竹本監督が語る”魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁”

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

今日のマジ映画 由佳が連れ去られ、魁はヒカルにインフェルシアへの行き方を教えろと詰め寄るが、答えはノー。 囚われの由佳。この部屋は、いつもの悪セットと別に作られたもの。撮影中に柱の蛇頭が折れて、修復待ちになるというハプニングがあったなぁ。 いつもの部屋では、メーミィが御立腹中。続

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由佳と結婚するというグルームに「ひじょーに不愉快」なメーミィに解説するバンキュリア。すぐに分裂するので出番は以上。 バーサーカーの王が純粋な心の人間と結婚すると、鎧に封じられた死霊が蘇る。グルームが由佳への愛情だけを行動原理にすると倒し辛くなるので、同時に危機感を持たせる設定。続

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こういう設定があるので死霊軍団の復活がグルームの主目的かと思われるかもしれないが、由佳との結婚も彼の純然たる願望でもある。なんちゅう迷惑な愛情か。 死霊軍団は、グルームのスーツにボロ布やら色々付けて一人ずつ撮影して合成で増やしてるので、全部竹内さん。無数の竹内軍団なのである。続

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インフェルシアへ行くには、マジトピアに行き 馬に乗ればよいと口走るスモーキー。それを制しつつも｢一角聖馬ユニゴルオン｣と正式名を残して消えるヒカル。消えた後にマジチケット。しかもパンチ済み。 教える気満々にしか見えん。立場上言えないが、全部お膳立てして後は任せるヒカル先生の方針。続

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ヒカルが「ゴール•ルジュナ」の呪文を唱えて消えるが、台本には案外書かれてなくて現場処理な事が多かった。ま 唱えなくても消えれるが、そこは拘りたくて毎度 呪文を考えてた。 魔法発動。マン坊が巨大化。５人が掴まる為の幹の一部を作ったので、それを使って押し潰されそうになる一同を見せる。続

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巨大化したマン坊に５人が掴まった状態で屋根を突き破る。最初からビジュアル的には完全な巨大樹になる事が決まっていたのだが、ポスターに伸びたマン坊の姿が描かれてしまった(画像の左端)ので、一瞬でもそれに近い姿を出そうとマン坊の顔を残しておいた。すぐに顔も覆われて見えなくなるのだが。続 pic.twitter.com/MVRAmCgpR7

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天へと伸びる巨大樹。マン坊の顔が無くなったので、喋る為に謎の分体を出す。 台本作り段階で、どうやってマジトピアに行くかを話し合った結果、ファンタジーな話で雲の上に行くといえば「ジャックと豆の木｣って事になり、登って行くのも大変だから勝手に伸びていって貰おうとなったんだと思う。続

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魔法の種から芽が伸びて樹に…ってやるより、マン坊がいるんだからアイツに伸びて貰えばいいんじゃねってなった記憶。 とはいえ、ヒカルももうちょいマシなやり方が出来なかったのかなぁとは思う。雲の上なんだから、10,000m以上は伸びただろうから、よく耐えたよ小津兄妹。 てな訳で今日はここまで。

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今日のマジ映画 由佳に迫るグルーム。どう見ても怪人に襲われるJKの図なのだが、グルームの「これほど愛してるのに」の台詞のせいで素直に見れない。それにしても、やり方よな。しかし、素顔を晒すなり悲鳴をあげられるグルームには同情したくなる気も。 そこへ来たメーミィの魔法でドレス姿に。続

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黒いウェディングドレス。この映画のキーとなるインフェルシアの花嫁衣装。篠原 保氏の素晴らしいデザインを見事に実現してくれました。 なんか、これ着た薫ちゃんが結構はしゃいでた印象があるが、まあ 可愛いしカッコいいから解る。とはいえ、裾を持って貰わないと１人じゃ歩けない代物だったが。続

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メーミィはちゃんとメイクもしてくれてる上に、指輪も準備。 マン坊と共に雲を突き抜けた兄妹の前に広がるマジトピアの風景。この映画の売りの一つが初めてマジトピアを見せるというもの。どんな世界かを色々話し合った結果、色々なエレメントを司る島が雲の上に無数に浮かんだ空間て事になった。続

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多くの浮遊島全部まとめてマジトピア。その中心はさらに上空にある神殿。多分 各島にも神殿というかなんらかの建物があってそこに各天空聖者がいるんだと思うが、天空聖者に対して島が小さくて そう見えないな。ま、魔法の力で何とかなってんでしょう。 ここでかかる挿入歌が「Song For Magitopia」続

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水木さん､串田さん､影山さんという超豪華トリオの歌唱。 マジトピアの歌を作る案は初期からあって、雲を抜けて全貌が見えた所から使いたいと思ってたので、音楽Ｐの八木氏に「雲を抜けた途端 派手にバーンっと始まる感じ、『ヤマトよ永遠に』で暗黒銀河を抜けて白色銀河が見えた時のアレ」と要望。続

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ヤマトを知らないと何のこっちゃ？だが、八木Ｐとはヤマトが共通言語だったので一発で話が通じた。結局 入り方のインパクトって事だけで曲調とかは関係ないんだが。 豪華トリオの見事な歌唱に乗せて、広がる天空聖界を描き、兄妹と天空聖者の初対面を見せていく。 いつも変身の時に会ってるんじゃ？ 続

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変身の時は背後に浮かぶので見えないから、正式に顔を合わすのは初めてだったらしいよ。 ここはCGの天空聖者との絡みで特撮班の仕事ではあるが、私が画コンテを描いた。それぞれに力を貸してくれてる天空聖者と挨拶を交わす兄妹たち。天空聖者もまさか ここで会うとは思ってなかったでしょう。続

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天空聖者と別れ、ユニゴルオンを求めてさらに上へと伸びるマン坊。 一旦止まったのが 再び伸び始めたのは、５人の天空聖者たちが天空大聖者様に会う為の許可を与えたからなのかもしれない。知らんけど。 今日はここまで。また明日。

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今日のマジ映画 傀儡の指輪に人々の精気を集めるグルーム。お解りと思うが、最初に倒れる男は高岩さん。次のカットで手前に倒れ込む今井さんと小野ちゃん。次は福さんと野川。たまにやるお遊びキャスティングってヤツで中の人達に出演して貰った。 指輪を奪うヒカル。スカーペットにも出番を与える。続

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

傀儡の指輪を、凄い説明台詞で解説したヒカルが天空変身。最後のチーム名乗りに参加できないので、ここで爆発バックで名乗りを見せる。太陽のエレメントなのでナパームの炎バックで。めっちゃトンボが飛んでるがトンボは焼けてません。多分。 伸びるマン坊の上空に見えてくる丸い浮島。そして激突。続

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

ドラゴンボールのパクリと言われても何も弁解できない程のまんま感。オマージュって事で許して。 天空大聖者の神殿は、全景は合成で作るが入口周辺は実写で撮りたくて、不思議な建造物を探し回り、柏崎トルコ文化村を見つけた。この時点で既に閉鎖されてたが、撮影させて貰えたので、新潟ロケ敢行。続

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ルナジェル•リンが現れる。全キャラ登場を目指していたので、当然リンも出演。天空聖者だと判って貰う為に一瞬だが聖者姿で登場。 地上での事態は解ってるだろうから、彼らが来る事を見越してここで待ってたんだろう。ヒカルから連絡はあったのかも。ヤギで か？ 彼女は大聖者の側近的立場らしい。続

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リンに導かれ、神殿に入る兄妹。内部は天井まで全部真っ白な巨大スタジオ。柱と大階段しかないのは、どんな装飾にしても説得力がない気がしたからで、抽象的な空間にした方が神秘性が出るかな、と。 戸惑う兄妹をよそに、お目通りを請うリン。そして大階段の上に姿を現す巨大な天空大聖者マジエル。続

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マジエル登場もこの映画の目玉の一つだった。他の天空聖者のようなクリーチャーになる案もあったと思うが、ここに映画恒例の大物ゲスト枠を使う事になり、テレ朝主導で ある大物男性俳優に決定した。そう、マジエル様 最初は男性だったんですよ。デザイン画も男性として描かれ、台本作りが進んでた。続

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ところが、台本製作中に その俳優さんが体調不良で降板するという事態に。大慌てで代役を探す事になり、一つの案が浮かんだ。魔法使いの神様役って戦隊的にはあの人じゃないと駄目なんでは？ そう魔女曽我町子さまだ。男性俳優に決まる前にも冗談めかして話には出てたが、ここは本気で提案してみた。続

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そこからは、あっという間に決まって進んでいった記憶。 台詞は男女関係ない言い回しだったんで ほぼ変わらなかったが、デザインはそれなりに変更された。篠原氏はジュウレンでバンドーラ様もデザインしていたので、曽我さんへのリスペクトもこめて曽我さん顔のマジエル様のデザイン画が描かれた。続

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

ある程度進んでいたと思われる衣装も改修され、曽我町子版マジエルが完成した。 この映画のメイクさんがジュウレンをやっていた結城氏だったのも運命的な話かもしれない。彼も曽我さんとは当時からの勝手知ったる仲なので、五色の付け睫を作ってくれたり、曽我さんの希望を取り入れたりしてくれた。続