「第2回原子力道場 2日目」 東京工業大学/松本義久氏の「放射線による人体への影響について」

@KW36_wav さんのツイートを中心にした東京工業大学/松本義久氏の「放射線による人体への影響について」をまとめました。わかりやすく基本がまとめられ、低放射線被曝に関する、考え方の悲観論、楽観論各要素を加味したバランスのいい講義だと感じました。
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Hyo Yoshikawa @HyoYoshikawa

根拠ったって天井値か。。RT @KW36_wav: 東工大松本氏。確定的影響、例えば白血球減少は0.25Sv、これは作業員被曝の250mSvの設定の根拠の一つ。男性の一時不妊は0.15Sv、永久では3.5-6Svと言われている。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:07:36
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。(2)個人差の存在、ガンについては特に生活習慣が大きく影響するが揃えるのは不可能であるのでこれらに隠れてしまうことも大いにある。また実際には増えてないという(3)生体防御能力の存在も。で確認ができてないのが現在で決して無いわけではない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:08:38
Hyo Yoshikawa @HyoYoshikawa

チェルノブイリではどうなんだろう。RT @KW36_wav: 東工大松本氏。原爆被爆者の調査、固形腫瘍の過剰相対リスクを見ているが、基本的には直線的増加だが、100mSv以下では有意な統計的な影響は確認できない。白血病も同様だが、こちらは二次曲線的傾向、#atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:08:55
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。低線量放射線リスクについて、現行の仮説では直線式閾値仮説、ICRP,BEIRが採用している。ただ仏のように一定の閾値からの直線増加の考えもある。またかえって癌リスクが下がるという実験結果、あるいは加速されるという結果もある。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:10:29
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。なので実数を見積もることが重要になるが、長期的には1Sv辺り5%のがんが増加するというのがある。1mSvで0.005%、20mSvで0.1%だと。遺伝的影響では1Svで0.2%と見積もりがあるが、動物実験のみで被曝者で見られたことはない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:12:02
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。放射線線量、確率的確定的両方で100mSvでの確認事例はない。分子レベルで見ると、放射線の生物効果として半数致死線量、4Gyを一度に浴びてそのままだと半数が2ヶ月内に亡くなると。熱エネルギー換算では体重60kgで240J。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:15:10
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。また放射線の生物効果の特徴として、分裂の盛んの組織ほど感受性が高い、骨髄や消化管上皮など。一方で分裂がしない骨などは感受性が低い。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:16:02
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。しかし将来想定される分裂回数が高いと感受性が高い傾向にある、つまり小児の骨では今後分裂が想定されるので感受性が高くなる。合わせると放射線の標的のようなものに細胞増殖に関連する面があるのではと思われ、結論はDNAになる。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:17:27
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。例えばデオキシリボ核酸、遺伝情報を担う物質であるが、このDNAの化学結合は放射線で着られるというのが大きな影響。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:19:53
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。私自身はDNA修復が専門であるが、DNAに影響する件では、要するに生物の設計図であることが挙げられる。これは喪失すると蛋白RNAが生成できない。また一細胞内部には原則1本の貴重な存在。また長い分子といのも影響する。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:22:07
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。DNAはそもそも情報量的に長くなってしまう、でこれが一種のアキレス腱であるので特徴。また切れると痛いのが特徴、ヒトゲノムの設計図は一部だが、DNAは細胞増殖時には正確な複製分配が要求されるので損傷があると妨げとして影響が出てしまう。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:25:05
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。このように放射線はDNAに少量でも影響を与えるが、体内には防護措置として例えばDNAの修復や、複製分配の停止、つまり細胞周期チェックポイント、そして細胞の自発的な死、つまりアポトーシスがある。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:26:28
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。DNA修復には非相同末端結合(NHEJ)と相同組み換え(HR)の二種類のシステムがある。チェックポイント、これは一定時の損傷があった場合には複製分配を止める仕組み。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:29:50
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。アポトーシスとは要するに自発的な細胞死であるが、これは基本的に放射線影響でのDNA損傷の回復が困難である場合、仮に染色体異常などになると癌の原因などにもなるのでそれを未然に防ぐという仕組み。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:31:18
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。このような生体防護機構、DNAは非常に長く基本的には末端がないが、切断されると特異面として末端が出現するが、これを認識する機能が発動には必要。で、この反応によって癌になるのかどうかなどの結果が推測できる。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:36:03
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。今回の福島事故にしても、JCOや原爆のような急性被曝と、今回の福島での低線量被曝があるが、基本的には後者のほうでは生体防御があるのでリスク影響は低くなる。一度の被曝量は防御能力を超えないと影響はそうはでてこないと考えられる。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:37:42
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。3月26日の産経新聞に掲載されていたように、野球でのヒット数を例えると低線量被曝はわかりやすい。浴び方で異なると。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:38:33
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。放射線含有の食料にしても相当大量に摂取するとリスクは高くなる。チェルノでは水や牛乳でのヨウ素大量摂取で甲状腺関連の症状が報告されている。今回の汚染の程度はチェルノよりは低いのでガン数の上昇は抑えられるのでは。これから見ないと分からないが。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:41:38
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。(Q.事故直後低線量は体に良いという話を聞いたが)そういう研究結果もあるのは事実。ただその内容を防護体系に取り組むには慎重であるべき。ホルミシスの存在有無含めてはっきりさせないといけない。現状では分子メカニズムも分からないので時間が必要。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:43:26
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。(Q.100mSvでは影響なしということだが子供も同様か)影響がない、というのには慎重になるべき。今までの調査で見られてはないと。一部にも例外はあるが元々の発生頻度が低いので統計での優位なデータはない。あっても小さいので見るのは難しい。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:44:51
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。ただし、結果的には子供に関しては大きなリスクを見積もることになると。(Q.「直ちに影響はない」という言葉について)中々情報伝達の困難もあったが、今に現れてこないが後ほど可能性増加、という解釈は否めない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:46:19
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。学問的にははっきりとする傾向の変化がみられるとは考えにくいが、だからと言っても出ないわけではない、ということになる。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:47:01
Hyo Yoshikawa @HyoYoshikawa

いま一連の公式RTしている東工大の松本先生の話、よく多方面に考慮されていると思う。安全論よりだが、サンプル数があまりにも少なくリスクを断定できない。子供に対しては慎重であるべき。

2011-08-10 14:54:06