「少女だった私に起きた電車のなかでのすべてについて」

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永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「少女だった私に起きた電車のなかでのすべてについて」佐々木くみ/エマニュエル・アルノー 著(イーストプレス) 本多平直議員が、性交同意年齢について「50歳近くの自分(56)が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」記事を読んで、すぐ思い出した本 pic.twitter.com/mlrqJwROSC

2021-07-04 13:06:03
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永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

現在フランス在住で、都内の中高一貫女子校の中等部に入学した佐々木くみさんが、12歳の時から、毎日のように経験した電車内の痴漢被害をもとに、フランス人の小説家が書いた本ですが、フランスで出版されたタイトルは「痴漢」でした。Chikanだとフランス語ではチカンと発音しないので、Tを入れたと。

2021-07-04 13:10:43
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

この本の第四章「夜道」に、夕方6時ごろ、電車でくみさんに目をつけ、電車を降りて一人で帰宅途中の12歳のくみさんの後からついてきて、話しかける見た目が50代の会社員らしい男性が出てきてすごく恐ろしいことを言います。

2021-07-04 13:14:15
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雨の日で傘をさしていて、暗くなっていたので、顔がよく見えない、でもスーツを着てネクタイをしめて、指には指輪をはめた男性が、先に通そうとしたくみさんの前に回って 「こんばんは」と話しかけます。無視しようとしたくみさん

2021-07-04 13:17:31
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また「こんばんは」という男。自宅の最寄り駅を知られてしまった、と不安に思っているくみさんに「さっき電車で君を見かけたんだけど」「君がかわいいからついて来たんだ。」「ねえ僕を君のパパにしてくれない?』と、狭い歩道で横を歩きながらくみさんに話しかけます。

2021-07-04 13:20:31
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

50代男「ほら、見て、お小遣いをあげるよ、ここで、今、よかったら」 首を振って「いらない」と示そうとしたくみさん。 50代男「本当?、もっとお小遣いあげてもいいんだよ。欲しかったら……。」 首を振り続けるくみさん

2021-07-04 13:22:55
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

50代男「ねえ本当に君は僕にパパになってほしくないの?僕はすごくなりたいんだけど……。」痴漢男はずっとついてきて、やがて痴漢が出ると言われている公園にさしかかり、目の前に小学校時代の友達の家の門があって。立ち止まったくみさん。「インターホンを鳴らしたら痴漢が逃げ出すかも、

2021-07-04 13:26:24
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

くみさんは「家に遊びに行ったのはずっと前だし、きっと家に電話されて、またお母さんは不用心だと私を叱るかもしれない。この家のお母さんも困った子だと思うかも。」と考えて「早く立ち去って」と心の中で思っていた。でも男はしつこい

2021-07-04 13:29:08
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

くみさんが「家までついてこられるのだけは絶対に嫌」だと困っていると、 50代男「君がすごく可愛いから……!、君が欲しいんだよわかる?君の中で出したいんだ!君に子どもを産んでほしいんだよ!わかる?」と言う p72

2021-07-04 13:34:35
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「東京の住宅街の真ん中で、50代で既婚者で、スーツにネクタイでこれ以上ないほど真面目な外見の、もしかしたら誰かの父親である男性が、これを、さっき電車で見かけた12歳の女子中学生に叫んでいる。さすがにここまで聞けば、この男性が私とセックスしたいのだと私にも理解ができた。」 p 72〜p 73

2021-07-04 13:37:30
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「かわいいからセックスするの?そんな単純なものではないと教わった。それにわたしはセックスするような年齢ではないし、そもそもこの人は結婚して奥さんがいるんじゃないの?たとえ独身でも年齢だって違いすぎてるし、私に子どもができたらどうするの?学校は?私まだ義務教育があるんですけど」p 73

2021-07-04 13:40:36
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「この大人が言うことはいちいち筋が通らず、理解不能だった。 私は悪夢を見ているのだろうか? いいえ全てが本当だ、傘を伝って落ちてくる雫は冷たく、これが現実だと私に思い起こさせる。」p73

2021-07-04 13:42:36
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「私の隣に立っているのは、しきりに身振りをする性倒錯者だ。寒さのせいか、この状況のせいか、体が震え出したのをなんとか気づかれないようにしなくてはならなかった。おそらく言いたいことは全て言ったのだろう。もう付け加えることもないらしい。

2021-07-04 13:45:35
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「彼は最後の言葉を発した後、ついに私の反応が得られるかと間をおいたが、私は相変わらず黙っていた。  すると彼は声を小さくして、つくったようにほがらかに言った「じゃあ、ここでお別れだね……。また今度ね!」そして男性は駅のほうへ戻った。

2021-07-04 13:47:44
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「今度?」私は不安になった。またつけてくるつもりなのか? 彼が遠ざかる間、私はそこにいた。立ちつくしながら、彼が本当に駅に戻るのか、あるいはそう見せかけて、急に引き返し、隠れてまたあとをついてくるのではないかと長い間観察していた。

2021-07-04 13:52:54
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「しばらく待って姿が見えなくなると、私は急いで家の方へ向き直った。時間はかかるが、気づかれないうちについてこられた時のために念には念を入れていつもとは別の道を通って遠回りした。こうして何度も後ろを振り返りながらやっと家にたどりついた。

2021-07-04 13:53:47
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

「ただいま」 「おかえり!」母がいつも通りに言った。 今日?特に変わったことはなかったよ、ママ、いつもどおりだったよ。」p74 くみさんは初めて痴漢にあった時、痴漢にあったと母親に言って、「あなたも悪いのよ、わかってる?」と言われて以来何度痴漢にあっても母親に相談できなかったのです

2021-07-04 13:56:52
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

2017年フランス語で最初に出版された時の記事 「真面目に通学していただけで、なぜあんな目に」 日本人女性がパリで「痴漢」本を出版 小川たまか news.yahoo.co.jp/byline/ogawata…

2021-07-04 14:08:50
永添泰子(性暴力から子ども達を守る社会に変えよう) @packraty

この本を書いたことを家族に話したら、痴漢にあった経験がないお母さんは、泣いて国際電話をかけてきて、謝り、お父さんは、怒りが湧いて1ページ読むのがつらかったそう。弟は仲の良い姉がこんな目に遭っていたとはと驚いた。家族が想像する痴漢は「服の上からさっと触る程度」だと思い込んでいたと。

2021-07-04 14:19:53
ダルウィーシュ奈菜(だるちゃん) @n_almuslima

え?てか、服の上からさっと触る程度だと思ったから、あなたも悪いとか言えたわけ?爆 twitter.com/packraty/statu…

2021-07-04 17:23:48