- uchida_kawasaki
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2021.5.25 Journal of Hospital Infection [Aerosols should not be defined by distance travelled] [エアロゾルは移動距離で定義すべきではない] Julian W. Tang Linsey C. Marr @linseymarr Donald K. Milton @Don_Milton journalofhospitalinfection.com/article/S0195-… 1/ pic.twitter.com/7JU4MZIfSQ
2021-05-29 16:02:26🟢私たちは、この最近のレビューを残念な気持ちで読んだ👇 2021.4.30 Journal of Hospital Infection [SARS-CoV-2 routes of transmission and recommendations for preventing acquisition] [SARS-CoV-2の感染経路と感染予防のための推奨事項] 2/ journalofhospitalinfection.com/article/S0195-…
2021-05-29 16:06:05🟢著者らは、エビデンスのレビューに基づいて感染経路の可能性を定義しようとしているが、全体的な印象としては、SARS-CoV-2のエアロゾル感染の臨床的意義に対する明らかなバイアスがある 🟢おそらく、より根本的には、距離と感染のメカニズムの継続的な混同を示している 3/
2021-05-29 16:07:37🟢重要な問題は、2mの距離で十分なのか、SARS-CoV-2の感染を防ぐためにエアボーン粒子(airborne particles)を濾過するように設計されたマスクが必要なのか、ということである 4/
2021-05-29 16:09:05🟢ガイドラインを正しく理解することが重要であることには同意するが、正しく理解するには感染経路を正確に評価する必要がある 5/
2021-05-29 16:09:48🟢主な問題は、この論文が「飛沫droplets」と「エアロゾルaerosols」という用語を、時代遅れで不正確に使用していることと、これらが「エアボーンairborne」という用語とどのように関連しているかということである 6/
2021-05-29 16:10:50🟢注目すべき点は、著者がこれらの用語の定義を裏付けるために、実際の感染メカニズムにより合致した形でこれらの用語を再定義した最近の論文ではなく、2003年のSARS-CoV-1の発生に関する18年前のWHOの文書を引用していることである 7/
2021-05-29 16:11:59🟢エアロゾルの役割を正しく認識することは、”マスクの性能”と”換気”が感染予防と制御に役割を果たすべきであることを意味するため、この区別は重要である 8/
2021-05-29 16:13:14🟢飛沫感染の本来の定義と一致する「飛沫droplets」という用語は、「空気中を短い距離で飛ばされ」、「空気中に浮遊したままにならない」ほど大きく、「吸い込まれるには早すぎて地面に落ちてしまう」「滴drops」のみを指すべきである 9/
2021-05-29 16:16:20🟢「エアロゾルAerosols」とは、定義上、空気中に浮遊しているもの、すなわち「エアボーンairborne」である 🟢基本的に、浮遊している粒子を人が吸い込むことができれば、その大きさや発生源(この場合は感染者)からの距離にかかわらず、それはエアロゾルである 10/
2021-05-29 16:17:19🟢ウイルスを含んだ粒子の濃度は、感染者が呼吸や会話や呼吸器系の活動をしているときに放出される呼気のプルームの中で最も高くなるので、エアロゾルによる感染は遠距離よりも近距離で起こりやすいと言える 11/
2021-05-29 16:18:53🟢「エアロゾルAerosols」は、局所の気流のパターンに応じて、長時間「空気中airborne」に留まることができ、1~2m以上の距離で感染を引き起こす長距離伝播が可能である 12/
2021-05-29 16:22:30🟢しかし、エアロゾルは、1m程度の短い会話や「ニンニクの息」の距離でもウイルスを感染させることができる。つまり、「感染源となる患者と同じ部屋、またはそれ以上の距離」でもウイルスを感染させることができる 13/
2021-05-29 16:28:40🟢これらの粒子が感染を伝播する距離は、それらを「飛沫droplets」または「エアボーンairborne」として定義するために使用すべきではない 🟢吸い込むことができれば、どれだけ移動したかにかかわらず、それは「エアロゾルAerosols」である 14/
2021-05-29 16:31:38🟢彼らの文章の中のいくつかの具体的な例は、他の形態の混乱を示している 1) 🟢R0は基本再生産数であり、均一に分布した感受性の高い集団において、一つの発端症例によって生じる二次症例の数を定義している。これは伝播様式を示すものではない 15/
2021-05-29 16:37:33🟢例えば、HIVに感染したセックスワーカーが、複数の顧客にウイルスをうつす場合、空気感染しない性感染症のアウトブレイクのR0値は10となり、(空気感染する病原体として認められている)水痘・帯状疱疹ウイルスと同じ範囲になる可能性がある 16/
2021-05-29 16:47:502) 🟢論文の中で「密接な接触close contact」という言葉が使われていますが、これは紛らわしく、曖昧である 🟢これは、手を触れない「近距離」の接触(例:道を尋ねる)を意味するのか、それとも手を触れる(例:握手、ハグ、キスなど)ことを意味するのか? 17/
2021-05-29 16:50:06🟢エアロゾル感染は、近距離だけでなく遠距離でも起こり得る 🟢「密接な接触close contact」は距離であって、伝播のメカニズムではない 18/
2021-05-29 16:50:503) 🟢長距離のエアロゾル感染の疫学的証拠は、特に歌唱に関連した数多くの集団発生調査で報告されている 🟢それはまた、レストランでの集団発生では、最も可能性の高い感染経路とされているが、CCTVの映像を完全に見ることができないため、媒介物感染を示す視覚的な証拠はなかった 19/
2021-05-29 16:55:55🟢このような周囲の気流に起因する集団発生では、周囲にいる全ての人が感染するとは考えられない。ただし、病原体が十分に蓄積され、全ての人が高度に暴露される時間があれば別である 🟢重要なのは、このような状況では、エアロゾル感染が起こりうるだけでなく、優勢になりうるということである 20/
2021-05-29 16:59:14🟢最後に、「エアロゾル/エアボーン/飛沫の議論(aerosol/airborne/droplet debate)」に関する彼らの声明に戻ると、この新しいエアロゾルの枠組みと用語があれば、ガイドラインを提供することは容易である 21/
2021-05-29 17:01:07🟢換気の良い環境でのSARS-CoV-2エアロゾルに関しては、2mの距離は1mよりは良いが、3mそれ以上離れた方がいい 🟢また、サージカルマスクでも多少は曝露量を減らせるが、N95/FFP2/FFP3マスクではそれ以上に曝露量を減らせる 22/
2021-05-29 20:28:47🟢絶対的なものはなく、すべては暴露リスクと防御のグラデーションである 🟢特に、新たに出現したパンデミックの病原体に関する知識や経験が深まるにつれ、ガイダンスも単純化しすぎてはいけない 23/
2021-05-29 20:29:04⚡️【エアロゾルは移動距離で定義すべきではない】 Tang先生ら ✅「 飛沫droplets」という用語は、吸い込まれるには早すぎて地面に落ちてしまう「滴drops」のみを指すべきである ✅浮遊粒子を吸い込めれば、大きさや距離にかかわらず、それは「エアロゾルaerosols」である twitter.com/i/events/13985…
2021-05-29 17:26:34