2021年5月7日

新居格『街の哲学』読書メモ集

新居格『街の哲学』(青年書房、1931)の読書メモをまとめました。
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荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

貴族性とは、呼称ではない、家門とかいふものではない。云はば、そんな形式ではなく、実にエスプリだ。エスプリの存否で物を見ると、世の中の景観は一変する。市井人のなかに存在するエスプリを貴族性として認識する動向が起らなければ嘘である。by新居格『街の哲学』

2021-05-02 17:54:50
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

街の哲学は空気のやうにつかめないが、しかし、人々にとつて最も健康的である筈だ。空気と、水と、太陽とを心から有難がる状態になつてこそ、それらのものが始めて尚ばれるのだ。by新居格『街の哲学』17

2021-05-02 17:57:46
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

わたしは何の学者でもない。むろん哲学者ではない。学者になれもしないが、なるのもいやなのである。たゞ人間であればいゝ。人間らしい人間であればいゝとだけ念願してゐるのだ。終始一貫した野人、街の人それがわたしの大理想である。by新居格『街の哲学』18

2021-05-02 17:59:45
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

沈黙の批評がある。痛々しいまでの思索もある。それが魚の如く沈黙し、暗闇のやうな思索であるからといつて無視すべきではない。声なき声、これは街の哲学である。で、もしも街の表相に泛んだ現象形態だけを綜合して思索の対境にしても完全な答は出ないかもしれない。新居格『街の哲学』28

2021-05-02 18:17:17
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

これまで自粛々々と云はれて来たが、わたしはより多く慎重といふことを力説したいのだ。今こそ飽迄も慎重に凡ゆる点を広くも深くも考へねばならない。軽断したり、いゝ加減に考へるべきときではない。by新居格『街の哲学』47

2021-05-03 11:49:02
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「従兄弟の賀川豊彦が顔の研究をしてゐると人伝てに聞いたが、いい研究テーマをつかまえへたものだと思ふ」(新居格『街の哲学』)。お前ら親戚だったんかい!

2021-05-03 12:27:14
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「心から投票する対象を欠くときでも投票しなければならぬのは良心の欺瞞ではないか」(新居格『街の哲学』)。そうだな。

2021-05-03 12:48:49
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「最も政治的自覚の強いものをして棄権せしめたくないならば、マイナス投票即ち消極投票をなさしむべきだ」(新居格『街の哲学』)。ふむ。

2021-05-03 12:50:12
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「わたし自身は早婚者の一人である。わたしが満十六歳で結婚したといふと人々は呆れて嘘としか思はないが、事実なのだから仕方がない」(新居格『街の哲学』)。へぇー。

2021-05-03 15:12:50
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

「その人の名はわたしには分らないがわたしに残つてゐる。それと同様に、歴史がその人の名を記録はしないが、影響を無形にのこす人々も多いのだ。無形だが強く生きてゐる。それでいゝのだ」(新居格『街の哲学』)。君の名は。

2021-05-07 18:17:21
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

人から笑はれることは、笑はれるものにとつてはたしかに面白いことではない。しかし、笑はれることを運命とするものでなければ、本当の人間ではない。by新居格『街の哲学』

2021-05-07 19:25:31
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

楽しく物を解釈することは美徳であり、勇気であり、エネルギーである。さうすることが人人の理想であり、国民の理想であり、人類の理想である。by新居格『街の哲学』

2021-05-07 19:29:32
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

わたしは徹頭徹尾市井人であるし、さうありたいのだ。文学のことなぞは支那の学者の所謂異聞瑣語であり、市井人生活がその重なる対象である。わたしは分を守り、その中でなすべきことをしてゆくより外はなのだ。by新居格『街の哲学』

2021-05-07 19:33:42
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

新居格『街の哲学』読了。表題作は考現学(今和次郎)をもっとソフトにしたような街思索エッセイ。アナキストの一人として覚えていたが、なかなか刺さる言葉が多くて、もっと本格的に掘ってみようかなと思った。高村光太郎推し。

2021-05-07 19:36:51
荒木優太(新しい本が出たよ) @arishima_takeo

『在野vs市井』という本でも書いてみようかな(内容は任せた)。

2021-05-07 19:37:28

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