コロナワクチンで流産、死産の割合が2000％増加というデマと、ソース確認

pogemutaBN @pogemutaBN

英国では妊婦がコロナワクチンを摂取すると流産死産の割合が14週間で2000％に増加！という興味深い情報を教えていただいたので読んでみました。 結論から言うと「割合」とタイトルにあるけど絶対数しか見てませんねこれ ameblo.jp/don1110/entry-…

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まず前提条件として、イギリスの接種者数の推移を見てみましょう。12月初頭に開始された接種はじわじわと増加率を上げ、1月24日では650万人、5月5日では3494万人に激増しています。 ourworldindata.org/covid-vaccinat… pic.twitter.com/MYtMINqb5g

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英国では ・高齢者施設の住人およびスタッフ ・医療関係者 がまず接種を受け、あとは単純に年齢順に接種されることになっていますから、1月時点で接種を受けた妊婦は上記スタッフや医療のひとのみだったと考えられます、5月の時点では一般の妊婦にも順番が回ってきているでしょう。

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これら総合すると、1月と5月では接種妊婦の数はどんなに少なく見積もっても5倍、状況的には10倍20倍だったとしてもおかしくないでしょう。また平均的な観察期間も伸びている可能性が高いです。つまり、流産等の割合に変化がなくても絶対数が大幅に増加して見える条件が揃っているわけです。

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さて件の記事のソースはこの記事 2020年12月9日からイエローカード制度に基づき、MHRAの副反応疑いデータベースに報告された１月24日のレポートと5月５日のレポートを参照したとのことです。これつまり、異常がなかったケースはこのレポートに含まれてないってことですね。 dailyexpose.co.uk/2021/05/16/num…

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MHRAのレポートはこれ。 ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ、不明の各ワクチンについて、どんな異常が何件あったかというのをとりまとめたリストがついています。記事中で引用されていた画像はこのリストを切り抜いたものですね。 gov.uk/government/pub…

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曰く、１月２４日の調査ではファイザー接種の流産が４件、アストラゼネカで２件。それが５月５日の調査ではファイザーで流産等71件、アストラゼネカで５２件。なのでそれぞれ1700%と2500%、あわせて2000%の増加だ！って言う主張です。冒頭にも言いましたが、これ絶対数の増加ですね。

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しかしながら、この調査法では流産率がどう変化したか確認するすべがありません。ただでさえこの統計データには正常な妊婦がまったく含まれておらず、流産率の母数となる「摂取した妊婦の数」がわからない上に、異常な事例もイエローカード方式でキャッチできる副反応の疑い事例に限定されるからです。

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結局、元記事で流産等の絶対数しか論じていないのは絶対数しか使えるデータがないからという話になってしまうんですが、それを自覚しながら「2000％増加だからヤバい」みたいなセンセーショナルな煽り方をしているのは極めて不誠実な態度だといえます。これはデマ屋のやり口です。

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ていうかだな、普通妊娠したら10〜15%ぐらいは自然に流産するのは母子手帳レベルの常識なんですが、これが2000%(20倍)増えるとか言ってる人はどういう状況をイメージしてるんです？200〜300%流産するの？なにそれ一人あたり2,3回流産するの？犯罪多発都市ジョークじゃないんですよいいかげんにしろ