「反出生主義」を論破してみる(再掲・追記あり)

反証できないのは「反出生主義が正しい」からではなく、そもそも「反証可能性が無い」だけ。
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よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

何が言いたいかというと、それがこの世の中の平均的価値観だということだ。 「挨拶されたくないわけではないだろう」「ボタンを押されたくない人はいないだろう」と(少なくとも)ほとんどの人は思っているのである。

2021-06-01 01:48:12
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

反出生主義者自身も、そのあたりの価値観は他の平均的な人と変わらないようで、違うのは出産についてだけである。 「子を産むこと」に関してだけは、なぜか「産まれて嫌な人もいるかもしれない」と声高に主張する。

2021-06-01 01:48:17
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

もちろん、「子を産むことは多大な不幸を生じさせる恐れがあるのに対し、挨拶をしたりエレベーターのボタンを押す程度ではそれほどの不幸は生じない」という反論はあり得るだろう。

2021-06-02 22:02:30
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

では反出生主義者が自動車や自転車を運転することはどうなのだろうか? もし自動車や自転車に乗って事故を起こせば、人を死なせてしまうかも知れない。

2021-06-02 22:02:36
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

また、反出生主義者が単に外出して買い物をするだけでも、新型コロナやインフルエンザ等の伝染病を媒介し、それが原因で人を死なせてしまうことになるかも知れない。

2021-06-02 22:02:41
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

「人を不幸にする恐れがある」という理由で「出産は悪いことだ」と言うなら、出産以外についても考慮しないのはおかしいだろう。

2021-06-02 22:02:47
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

その理由に関してもまた、反出生主義者は「それが反出生主義というものだから」としか答えられないのである。

2021-06-01 01:48:38
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

つまり、その点でも反出生主義者は妙なことに第三者の価値観のうち「出産に関するものだけ」を自分の都合のいいように勝手に決めてしまっていることになる。

2021-06-01 01:48:44
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

もしも反出生主義者が「自分は他の人を不幸にする恐れを気にしなくてもいいが他の人はダメ」と言い張るのなら、それは何の主義主張でもなく単なるワガママでしかないだろう。

2021-06-02 22:12:45

幸福と不幸を0か100かでしか判断していない

よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

また、反出生主義者は「苦痛を感じることは悪であるが、快楽が無いことは悪ではない」と主張する。 よって「生きることは苦痛があるので悪であり、生まれないことは快楽も無いが苦痛もないので善である」としている。 本当にそうだろうか。

2020-06-14 20:37:16
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

多くの人にとって、「快楽が無いこと」は「苦痛」と同等である。 「苦痛も無いが楽しみも何も無い生き方」と「多少の苦痛はあるが多くの快楽を得ることができる生き方」を比べた場合、後者を選ぶ人の方が多いだろう。

2020-06-14 20:37:22
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

そうでないなら、アスリートが「大会で優勝する」という目標のために、(必ず優勝できると約束されているわけではないにもかかわらず)毎日きついトレーニングを続けることなどあり得ないはずだ。

2020-06-14 20:37:27
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

しかもそういう行動はアスリートなどごく一部の人に限ったことではなく、例えば恋愛で成功するためにダイエット等の努力をしたり、生活を維持できる程度だけでなくそれ以上に稼ごうと仕事を頑張る人など、ごく普遍的に見られる(もちろん生存に必要な程度の努力しかしない人の存在を否定はしないが)。

2020-06-14 20:37:32
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

反出生主義者は「数千人の幸福で1人の苦痛を補うことはできない」という言葉からも分かるとおり、「幸福」と「苦痛」の定義について、一般的な感覚よりも「苦痛」を過剰に重く評価することで、極端に言うと「どんな大きな幸福も少しの苦痛を補えない」かのように結論づけている点が否めない。

2020-06-14 20:37:38

win-winの関係の存在を無視している

よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

また、反出生主義者は1人の人が多数の人を幸福にする可能性について全く考えていないか、過小評価している恐れがある。 例えば、志村けんさんの訃報を知って悲しんだ人は多かったし、大リーガーのイチロー選手やiPS細胞の山口教授について「生まれなければ良かった」と思う人は殆どいないだろう。

2020-06-14 20:37:43
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

もしも1人の人間が平均で2人以上の人間を幸せにすることができるのなら、反出生主義の前提は崩れることになる。

2020-06-14 20:37:49
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

それどころか、「出産をせずに人口を減少させることは、世界の幸福度を上げるのではなくむしろ下げる」と確実に言える。

2021-06-01 01:48:51
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

人間は本能的に「愛し愛されたい」という欲求を持っており、その本能が正常に機能している限り「周りを幸せにしよう」という社会規範が生じるはずで、反出生主義者が言うような「1人を幸福にすると誰かが不幸になる」というトレードオフは(全く存在しないとは言わないが)例外的だ。

2020-06-14 20:37:54
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

「世界人口は少ないほど良く、理想的な人口はゼロである」とする反出生主義の主張がもし正しいとすれば、今現在の状態と「世界に自分1人しかいない状態」を比べた時、後者の方が幸福度が高くなるはずだが、それはありえないことからも明らかである。

2020-06-14 20:38:04

苦痛の大きさの評価も誤っている

よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

さらに、反出生主義者は「人生がそれほど苦痛に満たされていると言うならなぜ自殺しないのか」という疑問に対し、「意味不明だ」とか「馬鹿すぎる」などと言うばかりで、まともに答えようとしない。 ベネターでさえも「不道徳だから」という科学的根拠のない答えしか示せていないのだ。

2020-06-14 20:38:10
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

日本において自殺する人は年間に2万人以上いるが、その大多数が反出生主義を唱え、「生まれなければ良かった」と言っているわけではない。 要するに、先の疑問は「反出生主義者が主張している人生における苦痛とは、実は命を天秤にかけるほど大きな苦痛ではないのではないか」と言いたいわけである。

2020-06-14 20:38:15
よっしー758(=元ナンパ師) @yosshi758

反出生主義者の言うように、本当に人生の幸福度によって生まれるべきか生まれるべきでないかが判断できるなら、国民の幸福度が低い後進国ほど「反出生主義」が声高に叫ばれ、幸福度の高い先進国では叫ばれないはずだが、実際には逆の現象が起きている。

2020-06-14 20:38:20