MMT論者がよく言う「信用創造できるから、財政赤字は大丈夫」論って本当? ――元大蔵省・小笠原誠治氏による、中野剛志氏への批判動画を紹介

最近ネットでよく見かける、「MMT(現代貨幣理論)」。このMMTを日本で普及させた提唱者たちのひとりが、経済評論家・中野剛志氏です。 氏に対して、大蔵省(現財務省)に勤務していた小笠原誠治氏が批判しています。そこで、小笠原氏の動画を紹介し、またMMTや日本の財政について、まとめ主が考察していきます。 「政府/日銀/銀行は、信用創造でお金を無から作り出せるから、財政赤字が膨らんでも破綻しない」のでしょうか?
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しろうと @sirouto

とくに「通貨発行益」に関する説明は貴重だ。ネット上では、適当な説明が多くて、「回収損」に触れているのは、この方の説明でしか、ほぼ見たことがない。

2021-04-08 22:19:21
しろうと @sirouto

通貨「発行益」があれば、「回収損」もあるのに、ネットでは前者にしか触れない解説が多い。まさに「人は見たいものを見る」の典型だ。

2021-04-08 22:20:42
しろうと @sirouto

通貨発行益について、ネットの説明は、99%以上間違いなのに、なぜか大手を振ってまかり通っている。だから、今回紹介した訳だ。

2021-04-08 22:23:22
しろうと @sirouto

動画中にもあるが、フジモリ大統領(当時)体制のペルーへと、財政再建(協力)のため政府により派遣されるなど、財政の現場にいた小笠原氏。だからこそ、「金融の俗説をぶったぎる」という主張にも説得力がある。

2021-04-08 22:26:16
しろうと @sirouto

さて、反緊縮の中でも過激な主張である「MMT」、およびそれを日本で普及させた中野剛志氏に対する、小笠原氏の一連の批判を見ていこう。

2021-04-08 22:30:37
しろうと @sirouto

MMT 現代貨幣理論の欠陥(小笠原誠治) youtube.com/watch?v=OlSxSj…

2021-04-08 22:31:21
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しろうと @sirouto

MMT 現代貨幣理論の勘違い 中野先生は大いなる勘違いをしているとしか思えない(小笠原誠治) youtube.com/watch?v=muB0ZO…

2021-04-08 22:33:02
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しろうと @sirouto

MMT 現代貨幣理論の勘違い その2 中野剛志先生は銀行の貸出しは無制限だと主張されるが、その主張は正しいのか?(小笠原誠治) youtube.com/watch?v=trdG1a…

2021-04-08 22:34:28
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しろうと @sirouto

youtube.com/watch?v=MUkXrx… MMT 現代貨幣理論の勘違い その3 中野剛志先生は、どんなに財政赤字が膨らんでも金利は上がらないと言うが、正しいのか?(小笠原誠治)

2021-04-08 22:34:56
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しろうと @sirouto

小笠原氏が論理的に説明してくれているので、以下は蛇足だが、財政/金融の予備知識がないと、分かりにくいかもしれない。ので、少し別の視点から補足したい。

2021-04-08 22:40:45
しろうと @sirouto

togetter.com/li/1653994 「信用創造」は、「無」から金を生み出せる「打ち出の小槌」なのか? ――MMTの説明と、実際の金融の違いについて(以前まとめ)

2021-04-08 22:41:21
しろうと @sirouto

上記で前にも言ったのだが、銀行の預貸率(や預貸ギャップ)を見ると、銀行は預金を余らせている。つまり、「元手がなくても貸せる」「100万円を1億円に膨らませる」などということは、事実ではない。

2021-04-08 22:43:51
しろうと @sirouto

「信用創造で、お金を無から作れる」といって、金融における永久機関(詐欺)のような話が、最近のネットで広まっている。

2021-04-08 22:45:05
しろうと @sirouto

「エッシャーのだまし絵」は面白いが、現実には外部からエネルギーを投入しないで、水路の水が永久に循環したりしない。永久機関は不可能だ。

2021-04-08 22:46:20
しろうと @sirouto

もし、本当に「銀行や日銀や政府は、信用創造でお金を無から作れる」なら、5000兆円刷ってバラまけば、無税国家が可能になる。もちろん、現実にはインフレするだけだ。

2021-04-08 22:47:50
しろうと @sirouto

貨幣には交換価値があるだけで、使用価値がないのだから、金を刷るだけで豊かになる、ということはありえない。経済学には、「貨幣の中立性」という命題がある。

2021-04-08 22:50:08
しろうと @sirouto

「貨幣の中立性」というのは、貨幣(の増刷)は、物価に影響を与えても、長期的には経済成長に影響を与えないということだ。

2021-04-08 22:51:33
しろうと @sirouto

別の角度から見れば、「フリーランチはない」ということでもある。貨幣を増刷すれば、インフレ(税)が発生するので、「負担なき財政再建」などありえない。

2021-04-08 22:53:26
しろうと @sirouto

ただし、FTPL理論を提唱するシムズ教授のように、「インフレ税で返す」と認めるなら、その手段はアリだとも個人的には考えている。増税でもインフレ(税)でも、国民の負担には変わりないが、それなりのメリットもあるからだ。

2021-04-08 22:56:00
しろうと @sirouto

注意深く見分ける必要があるが、「無限に紙幣増刷して無税国家にする」のと「インフレまで一時的な財政支出の余裕がある」、また「負担なき財政再建」と「インフレ税で返す」のではまったく別の話だ。月とすっぽん。

2021-04-08 22:58:01
しろうと @sirouto

魔法の杖を振ると、政府の借金が消えてしまうような、「打ち出の小槌」「フリーランチ」「無税国家」につながるような話は、すべて詐欺だと見なしていい。

2021-04-08 23:00:07
しろうと @sirouto

ただ、日銀や債券については、かなり専門的知識が必要な分野なので、そのメカニズムについて、私自身は今まで踏み込んだ説明ができなかった。

2021-04-08 23:01:49
しろうと @sirouto

日銀や国債に関して、ネットにはデタラメな説明が多いが、今回、元大蔵相の小笠原氏の解説を聞いたことで、私もより理解が深まった。

2021-04-08 23:03:15
しろうと @sirouto

なお、「財務省陰謀論」の人は、今回紹介した主張を認めないかもしれないが、小笠原氏はそういう陰謀論についても言及している。

2021-04-08 23:07:38
しろうと @sirouto

財務省陰謀論の信憑性(小笠原誠治) blogos.com/article/18968/

2021-04-08 23:08:36