『エルサレム〈以前〉のアイヒマン』アウシュヴィッツ強制収容所でホロコーストに関わったとされる人物の重要著作が刊行

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Takumi Itabashi @takumi_itabashi

国際政治史とヨーロッパ政治史、とくにドイツ政治外交史を研究しています。著書に『中欧の模索』『アデナウアー』『黒いヨーロッパ』『分断の克服1989-1990』、訳書に『ニュルンベルク裁判』『ポピュリズムとは何か』『ドイツ統一』など。

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Takumi Itabashi @takumi_itabashi

ついに、シュタングネト『エルサレム〈以前〉のアイヒマン』の訳書が刊行!(msz.co.jp/book/detail/08…) 官僚的に命令に従っただけというアイヒマン像を覆し、むしろ彼が筋金入りの反ユダヤ主義者で、裁判では仮面を被っていたことを明らかにした重要著作。本書が議論の出発点になってほしい。 pic.twitter.com/TvOUFtekuG

2021-05-15 19:58:55
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エルサレム〈以前〉のアイヒマン

ベッティーナ・シュタングネト,香月 恵里

Takumi Itabashi @takumi_itabashi

本書については、野口雅弘さんの『忖度と官僚制の政治学』(青土社、2018年)の第7章「五〇年後の『エルサレムのアイヒマン』―ベッティーナ・シュタングネトとアイヒマン研究の現在」が参考になります。 seidosha.co.jp/book/index.php…

2021-05-15 20:10:42
Takumi Itabashi @takumi_itabashi

本書の訳者による優れた論考はPDFで読めます: 香月恵里 「アイヒマンの悪における「陳腐さ」について」『ドイツ文学論集』49号、2016年。 ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/ja/00041470

2021-05-15 20:14:00
リンク Wikipedia アドルフ・アイヒマン アドルフ・オットー・アイヒマン(ドイツ語: Adolf Otto Eichmann、1906年3月19日 - 1962年6月1日)は、親衛隊隊員。最終階級は親衛隊中佐。 ゲシュタポのユダヤ人移送局長官で、アウシュヴィッツ強制収容所 (収容所所長はルドルフ・フェルディナント・ヘス (=ルドルフ・へース)) へのユダヤ人大量移送に関わった。「ユダヤ人問題の最終的解決」 (ホロコースト) に関与し、数百万人におよぶ強制収容所への移送に指揮的役割を担った。 第2次世界大戦後はアルゼンチンで逃亡生活を送ったが、19
リンク Wikipedia ハンナ・アーレント ハンナ・アーレント(Hannah Arendt、1906年10月14日 - 1975年12月4日)は、ドイツ出身の哲学者、思想家である。ユダヤ人であり、ナチズムが台頭したドイツから、アメリカ合衆国に亡命した。のちに教鞭をふるい、主に政治哲学の分野で活躍し、全体主義を生みだす大衆社会の分析で知られる。「アーレント」は「アレント」とも表記する。 小惑星100027「Hannaharendt」は彼女に敬意を表して命名された。 ドイツ、ケーニヒスベルクの旧い家柄である、ドイツ系ユダヤ人のアーレント家に生まれる。出
リンク Wikipedia イエルサレムのアイヒマン 『エルサレムのアイヒマン──悪の陳腐さについての報告』(Eichmann in Jerusalem: A Report on the Banality of Evil)は、ハンナ・アーレントが1963年に雑誌『ザ・ニューヨーカー』に連載したアドルフ・アイヒマンの裁判記録。 日本語版は『エルサレムのアイヒマン』(大久保和郎訳、みすず書房、新版2017年)。 アーレント自身が、1961年4月11日にエルサレムで始まった公開裁判を欠かさず傍聴しアイヒマンの死刑が執行されるまでを記した記録。裁判の様子を描いただけ
早坂康隆_HAYASAKA Yasutaka @Y_Hayasaka1

訳は、エルサレム以前のアイヒマンについての研究論文(⬇️)のある香月恵里さん。 『アイヒマンの悪における「陳腐さ」について』(ドイツ文学論集第49号 2016.10.刊) twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-17 11:34:34
砂緒🦎🦋 @sunao_killsh

「凡庸な悪」という前提は何だったのか。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-17 08:08:03
Gucchiy @Gucchiy

おぉ、アイヒマンについて、そんな議論があるんだ! twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 14:21:37
山口泰生🍑創元社 @sogensha_yy

まだ若かったころ、ラウル・ヒルバーグの大著『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』の翻訳を当時同志社大にいた望田幸男先生にお願いして企画にしたのは、学生時にアーレントの『イェルサレムのアイヒマン』の原注を割とまじめに読んだからでした(もちろんみすずの邦訳)。それにしても興味深い展開です。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 12:18:37
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さく📛 @suneo3476Doc

えっマジか。ハンナ・アレントの『イェルサレムのアイヒマン』は我々の中にある<凡庸な悪>と向き合う本だったので、この本がそこをさらに深堀りしていく内容なのを期待。PDFがあるらしいので読んでみる。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 11:10:32
独酔人経綸問答 @9ou9qFjAssB2Wcr

事実は事実として究明すべきじゃが、筋金入りの反ユダヤ主義者じゃなけりゃアイヒマンのようなことができんか言われると、そうでもないと思える。 普通のおじさんが極悪人の業を行いうるという恐怖はリアル。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 10:32:32
チェック・ザ・ハット @CHECKitOUT66

ま、アイヒマンの実際の人物像はどうあれ、 凡庸な人間が集団圧力に負ける、というミルグラムの結論自体は変わらんと思うけど。 (ただ、疑義として、翻訳者の山形浩生さんが後書きで鋭いツッコミをしていて得心した記憶があるが、細部は忘れた…) twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 08:33:37
本澤友行@一緒にサービス開発する人募集中 @ponomadologie

おもしろそう。アーレントのアイヒマン出してるみすずから出るのがもうおもしろい。 >このナチ親衛隊中佐については議論が尽くされた感もあるが、じつは肝心な史料の大部分が放置されていた。アイヒマン自身の文章と音声録音である。 >本書は一人の哲学者が成し遂げた気の遠くなるような偉業 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 08:30:00
薩摩和菓子 @satsumawagashi

人文系ではサボアとかタサダイ族とかブレンダとか、少ないサンプルで出した主張(人間は空白の石版で、文化を変えれば人間も変えることができる)がサンプルごと覆ることがままあるのだが、そこにアイヒマンが加わるのか twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 07:55:22
法華コム(再開準備中)#法華宗本門流 @hokke_com

へええ! 「凡庸な悪」のアイヒマン像の転換かあ、興味あるな。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-16 06:46:23
T.K @fiiyu

まじか。アーレントの主張するのとは反対だが。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-15 23:38:10
関 智征|週刊聖書 @seki_tomoyuki

ムムム😎 ハンナ・アーレント『エルサレムのアイヒマン』を否定する内容なのか!? タイトルから言って、アーレントを意識してるよね。興味ある。。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-15 23:37:37
マインドフルヒプノトレーナー藤史 貴生 @shiroshiro4026

「真の悪は、悪をなさんとする意思ではなく、その無思考性に由来する。真の自分らしい思考を得るにはいったん世間から引きこもって自己内対話をせよ」という、アーレントの「精神の生活」で述べられた考えに連なっていく。 twitter.com/takumi_itabash…

2021-05-15 23:09:46