久我山の五式十五糎高射砲とウルツブルグ

久我山の五式十五糎高射砲とウルツブルグに関するまとめ
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さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

久我山の高射砲陣地については終戦後に撮影された日米双方の写真と空中写真から五式十五糎高射砲二門の位置については容易に判別できる。しかしながら同じく配備された六門の八八式七高と高射機関砲四門については推定場所しか特定できていない。 pic.twitter.com/oMkXf8E1Of

2019-01-04 22:53:51
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当時曹長だった高橋氏の「一五糎高射砲中隊の対空戦斗について」によると昼間は眼鏡による算定具射撃を行い、夜間及び目標が雲の中で捕捉できない場合は、調布の大隊本部の電探より電話にて測定諸元を得て、これを算定具に調定して射撃を行うよう訓練をしていたという。

2019-01-04 23:21:23
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なお実戦において電探諸元を活用した射撃は行われていない。それで今、電探というキーワードを出したが、多くの方はこれをウルツブルグと思われるかと思うが大隊本部に配備されたのはタチ2号で違うものであった。 pic.twitter.com/aIkSqFUsqG

2019-01-04 23:21:23
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今後の調査課題としては、残り二門の十五高の砲座の位置の割り出しと、七高及び機関砲の位置の確定。そして十五高の付近にあったという「幻のレーダーウルツブルグ」の記述の裏付け確認作業。

2019-01-04 23:31:24
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

久我山に七高が配備された理由は何か?久我山に配備予定の十五高を防護するというのも一つ考えられるが、久我山周辺にある岩崎通信機の工場等に対する米艦載機の攻撃からこれらを防護するためというのが本当のところだろう。

2019-01-04 23:38:02
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十五高の写真の特定については空中写真と背景から特定も可能であるが、砲身や防楯の迷彩パターンも判断材料になる。その一例を作成した。 pic.twitter.com/b7mgeQ8Tm0

2019-01-05 11:33:26
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久我山の高射砲陣地については、ウルツブルグ型の電探が設置されていたことは証言として複数残っているが、いずれも実戦では使用されていないと述べている。これは以前の私の15高関係のTweetで述べたこと。

2020-03-20 22:12:56