分析美学における鑑賞論と、俗流若者論と

ネタバレ、倍速視聴、ファスト動画……諸々の“民間美学”(※学問という体裁ではないが、巷で「これぞ美的な態度というものだ」と流通している準理論的な言説のこと)を伴って議論される作品鑑賞のオプションに対して、分析美学はいろいろな提案をしているし、できている。だが、それとよく似ていながら全然分析美学的な手法を伴わない俗流若者論が出てきたとき、分析美学の担い手はどういう反応をしたら適切なのだろう? という話が語られていたのでまとめた。(これは@trickenの要約であり、事実と異なる可能性があります)
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シノハラユウキ @sakstyle

@mine_o みんなが正しいと思ってるだろう前提から、みんなが認めがたいような結論が出てくるけど、前提の正しさに同意するなら結論の正しさにも同意するよね? みたいな議論で、倫理学だと、ベネターの議論なんかはそういう奴だと思う。

2021-06-24 12:43:36
シノハラユウキ @sakstyle

@mine_o 常識や社会通念、マジョリティの考えとされるものを分析することは、いつもそうした考えの追認になるわけではなくて、そっからこんなことも導出できることになるけどどう? って言う風にも使えると

2021-06-24 12:45:46
シノハラユウキ @sakstyle

@mine_o ところで、ベネターの議論はパズル的な議論だという批判が、反出生主義肯定派からも言われることがあるけど、でもまさにパズルになってるから生まれる説得力もある、と反出生主義反対派の自分は思う 分析美学にもそういうところがあるといいなと思う

2021-06-24 12:48:13
シノハラユウキ @sakstyle

@mine_o 「民主的に議論しましょうということは必ずしも公正ではない」ということに対しては、あくまで個人的には、それは美学者として意識しておくべきかもだが、美学の中で答えられる問題ではない、と思う一方で「民主的な議論」のための武器を整えてその中で反撃する手伝いができるのは美学なのかもと思う

2021-06-24 12:52:38