天野正子『「生活者」とはだれか』読書メモ集

天野正子『「生活者」とはだれか――自律的市民象の系譜』(中公新書、1996)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

「生活者という言葉の最初の使用者は、劇作家であり評論家であえる倉田百三(一八九一~一九四三)であったと思われる」(天野正子『「生活者」とは誰か』19)。へぇー。

2021-04-19 20:05:51
荒木優太 @arishima_takeo

しかし、これは完全なるエゴでいうのだが、本のタイトルに括弧系記号をつけるのはやめてほしい。

2021-04-19 20:07:08
荒木優太 @arishima_takeo

できれば括弧内括弧を駆逐したい派。

2021-04-19 20:07:33
荒木優太 @arishima_takeo

「新居が戦後、はじめて民選によって選ばれた杉並区長であったことを記憶している人が杉並区でも何人いるのだろうか」(天野正子『「生活者」とは誰か』40)。新居格の意外な経歴。

2021-04-19 20:08:53
荒木優太 @arishima_takeo

天野正子『「生活者」とはだれか』読了。新居格・三木清から始まり、今和次郎や溝上恭子を経て、べ平連、そして生活クラブに至る自律的市民像の系譜をたどる。とてもよかった。著者は『共同研究 集団』の寄稿者としてしか認知してなかったが、もっと早くに読むべき本であった。

2021-04-21 07:57:51
荒木優太 @arishima_takeo

次に読むべき本リスト ・権田保之助『民衆娯楽論』『民衆娯楽問題』 ・新居格『街の哲学』 ・思想の科学研究会『民衆の座』 ・溝上泰子『日本の底辺』 ・博報堂生活総合研究所編『「分衆」の時代』

2021-04-21 08:03:37
荒木優太 @arishima_takeo

「生活者」概念は本来ジェンダー中立的なはずなのに、担い手の主婦たちによって女性性に有徴化したせいで男性を弾き、運動に停滞を招いてしまった…という生活クラブへの考察はなかなか示唆に富んでいる。

2021-04-21 08:07:54