分析美学基本論文集 (読書メモ)

まとめました。
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未発育都市 @mihatsuikutoshi

『分析美学基本論文集』 amazon.co.jp/dp/4326800569 をゲットした。今年はこれを読むのよ…。 pic.twitter.com/k5o8E7wAs1

2016-01-04 13:13:08
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未発育都市 @mihatsuikutoshi

建築の基本は「用・強・美」だけど、21世紀において、この3つ目の「美」をどう更新するかが大事なのではないかと僕は考える。

2016-01-04 13:36:31

【第1論文】 アーサー・ダントー「アートワールド」(1964年)

未発育都市 @mihatsuikutoshi

昨日買った『分析美学基本論文集』 amazon.co.jp/dp/4326800569 の最初のアーサー・ダントーの『アートワールド』を読んだが、途中まではすごく面白かったのだが、最後があれで、何とも言えない陰鬱な気分にさせられている。あまりにも物足りない。(-_-;

2016-01-05 22:37:22
未発育都市 @mihatsuikutoshi

『アートワールド』の最後ではポップ・アーティストのウォーホルの「ブリロの箱」(1964年)は芸術なのか否かについて論じているのだが、少し引用すると、「ブリロの箱は…場ちがいな威勢のよさをともなってアートワールドに参入してくる。(続く pic.twitter.com/gQCqNO54Vv

2016-01-05 22:42:47
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未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)ブリロの箱のおかげで(アートワールドは)その分だけより豊かになるのである」と論じている。でも、これでは僕が昨年末にツイートした「多様性の擁護」と何も変わらない。鉄分が足りない。(-_-; twitter.com/mihatsuikutosh…

2016-01-05 22:47:28
未発育都市 @mihatsuikutoshi

とは言え、この陰鬱にさせられる気分こそが美術(アートワールド)のもつ陥穽、または行き止まり(DEAD END)なのかも知れない。

2016-01-05 22:51:39
未発育都市 @mihatsuikutoshi

あと、この論文では後期印象派から抽象表現主義(ジャクソン・ポロックなど)からポップアート(ジャスパー・ジョーンズや前述のアンディ・ウォーホルなど)までを何事もなかったかのように論じていて、この何事もなさに戸惑いを覚えずにはいられない。(-_-;

2016-01-05 22:56:02
未発育都市 @mihatsuikutoshi

というか、その手つきが分析美学なのだろう。クレメント・グリーンバーグの美術批評 amazon.co.jp/dp/4326851856 を僕は前にかなり念入りに読んだのだが、グリーンバーグは自らの審美眼に基づいて抽象表現主義とポップアートを明確に区別していた。分析美学と美術批評は異なる。

2016-01-05 23:00:46
西洋美術・美学BOT @study_of_art

Clement Greenberg(クレメント・グリーンバーグ)20世紀初頭のアメリカの美術批評家。 アヴァンギャルド、抽象表現主義を積極的に擁護し、美術史におけるモダニズムを確立させた。論文に『アヴァンギャルドとキッチュ』など。

2016-01-13 19:04:27
未発育都市 @mihatsuikutoshi

一応、この論文のタイトルの「アートワールド」について簡単に説明しておくと、例えば白いキャンバスに黒い絵の具で水平に1本の線をひいただけの“作品”があったとする。これはアートなのか、それとも、黒い絵の具で水平に1本の線をひいただけなのかと言えば、見方によって変わるという話。(続く

2016-01-05 23:15:48
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)筆者はそれを「芸術的同定」と呼んでいる。つまり、アートとして見ればアートであるし、黒い絵の具で水平に1本の線をひいただけだと見れば、それも一つの見方である、という身も蓋もない話ですorz。まぁ、ネットでは村上隆やカオスラウンジ等の作品がよく叩かれているけど、その理由もこれ。

2016-01-05 23:21:28
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)同論文から少し引用すると、「これがアート作品であることを証明するように要求するとしても、…われわれとしてはそれに応じることはできない。われわれとしては、かれが自分で、この芸術的同定…をマスターし、それを芸術作品として構成するまでは、かれの手助けとなることはできないのである」

2016-01-05 23:24:42
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)とは言え、これはアートに限らず、当然、建築についても言えることなので、他人事では全く済まされないし、「新国立競技場」の騒動も結局はこれの問題であったのだな。(-_-;

2016-01-05 23:27:40
未発育都市 @mihatsuikutoshi

ついでに、前ツイの「黒い絵の具で水平に1本の線をひいただけ」のような作品は抽象主義・純粋主義の作品としてアートワールドでは実際に存在する。では、なぜこんな絵がアートワールドに参入できているのだろうか。なぜかつての写実的・古典的な絵画と同等に美術館に展示されているのだろうか。(続く

2016-01-05 23:39:15
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)それは「この芸術家がさまざまな理論と、最近の絵画からはるか昔の絵画にいたる歴史とからなるある雰囲気(an atmosphere)をくぐりぬけた上で、これまでの絵画の諸要素を自分の作品から除去して純化しようと試みることで、絵の具の物質性へ回帰したという事実にある」からである。

2016-01-05 23:43:24
未発育都市 @mihatsuikutoshi

話は変わるけど、こうやって美術史(アートワールド)を見ると、建築(建築ワールド)では結局、ポップアートを受容しなかったんだなと改めて思う。ロバート・ヴェンチューリはポストモダン建築をミスリードしたのだと思うし、もっと言えばモダニズムさえ誤読されているのではないかという気がする。

2016-01-05 23:56:49
未発育都市 @mihatsuikutoshi

実際、現代建築でもポップアート以前の抽象表現主義が相変わらず人気あるからな。僕はそれを「自然模写建築」と呼んで肯定も否定もしていないが、僕がそれに満足することはない。

2016-01-06 00:01:58
未発育都市 @mihatsuikutoshi

僕がいつも描いている「アイコン建築」(~の家シリーズ)の価値を論じるには、やはりロバート・ヴェンチューリを批判する必要がある。

2016-01-06 00:07:42
未発育都市 @mihatsuikutoshi

まぁ、とは言え、美術史のポップアートについてちゃんと勉強しようと思う。この分厚い本を読み終えてからだが。いつになることやら…(^_^;

2016-01-06 00:19:40
未発育都市 @mihatsuikutoshi

しかし、「分析美学」は身も蓋もない学問のような悪寒はする…。『アートワールド』の筆者のアーサー・ダントーは分析哲学者らしいけど、アートにとって最も肝心なことが語られない違和感(物足りなさ)をこの本の最後まで付き合わされるのかも知れない。

2016-01-06 00:31:43
未発育都市 @mihatsuikutoshi

『アートワールド』の始めのほうにソクラテスは「おそらくは、自分はなにが好きかを知っているのとおなじくらい、芸術とはなんであるかを知っていた」と書いてあって、そのソクラテスが知っていた芸術がなんであるかが重要(肝心)なのではないかという気は僕はする。

2016-01-06 00:34:21
未発育都市 @mihatsuikutoshi

アートワールド - 現代美術用語辞典 artscape.jp/artword/index.… 「アメリカの分析哲学者アーサー・ダントーは、論文「アートワールド」(1964)において…ある芸術作品が芸術作品であることを保証する理論的・歴史的審級こそが「アートワールド」であるとした」

2016-01-06 00:41:28
未発育都市 @mihatsuikutoshi

大事なのは「理論」と「歴史」。>RT

2016-01-06 00:42:15
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コメント

まさかなまき @MASAKANA_MAK 2016年2月2日
長い、面白い、知らない世界の話。
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天むす名古屋 Temmus 𓃠 @temmusu_n 2016年11月13日
道徳主義を手放すのは難しいな。
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