難渋するのかというと、外用薬は皮膚刺激性があるからです。 過酸化ベンゾイルは皮膚刺激性があり、1/3程度は出現し、数%アレルギー性のものを起こします。 治したいのにこれでは治療に挫折します。
2021-01-12 13:01:24最初に辛い皮膚炎おきますよーって説明しましたよね??では治療ゴールから遠ざかるので、いかにリスクを抑えるか、治療を挫折させないかがニキビ治療の肝となります。
2021-01-12 14:30:05最初の時点で、治療歴の確認を行い、肌の状態によりますが重度かつ嚢腫や硬結がある場合はビブラマイシンの内服を開始しつつ、外用薬について酒さの有無及び自由診療を希望するかでクリンダマイシンで開始するかメトロニダゾールで開始するかでしょうか。 強い酒さがベースにある場合刺激でやられます
2021-01-14 22:19:53つまり、健康保険をベースとして導入した方が良いパターンと自由診療でカスタマイズした方が良いパターンとがあります。 問題はこの線引きをどうするか?になります。
2021-01-14 22:33:21重度のニキビの場合、日米欧のガイドラインではどのような治療が効果的か比較したいと思います。 欧州:イソトレチノイン内服or内服抗菌薬+アゼライン酸 米国:内服抗菌薬+外用薬混合療法orイソトレチノイン 日本:外用薬、内服抗菌薬の混合
2021-01-11 19:04:52内服抗菌薬の選択として、 ドキシサイクリン ミノサイクリン ロキシスロマイシン が選択されます。 参考までに、イソトレチノインとテトラサイクリン、カルバマゼピンと相互作用があるため併用禁忌です。
2021-01-11 20:02:35ニキビ治療における外用抗菌薬と種類について グリンダマイシン ナフロキサシン オゼノキサシン があり、皮膚刺激性は少なく、炎症性痤瘡に効果があるので、白ニキビのような炎症前病変についてはピーリング作用のある薬剤が重要となる。
2021-01-11 15:41:01抗菌作用については、過酸化ベンゾイルも有しており、フリーラジカル生成による細菌タンパクの酸化による破壊のため耐性化リスクもほぼないです。 また、毛包漏斗部のコルネオデスモソーム構成タンパク質の変性による角層剥離作用も有している。
2021-01-11 15:47:27トレチノインは抗炎症作用、表皮角化細胞の増殖促進によって皮膚のターンオーバーを促し、角質剥離作用も有してます。角化細胞間や角質間よヒアルロン酸などの分泌沈着を促します。 真皮層で線維芽細胞のコラーゲン産生促進、皮脂分泌の抑制、真皮乳頭層の血管新生誘導により傷跡の治りを促します。
2021-01-11 17:22:54みるからに万能感が出ており、それがアダパレンになります。 一方でよく言われるA反応が生じることが多く、皮膚の赤み、かゆみ、ほてり、腫れ、乾燥、ニキビの増悪などです。 これを極力抑えるもしくは理解した上で外用薬を使うのがニキビ治療コントロールの鍵になります。
2021-01-11 17:29:32