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或る一口馬主の歴史(第2版)

競馬ブーム後の一口馬主をど真ん中で体験された方から面白い体験談を頂けたので、まとめてみました。 3/6に続きを追加
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みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

初めての入会から現在までの一口馬主の歴史振り返ってみます。

2021-02-23 08:58:44

第一章:一口馬主と初めての愛馬

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

①初めての入会 1993年、毎週購入していた競馬ブック内でまたまたシルク愛馬会の広告を目にしました。競馬は毎週やってましたが馬を持つとか考えた事が無かったので広告を見た瞬間興味が湧いてしまって直ぐに問い合わせ先に連絡。担当の方から大変親切に説明をしてもらい入会を決意!

2021-02-23 09:00:14

広告が載っていたのは、毎週とのことなので週刊競馬ブックの方ですね。
1993年はオグリキャップに始まった平成の競馬ブーム真っ只中の時期。ウイニンクポスト初代が発売されたり、週刊競馬ブックのライバルとなるGallopが創刊されたりと競馬ファンが増え需要に応える動きが増えてきた年です。

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

ただ当時のシルクはB52つ折り位の1枚のパンフレット5頭程の募集一口100分の1でした^^;パンフレットだけ見たら本当に大丈夫かなぁとも思いましたが、説明を聞きながら馬選びをしていたところ、この馬なら来週入厩予定だし動き良いのでおすすめだよと言われ即決。

2021-02-23 09:06:07

競争が激しい今は豪華パンフレットや牧場ツアーや動画配信が当たり前なので、時代を感じますね!
一口馬主自体は1968年にシチーの友駿ホースクラブが始めた業態ですが、シルクは1985年に早田牧場の支援者が創業した当時としては後発のクラブ。創業家が絹糸生産の会社だったのでその名が付いたそうで、馬の名前にシルクと入っていました。
1993年だと最初期に重賞勝ち馬を出してからしばらく活躍馬が途絶えてた頃のようです。

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

父イルドブルボンと言う聞いた事も無い馬でしたが芦毛の牡馬顔も可愛かったので決めました(^^) 一口18万円でしたが馬を持つってそう言う事何だと全額一括投入!いゃぁ〜知らないって怖いですねぇ〜汗

2021-02-23 09:09:36

1/100で一口18万円ということは総額1800万円、芦毛の母馬も輸入ですし当時としては少し高い馬かなと。
イルドブルボンは欧州3歳王者や最優秀古馬を取ったニジンスキー直仔の良血活躍馬で、欧州で英国ダービー馬カヤージを出した後に輸入されたので牧場では期待が大きかったはずです。ダビスタにも出てました。
しかし日本では数年立ってもまだ活躍馬が出ていなかったので、競馬ファンには馴染みが薄いし売る側もアピールはしにくい種牡馬だったろうと思います。

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

初めての入会続き」 購入から1週間後担当者さんから連絡があり無事入厩して馬名も決まったよ!名前はシルクグレイッシュだよと伝えてくれました。当時は現在の様に会報もなかったのでこちらから近況を聞いたりもらったりしてました。懐かしい(^^)

2021-02-23 09:16:34

ここでシルクグレイッシュの戦歴を紹介すると先のネタバレになるので、後ほどリンクを

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

因みに月1回の会報もA4用紙1枚にワープロで打っていて調教の事はお稽古って書いてありました(^^)1人で全部やってて慣れてなさそうだったので大変だったんでしょうね(^^)

2021-02-23 09:19:43
ふらっと☆でぃふぇんす◆FlatJHtUB @FlatDefense

@PiroshiAnri0703 面白いです! 担当者も元々そういう広報をするために採用されたとかじゃなくて、事業始めた時に事務を任されたから手探りで一人色々頑張ってたとかなんでしょうね。 数千万円が動くお仕事だけど足下は手作り感(笑)

2021-02-23 11:13:08
みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

@FlatDefense その当時の私の会員番号が10番台と少人数だったので何とかなったんでしょうね(^^)翌年のリニューアルとのギャップが凄かったです(^^)

2021-02-23 14:15:59

今やシルクは毎年80頭くらい募集して会員数も一万人くらいと聞きます。延べ会員数を考えると、本当に最初期に入られた先駆者ですね!
会員番号がそんな数字と言うことは、その時点でのシルクはほぼ満口がなく半分以上自前で走らせていたのかなと推測したり。

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

初めての出走9月の中山デビューとの報告を担当者さんから頂き当日奥さんと応援に行きました。現在と違って当時は動画サービスは勿論、近況写真等のサービスは無かった為、パドックで我が愛馬との初対面となりました。無事に走ってくれればと初めは気楽に見ていましたが‥

2021-02-23 18:18:32
みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

初めての出走2」 ラジオのパドック解説で妙に良い事を言ってる(^^) オッズを見たら何と2番人気!ここから一気に緊張^^; ゴール板前で見守っていたら何と1着でゴールイン♪ 初めての出来事で気が動転して奥さんと2人で泣いてました^^;

2021-02-23 18:27:48
みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

本当にビギナーズラックでしたが信じて良かったです♪

2021-02-23 20:17:26

こちらの新馬戦ですね。
後に4勝を上げ皐月賞5着にも入ったトニーザプリンス(当時リーディングを争っていたトップ種牡馬トニービン産駒)が逃げるのを2番手追走からしっかり差し切ったようです。

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

シルクグレイッシュその後新馬戦快勝後、最終的には格上げ挑戦G3福島記念に出走、私と後藤ジョッキーに嬉しい重賞初勝利をプレゼントしてくれました♪

2021-02-23 20:49:07

映像をここで見られました。
当時のサラブレッド年間生産頭数は1世代1万頭、その中で中央重賞勝ち馬になれるのは数十頭。
その中で当時一口馬主クラブに回ってくるのは数頭、それに最初から出会ったという凄い巡り合わせ!

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

@FlatDefense レース良く見ると分かるんですが3コーナー辺りで後藤ジョッキーはムチを落として最後は素手で叩いて追ってたんですよ(^^)笑

2021-02-23 21:33:03

当日シルクグレイッシュには他の騎手が騎乗予定でしたが、直前に落馬負傷してしまい急遽代役を探すことに。
格上挑戦でハンデ重量がごく軽く乗れる騎手がかなり限られるため、その競馬場に来ていて他の馬に載らず体重が軽い騎手を探した結果若手の後藤騎手が調教師と初対面で騎乗することに!
後藤騎手はレース中にムチを落としたので直線では手で一生懸命はたいてシルクグレイッシュを追い、重賞初勝利を遂げました。

みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

レース後に屈腱炎が見つかり2年間の休養を余儀なくされましたが、福島の牧場に2年間毎月お見舞いに通ったのも今となっては良い思い出です。

2021-02-23 20:49:56
みこぴろ 2024 4-1-4-1-4-18 @PiroshiAnri0703

訂正 グレイッシュの休養牧場は茨城県でした(^_^;)っ

2021-02-23 20:51:54

シルクグレイッシュ
1991年 早田牧場新冠支場生産 芦毛
父:イルドブルボン
母:チユデスタ(父:Tudor Grey)
https://db.netkeiba.com/horse/1991108884/
主な勝ち鞍:福島記念(G3)
総獲得賞金:7,997万円
同期はナリタブライアン。募集金額を上回る立派な成績を収め、シルクに久々のそして後藤騎手に初の重賞勝利をもたらしました。屈腱炎さえなければもっと勝てたかもしれません。
引退後は牧場で働いた後、引退馬への助成を受けて個人に引き取られ天寿を全うされたそうです。