映画『コクリコ坂から』感想

あまりにもぐだぐだ呟いてしまったので、内容的にアレですが一応備忘録としてまとめました。 (……なんだ、のっけから『コクリコ坂より』って。そんな映画は無い!orz)
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相楽 @sagara1

[5/11]こと、状況の変化についてベトナム戦争との関連だけを強調し過ぎてしまうと大雑把過ぎる感はありますね(「そこまでの話をtwitter上、しかも初めてのやりとりの相手からのリプライに求めるのかよ」というのは措いて(^^;) ただ、それより何より重要なのは……

2011-07-29 11:17:47
相楽 @sagara1

[6/11]それらは「作品を見る上での一つの背景知識」に過ぎない事(作品の中心はあくまで海と俊の瑞々しい恋物語)。その上で一視点としても「それらが作品(制作者の意図云々ではなく「作品そのもの」)にどう反映され、あるいは反映されていないか」を問題にしてこそ意義がある事かと。

2011-07-29 11:17:58
相楽 @sagara1

[7/11]視点と構図。登場人物たちの設定、配置、表情、台詞、動き。象徴や暗喩。背景画。光の陰影。色彩。BGMと効果音。声優のキャスティングと演技、etc.etc...「それら全ての総体としての作品」と結びつけて論じられてこそ、初めてまっとうな「作品についての論」に成り得そうです

2011-07-29 11:18:12
相楽 @sagara1

[8/11]ざっくりいえば「社会反映論は表現論と矛盾反発せず、結びついてこそ面白い筈」です。少なくとも僕はそう考えます。

2011-07-29 11:18:20
相楽 @sagara1

[9/11]また、自分で言うのもなんですが。「作品を制作したスタジオジブリ及びジブリ映画が日本の社会の中で持つ意義と影響力、ジブリ側のその自覚」「今回、監督が宮崎駿でなく息子の宮崎吾朗であることの意味とその作品への反映」。そちら側も踏まえないと片手落ちな感が否めません。

2011-07-29 11:18:28
相楽 @sagara1

[10/11]で、更に「そうした背景込みで作品があり。それは観客にどのように受け取られ、それは今後の社会なりなんなりにどう影響を与えていくか?」という受容論も含めると諸々ひっくるめてメディア論となり、より一層興味深いものとなると思えます。どうみても、僕の手には余りそうですが!

2011-07-29 11:18:42
相楽 @sagara1

[11/11]ただ、対象となる作品が常に「国民的アニメ」と称されるジブリ映画であることもあり。「それらの要素を殊更に意識せずとも自然に踏まえた上で作品に接し、優れたメディア論を展開できる論者っているよね。僕としてはこれ以上はそういう人の感想・論考待ちかな」と思っていたりします。

2011-07-29 11:18:52
相楽 @sagara1

ちなみに当時を学生として生きた人の話として。「安保反対が仮に実現したとして。それはどう考えたって「アメリカから自立して日本が生きる」では済まず「世界で一番敵に回したくない国であるアメリカを敵とする」を意味すると思う(冷戦ってそういうことだしアメリカってそういう国)けど。(続く)

2011-07-29 11:19:56
相楽 @sagara1

(続き)お前ら、もしそうなったらどうするの?ってか、そんなにもう一度敗戦したいの?」と聞いてみると。「本気で安保反対やってるらしい人間であればあるほど、まともに返事出来ないみたいだった」という話を聞いていたりする。なんだったんだろうね、あの人達って。

2011-07-29 11:20:21
相楽 @sagara1

なお、一応まっとうな(例えばスガ秀実や「読み物としては面白いね」な宮崎学とかそういうのでない)「あの時代」を扱った通史的な本である『1968』の小熊英二も(『1968』と『市民と武装』を読んでみた限り)あからさまに市民運動寄りで。ベ平連とかが好きで好きでたまらないようなんだけど。

2011-07-29 11:20:43
相楽 @sagara1

ベ平連にしたって、先程の疑問にはろくに応えてくれない存在だったらしいということもあり。「あの人の論はあの人の論でなんだかなー」と思っていたりする。以上、終わり。

2011-07-29 11:21:04
相楽 @sagara1

ってか、ああいった人達(というのも大雑把だけど)はマルクスだのエンゲルスだのより(そもそもそれすらろくに読まずに騒ぐだけ騒いでた連中多かったらしいけど)「いいから黙ってまずはアナトール・フランス『神々は渇く』でも読んでおけばよかったのに」と思ったりする。

2011-07-29 11:31:04