「第2回原子力道場 2日目」 東京工業大学/松本義久氏の「放射線による人体への影響について」

@KW36_wav さんのツイートを中心にした東京工業大学/松本義久氏の「放射線による人体への影響について」をまとめました。わかりやすく基本がまとめられ、低放射線被曝に関する、考え方の悲観論、楽観論各要素を加味したバランスのいい講義だと感じました。
8
KNB @kw36_wav

これより「第2回原子力道場 2日目」の実況を開始します。後半の東京工業大と松本義久氏の「放射線による人体への影響について」と電力中央研の中村政雄氏「マスコミからの視点」の内容です。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:27:36
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。「放射線による人体への影響について」 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:32:29
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。放射性物質とは何か、アルファベータガンマ、アルファは陽子中性子が2つずつ、強力だが遠くに行けないもの。ベータは高速の電子で質量は小さいが金属などで吸収される。γ線X線は電磁波で太陽光などと同類だが非常にエネルギーが高く厚い金属が必要。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:34:41
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。原発事故で関心が高まっているが主に放出されているものとしてヨウ素セシウム、ストロンチウムなど。これらはいずれもβ線で一部はγ線も出す。PUはアルファも出す。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:35:31
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。放射性物質型以内に入ることでの内部被曝、それぞれの物質に行き先がある。ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成要素なので甲状腺にたまりやすく子供への影響が注目されている。ストロンチウムはCaと科学的に類似し、りんさんと不要物を形成して骨に付着する #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:36:55
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。セシウムはカリウムナトリウムに類似しているので筋肉を中心とする前震に分布し、がんリスクの上昇なども考えられるがこれらは極めて多量の場合が該当する。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:37:44
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。半減期、ヨウ素131はほとんど聞くことが無くなったが、セシウム類は長期的な半減期であるので長期の残存になる。尚、体内に吸収されると放射性物質で無くなる上に排出でも減少する。ヨウ素131は7,5日で半分、セシウム137は100日で半分 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:40:23
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。身の回りの放射性物質、実際量としては体重60kgだとカリウム40が4000ベクレルなど。空気中にも例えばラドン222が平均14ベクレル/立米含有されている、で1日あたり300ベクレル分は呼吸している。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:41:58
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。この他、カリウム40などは食物からも多く摂取している、成人で1日100ベクレル分は採取している。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:42:40
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。単位について、ベクレルシーベルトがあるが、これは要するに例えると懐中電灯の明るさがベクレル、で照らされる物体が受けるエネルギーがシーベルト。なので一定の関係性がみられる、明るいほど近いほど照射時間が長いほど受け取るエネルギーが増える。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:44:05
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。ベクレル、要するに放射線を出す能力、1秒間で何回出すかの単位。由来は仏の物理学者の名前。功績は自然界の放射性物質を発見した方。尚ベクレルではエネルギーは考慮されない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:45:40
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。またグレイという単位、吸収線量で単位質量に与えられるあるいは吸収されるエネルギーのこと。1GY=1J/kgに、これも英の生物物理学者に由来。ここではエネルギーが考慮される。生物学的影響に近づく。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:47:11
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。馴染みが深いシーベルト、これは要するに吸収線量では見られない放射線種類ごと、照射場所での影響の違いを考慮しているもの。シーベルトには等価線量と実効線量がある。いずれも吸収線量に係数を掛けたもの。なのでシーベルトの物理的次元はグレイ #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:49:38
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。シーベルトでの等価線量とは、放射線種類での生物効果の大きさの違いについて。つまり等価線量=吸収線量*放射線加重係数で求まる。係数はXベータガンマは1,アルファは20と設定。原発の影響ではγβ中心でグレイシーベルトが同解釈に #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:51:42
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。要するに加重係数とは為替レートのようなものであると考えてまわない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:52:16
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。実効線量では組織ごとの影響の違いを考慮しているもの。実効線量は個人のリスクを見積もり時に有効、金銭に例えると全財産というものに近い。組織加重係数、特に癌のリスクで用いられるが骨髄等の組織では大きな値になる。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:54:19
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。臓器ごとの設定を加算すると組織加重係数は合計1になる。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:54:54
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。放射線は浴びている量と状況で影響が大きく異なる。この影響の基準としては確定的影響と確率的影響がある。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:55:37
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。確定的影響とは閾値以上での被曝で現れる影響のこと。内容としては発がんと遺伝的影響以外は全て確定的影響になる。ここでは線量を超えなければ影響はでない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:56:47
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。反対に確率的影響では発がんと遺伝的影響になる。ここでは閾値がないと仮定されているので、どんなに少ない線量でも起こりうると。ただし線量によって発生頻度が増加すると考えられている。これは仮定であるため。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:57:45
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。確定的影響、例えば白血球減少は0.25Sv、これは作業員被曝の250mSvの設定の根拠の一つ。男性の一時不妊は0.15Sv、永久では3.5-6Svと言われている。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 13:58:59
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。胎児への影響、浴びる時期で左右。着床前の胚死亡が0.1Sv、8週目までの器官形成期、奇形が0.1Sv。8週目後の胎児期被曝では主に生後の影響になり、閾値線量は高くなる。これらはいずれも100mSv以上、これ以下では起きると考えられてない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:01:36
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。原爆被爆者の調査、固形腫瘍の過剰相対リスクを見ているが、基本的には直線的増加だが、100mSv以下では有意な統計的な影響は確認できない。白血病も同様だが、こちらは二次曲線的傾向、でまた200mSv以下では有意な増加確認できない。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:04:01
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。大地からの自然線量を考えると日本は比較的低い。ブラジルやイランでは高いところもある、一部には実質200mSvの最高値もある。しかしこのような場所でもガンなどの増加は現在では認められていない。なので確率的影響では考えている、にとどまる。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:05:42
KNB @kw36_wav

東工大松本氏。ここでは100mSv以下で増加がなぜ確認できてないか、(1)疫学統計学の限界、調査依存による割合しか見えないが故。人を対象とする研究では母集団を増やすのは困難。 #atm_dojo_2nd

2011-08-10 14:07:23