「天下五剣」の呼称はいつからどこから? まとめ
「天下五剣」という言葉はいつから使われ始めたのか
発端はまとめ主のツイートから。
ひとつ手付かずの調査テーマを放流しときますね! 天下五剣についてですが、江戸時代後期の文献では「天下出群之名剣五振」といった表現になってまして、「天下五剣」というキャッチーな名称を使い始めた書籍がどれなのかはまだ特定されていません。誰か探してくれませんか?😉
2021-05-25 19:19:15@kirik_nya 私では手の届かない謎ではありますが😅天下五剣て最近の名称なんですね。そこはぜひ知りたいです✨ 確か「日本刀」って名称も明治になってから一般化したと聞いたことあるので維新以降、刀剣研究の方法も変化してるんでしょうか🤔
2021-05-25 20:42:34@ichiyo_rrr いわれてみれば、日本刀という名称は外からの眼差しあってこそなんでしょうね。廃刀令の前と後では刀に対する意識がずいぶん変わっていそうです。 天下五剣という名称は、もっと後かなあ。何となくですが。
2021-05-25 21:28:57たしかに言われてみれば、天下五剣っていつからだろうな…実は昭和からとか言われても、あまり驚かないな(´・∀・`) 昭和に書かれた文献を読んだ時に、一緒に確認していっても面白そうだな twitter.com/kirik_nya/stat…
2021-05-25 21:48:49天下五剣の称号とか号がいつ付いた(定着した)のって話は、皆さんの発見報告でどんどん遡ってくしかないと思うので、調査用ポータルサイトの誕生を待ち侘びてる
2021-05-25 22:09:06確かにポータル向けの調査かも。
実は私も、皆さんがご自分の調べ物のついでにでも書籍から記述を拾ってくださるかなーとのんびり期待していたのです。
そんな私は、しかし調査班の機動力をあなどっていたことを思い知るのだった…。
チキチキ!天下五剣載ってる本探しぃいいい!!! を、手持ちの本の内容確認を兼ねて、時間ある時にのんびりやっていこう(*´∀`*) 詳しいのは他の調査勢の方の詳細待ちだな pic.twitter.com/nDxfxy9oXa
2021-05-25 22:59:19
「天下五剣」と書かれている文献
佐藤貫一『日本の刀剣』は 昭和36年(1961年)の本。
まとめられていたので、本の詳細を…… 佐藤寒山著「武将と名刀」昭和39年 大典太光世の項に室町時代以来一期一振、数珠丸、三日月、童子切とともに天下五剣とうたわれた~とありますが一期一振????
2021-05-29 23:36:04佐藤貫一(寒山)が一部書籍で一期一振を天下五剣に入れた理由は不明です。
江戸後期に成立した『諸家名剣集』や『名剣伝』では、おなじみの三日月宗近・鬼丸国綱・大典太光世・童子切安綱・数珠丸恒次が挙げられています。
いまや図書館すら閉館して使えぬ情弱大阪民、1940年の大日本刀劔史 第二巻に「徳川の名品天下五名剣の一なる三日月宗近」って書いてあるという確証のない話を聞いたので誰か確かめて( ˇωˇ )っ(大暴投) 同年1952年刊行の辞典(日本美術辞典)(日本社會民俗辭典)にはもう「天下五剣」ってあるみたい。
2021-05-26 18:36:46野間清六, 谷信一共編『日本美術辞典』東京堂, 1952.3
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN01700149
『日本社會民俗辞典』誠文堂新光社, 1952-1960
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BN01704004
1952年=昭和27年です。これは古い。
日本刀の書籍ではないのも気になるところ。
あとは1930年代の本間先生の本に記述があるかどうかで、「天下五剣」表記を探す年代は粗方絞れるんじゃないかなあと思ってる。 少なくとも1952年時点で複数の辞書に載る言葉。
2021-05-26 18:36:47そして『大日本刀剣史』についての調査。
原田道寛『大日本刀剣史』春秋社 1938-1941
https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA41561975
RT 天下五剣の名称はいつから?問題 おもしろそうなので私も調べている 1941年刊行「大日本刀剣史」下巻の目次に 【天下五名劍の三日月宗近 】とありました。
2021-05-27 02:02:521941年=昭和16年に「天下五名剣」。
「天下五剣」ではないけれど、だいぶ近いですね。