表現の自由戦士諸君に伝えたいこと
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表現の自由戦士は、今一度何のために表現の自由が必要かを、考える必要があるのではないか。 それは、「人間の尊厳」を権力その他創発を否定する働きから守るためではないか。「人間の尊厳」のために、「表現の自由」があるのであって、その逆ではない。
2021-05-09 12:24:41私が気になるのは、「表現の自由」を守るためなら、「人間の尊厳」を犠牲にしても構わないと、考えているような人が余りにも多いことである。 このような考えから、ヘイトスピーチを間接的にも、擁護する動きが出てしまう。これは表現の自由界隈だけではなく、日本のリベラル
2021-05-09 12:27:02共通に見られる限界である。 人間の尊厳を守るためなら、表現の自由をある程度制限するのもやむを得ないとは、考えられないだろうか。もちろん、制限は無いに越したことはないし、制限するにしても極めて慎重かつ最小限でなければならないだろう。
2021-05-09 12:28:42しかし、在特会やネトウヨの跋扈を見れば、一定の制限はやむを得ないと結論づけざるを得ない。 日本のリベラリストは、そのことに余りにも無頓着である。権力の暴走は戒めなければならないが、人間の尊厳を否定する働きを取り除くために、権力を使わざるを得ない場合もある。
2021-05-09 12:30:57表現の自由界隈に限らず、日本のリベラルは、表現の自由原理主義に陥っている。そしてそれを極左から批判されても、感情的に反発するだけで改めようとしない。
2021-05-09 12:32:45現在の状況を見るに、昔とは違って、権力や規範の暴力よりも、ヘイトスピーチなど表現による被差別者に対する暴力の方が深刻に見える。 そして、それは権力が弱まったからではなく、権力を維持するためには、泳がせ、むしろ思想市場を野放しにした方が有効だからである。
2021-05-09 12:34:57このような状況はネット社会及び高度消費社会がもたらしたのであろう。 規律社会から管理社会へ。 物語による統治から、システムとデータベースへの統治へ。 人間の自由意思はないことにされ、代わりにシステムに操られる動物として飼い慣らされてしまう。
2021-05-09 12:37:20表現の自由界隈やリベラルや共産党を含めた野党は、そのことに余りにも無頓着である。それは多かれ少なかれ先進国共通に見られる事象であるが、特に日本において顕著である。 こうしたリベラルのだらしなさが、間接的に自民党政権を維持させている。
2021-05-09 12:39:29ここで、逆説的なことが起きる。 「表現の自由を原理主義的に守るが故に表現の自由の破壊に手を貸してしまう」 ということだ。これは、 「寛容のパラドックス」 にも通じる。不寛容を寛容することにより、権力による表現の自由侵害を容認し、結局はヘイトスピーチとエロの自由のみが残るのでは、
2021-05-09 12:42:11ないか。 もちろん、表現の自由界隈やリベラルは、自民党憲法改正案には猛烈に反対するであろう。だが、いったん、成立しまえば、案外、現状追認してしまうのではないか。
2021-05-09 12:43:23とは言え、私が恐れているのはむしろ解釈改憲である。 知らず知らずのうちに表現の自由がいつの間にか制限され、気づいた時はもう遅い。
2021-05-09 12:44:45表現の自由戦士諸君に言いたいことは、もう一度表現の自由を問い直そう、哲学を勉強しようと言うことである。
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