GMGⅠ　正史ルートIF　従兄弟がバブルスライムに転生したら

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k アホハル…。[震える声で、今まで何度か喉から出てもついぞつっかえて出てこなかった名前を呼ぶ] 何勝手に、消えてるんだよッ……心配もできなかったぞ、ほんと、マジで……[酷いことをいってしまいそうで、まっすぐ顔を見ることもできないから、瞳の色に気付けない]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko ［唇を離して。　溢れた涙をそっと指で拭う。］　――思い、だした？　［静かに見つめる瞳は、もう煤色ではなくて。］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k [顔と顔が近寄り、そして、唇が重なる] ん―― [ごくごく最近に欠けた、――この家にいた、もう一人の同居人の思い出が、還ってくる。魔女時代でつづられた縦糸と決着だけ交わった横糸が。気がつけば、涙がもう一度溢れていた]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko ［瞼が閉じられたなら、顔を寄せて。　いちど、こつんと額を触れさせる。］　――ごめんね。つらい思い、させて。　［それから、二人の記憶が、ひとつになるように。――――唇へ。――もう、忘れることがないように――封印の口づけを。］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k うん、頼むよ、ファービィ…。どんなに酷いものでもかまわない。俺のこと、ずっと見守ってきたんだろ、ファービィは　[何度か繰り返してきたお願い事。される側になって、戸惑うことがなかった。このどうしようもない孤独から逃れられるなら…]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko ――わかった。　［微笑んで］僕の持ってる記憶を、僕の知ってる優を、あげる。［やり方はわかってる。］　　　……目、閉じて？

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k 思い出したい。だって、全部そろわねーと、そういう傷を見て見ぬふりして、まともな人間になれるとは思えねーもん…、俺はいつまで赤いカプセル毎日飲まなきゃなんねーんだよ。そういうのは、もういやだ。[濡れた瞳を逸らさぬまま、しゃっくりまじりの言葉をつむいで、頷いて]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko 思い出したほうが、辛いかもしれないよ？　耐えられないかもしれないよ？　死んでる方が、マシかもしれないよ……？　――それでも？それでも、思いだしたい？［じっと、瞳逸らさぬまま］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k [ぼさぼさの髪で、真っ赤に腫れた目で、――煤色を見る] 思い出せないのは、辛い。思い出したい。……こんなに欠けたままじゃ、行き先もわからねーよ　[言葉をなぞらう。疑問系ではなく、肯定して]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko ばかなんてこと、ない。［髪がぐしゃぐしゃになるまで撫でて］優は優だよ。いろんなこと忘れてたって。どんな優でも、僕のだいじな優だよ。　でも、［そっと頬を両手で包む。顔を近づけて、じっと目をあわせて］　思いだせないのは、辛い？　――思いだしたい？

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k うん、ずっと寂しかった。[胸を涙で濡らして、掠れ声で] 馬鹿だと思うけれど、俺、憶えてねえことが多いんだよ。高校に入学してから母さんが死ぬまでの間も、それから、親戚付き合いも。皆知らない俺を知ってて、でも俺は知らないんだ。世界で父さんと二人ぼっちな気がして…

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko だって、――　［ぎゅう、と優の頭を胸まで引き寄せて、抱きしめて。］　優。　優も――……、寂しかった？　［変なこと聞いてるのはわかってる。声も手も震えて、泣きそうになってた。］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k よくない。[頑固に首を横に振る] やだっていっても、助ける。俺はうれしいんだよ、ただ親のごくつぶしの高校生が、ナンかの助けになること、ってねえから。それに突然いなくなるとか、残された方がどんだけ寂しいのか知らないだろ [声がくしゃくしゃになってゆく]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko あは、そうだね。　……うん――まあ――そういうこと、かな。［笑ってから。眉を歪めて。］　だから、もうこんなことしないで。僕はスライムのまんま干乾びちゃったっていいから。

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k そりゃ、スライムだったからだろ [ひんやりしてました、実際昨日は。優しく撫でられる髪の毛と、そして言葉の結びの乖離に瞬きをして] ああ――ファービ―に消化されて血肉になるわけか。すげーホラー。守護霊に捕食されちゃうのかぁ[危機感なく笑って]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko いつもは僕の方が冷たいくらいなのになあ。　［ちょっと困ったように笑う。］　ん――なんていうのかな。　［優の髪をそうっと撫でて］　優と、ひとつになっちゃいたい。……って言ったら、わかるかなぁ……？　でも、そうしたら多分――――優は、死んじゃう。

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k [返事は得られなかった。たら、笑顔で有耶無耶にされて] いや、――いいよ、もうちょっとこうしてて。ファービーの身体、って温かくて気持ちいいなぁ。[熱を集めるように、手が背中を這う] ねえ――食べるって、何？[再び、瞼は閉じられて]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko ……［唇離して、じーーっと見つめる。　ふと、笑って］よかった。このまま起きなかったら、喰べちゃうとこだった。［頭を撫でる手の感触に、気持ちよさそうに目を細めて］　ごはん、食べる？　――……やっぱりもうちょっと、こうしててもいい？［首筋に顔を埋める。］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k ぅ……ん　[首筋の今まで感じたことのない新感覚に、睫毛を震わせて、うっすらと目を開く…。されることを拒みもしないで、ただ、金色の髪を梳くように頭をなでて、] なにをしてるの、……[続いて呼びかけようとして、また、言葉をなくす]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko あ、ちょ、［枕がないとこうなるんですね。］　［あんまりのかわいさにぎゅーっとしたいのと、ぺろっと食べちゃいたいのとでぐるぐる葛藤して］　……だめ、もう。かわいい。［結局さらに抱きしめ返して、首筋に唇を寄せる。口づけてから、軽く歯を立てた。］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k [抱きしめられるがままに抱きしめられる。服越しでも、ひんやり。]　ううん [身をよじる。普段は丸まって何かに抱きついて寝る習慣は前と同じように。ただ、いつもなら枕に抱きつくところが、手ごろな枕がなかったから、乱入者を抱きしめ返した]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko ［くすりと笑んで］もー、これじゃあいつもと逆じゃん。　……しょうがないな。［こうも冷たいままだと、おいしそうで困る。］　こうなったら、人肌で温めるしか……服は脱ぐべきか、否か。それが問題だ……［とりあえずそのままベッドに乱入して、そーっと抱きしめる。］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k [指先も冷たい。耳元の感触と音の振るえに、睫毛を震わせて] ううん……、あと５分寝かせて……だるくって [朝登校前のやり取りの、普段ならいなくなった誰かがいってたような言葉をいって]

@gmg_asa_k

@oyama_yuriko ［これが据え膳ってやつか。それも活きの悪い方が食指が動くとかどうしようもない。　困ったように笑いながら、優の頭を撫でて。手を取って、指を絡める。］　優。起きて。　起きないと――食べちゃう。　［耳朶に軽く口づけて、そのまま耳許で囁く。］

おやまゆりこ @oyama_yuriko

@gmg_asa_k [静かな寝息を立てて寝ていた。頬は白く、赤みは未だに戻らない。 起きる様子もない。ファービーを元気つけようと早めに作った夕飯。父が帰宅するにはまだまだ時間はあった]