@prominence2007 「あと20分したら迎えにいきましょうかね。Welcome 和歌山~」などと彼がのんきに言っていたのはもう10年も前のことである。彼がそういっていた三日後、和歌山を含め紀伊半島全域は台風9号と10号によるクロスカウンターによって太平洋に沈んだのだった
2011-08-04 21:16:21@brsywe なぜわかったのかと言えば単純なことである。舟の横に大学名が描かれているのである。その名はGentoo大学、かつての大阪大学である。かれらは沈んだ紀伊半島にどのような利用価値があるのか、それを探りにきたのである。
2011-08-04 21:23:45@notegia 舟の上の彼ーー聞けばGentooインストーラーだというーーは海の風を感じながら、然し過去の紀伊半島を眺め、白いため息を付く。
2011-08-04 21:26:22@brsywe 彼が始めてGentooをインストールしたパソコン―それもこの海底に沈んでいる。彼は当時自分が愛用していたtwitterクライアント、mikutterのことをふと思い出した。あのころはまだmikutterOSの開発に成功しMSからシェアを奪い取るなど思いもしなかった
2011-08-04 21:29:21@notegia 「なぁあの時のこと覚えてるか」彼は隣にいたておくれなる人物に話しかけた。そして彼は続ける。「ただ好奇心であのボタン押しただけなんだ。まさか紀伊半島が沈むことになろうとは」
2011-08-04 21:32:32@brsywe 一般には紀伊半島水没は想定外の台風によるものと公表されている。しかし実際にはそのようなことがありえないということは容易に考えられる。それゆえ当時は米軍の新兵器の暴走か、隕石の衝突かなどといろいろな噂が人口に膾炙した。しかし事実は隣のておくれなる人物が知っているのだ
2011-08-04 21:40:50@notegia あれはまだmikutterがよく落ちるクライアントだったときのことである。ておくれは開発環境を整えるため巨大なサーバーを構築することにしたのである。このサーバー構築に携わったのはGentooDevと呼ばれる人物であった。彼はておくれに紀伊半島の地下を用意したのだ
2011-08-04 21:48:04@notegia このサーバーはクラスタであり、そのすべてにmikutterの影響をうけたふぁぼ通知機能が備え付けられていた。ておくれはこの機能の危険性を身をもって体験していた。しかしある日、彼は間違ってこのふぁぼ通知機能をあろうことか作動させてしまったのである。
2011-08-04 21:52:55@notegia これによりふぁぼ通知が一斉に始まってしまった。その様子はおぞましいものであったという。紀伊半島のあちこちでミクの声が観測され始めたのだった。一部のものは喜んだがほとんどのものが恐怖を感じたという。ふぁぼ魔はこの事実を知ることはなかった。これが悲劇へとつながった。
2011-08-04 21:55:30@notegia ふぁぼ魔によるふぁぼテロは三時間ほど続いたとされる。このあいだ紀伊半島には常にふぁぼ通知による振動が加えられていた。このため紀伊半島の地盤は緩んでしまったのだ。そこに台風が襲い掛かったのである。砂の山に大波をぶつけるように紀伊半島は沈んでいったのである。
2011-08-04 21:58:54@notegia この事件はmikutterOSを開発するにあたって大きな痛手となった。このままでは紀伊半島水没の責任追及が自分の身に及ぶ。ておくれは窮地に陥ったのである。ここで彼に救いの手を差し伸べたのが筑波クラスタであった。彼らはこの事件を巧妙に隠蔽することに成功したのである
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