絶チル関連まとめ

さうす @sa__za_n_

（リミッターのGPS初めから使えよ、って思うでしょ。普段は二人のプライバシーのためにGPS切ってるから、接続と再構成からしなきゃいけなかったので時間がかかりました）皆本を巻き込んでヒュプノが暴走する。そこにいたのは泣きじゃくる幼い子供。「近づくな！」って叫ぶけど皆本が恐れるはずもない。

さうす @sa__za_n_

小さな部屋。散乱するおもちゃ。閉ざされた窓とドア。「ティム」皆本は静かに声をかける。その声に子供ははっと目をあげて、怯えたように逃げ出す。次は戦場。楽しそうに笑いながら、兵器を、その中の人ごとぐしゃぐしゃにしていく少年兵。皆本が無理矢理ティムの目を塞ぐ。

さうす @sa__za_n_

「君は何も悪くない……、ティム、君は何も悪くないんだよ」 そのくらいに賢木先生も駆けつけて、二人してヒュプノで精神世界に呑まれてることに気付く。皆本が語りかけてることに気づいて、二人を抱えて屋上の壁にもたれる。バレットに「見つけた」って連絡を入れるのも先生。

さうす @sa__za_n_

「すまなかった。もう君たちは高校も卒業した大人として扱うべきなのに、口うるさくしすぎたよな」「違う、違うんです。オレは……オレは、あなたの家族でも何でもないのに！」ぼろっとティムが涙をこぼす。（ティム、多分バレットと逆でこういう時には泣かないタイプだと思う。泣くのはよっぽどの時）

さうす @sa__za_n_

「寂しいんです、皆本さん。寂しくて、怖くて、嫌だ……！オレにそんな資格はないってわかってるのに」「いいんだよ」「オレはただ皆本さんに甘えてるんだ、最低だ……」「矛盾してしまうようだけど……子供が大人に甘えることのなにがおかしい。いいんだよ、ティム」

さうす @sa__za_n_

こうやって迷惑をかけてることさえ申し訳なくて、キャパオーバーしてべそべそ泣いてるティムを抱きしめながらずっと背中を叩いて宥めてる皆本さんと、現実の賢木先生。ごめんなさい、追い出さないでって最後に泣くので「絶対にそんなことはしない。僕を信じてくれ」君は君のままでいいんだよ、って。

さうす @sa__za_n_

ティムが眠って、皆本が目を覚ますと、隣に賢木がティムを膝枕しながら座ってる。「……俺のところに来てくれなかったな」って苦しい顔をする。皆本も同じ気持ちなので何も言えない。（ティムの拠り所になりきれなかった自分に失望してる）ティムを背負いながらタクシーで帰る。

さうす @sa__za_n_

皆本家にはバレットが帰ってきてて玄関の開く音でガタッと立ち上がる。皆本に背負われながら泣き疲れて寝てるティムに顔を顰めて俯く。「ごめんなさい……」「なんでバレットが謝るんだ。待っててくれてありがとう。話はまた明日しよう」って寝かせる。ティムも隣で寝かせる。

さうす @sa__za_n_

ダイニングでクソほど落ち込みつつ、今後どうしたらティムのためになるかな会議をしてる大人たちのところに、目が覚めたティムがやってくる。（バレットも寝たふりしながら耳をそばだてている）「ティム！起きたのか、大丈夫か？寒気は？」皆本が体調の心配してて、賢木がじっと観察（診察）してる。

さうす @sa__za_n_

屋上でのヒュプノの暴走と対話で能力中枢への負荷がなくなってメンタルケアが多少できてて、かつ一眠りして体力も回復して落ち着いているところで、めちゃくちゃ優しくされて、またボロ泣きするティム。皆本の服を掴みながら「ひどいこといってごめんなさい」ってしゃくりあげる。

さうす @sa__za_n_

「……ティム、僕も賢木も、チルドレンもバレットも、血なんて一滴も繋がってない。……でも、僕は君のことを大切だと思ってる。超能力があるからだとか、チームだからとか、今はもうそんなことを関係なしに、ティム、君のことが大切だよ」ティムの手を掴む、皆本の手に、ティム自身が救われてきた。

さうす @sa__za_n_

それこそ再洗脳されていても、チルドレンに「本物と同じくらい本物」と、「自分を撃つときにあっさりと撃つ人じゃない」と強く思うほどにこの大人を信頼している。「……オレもな」と賢木が顔を出して笑う。「お前たちのことは弟みたいに思ってるんだぜ、これでもな」

さうす @sa__za_n_

ティムくんの反抗期な、車運転するバレットの横で「家族なんて」「親なんて」って顔を顰めたところからもうすでに進行してると思ってる。

さうす @sa__za_n_

待ってまだ終わってない……はーーーあと少し話させて。逆に言えば「反抗期を迎えられるくらいに心を許した」んだと思う。10歳の頃のチルドレンと同じ行動をようやく高校でできるようになったんだと、グレないのも暴力に向かないのも、皆本の愛のおかげだとも、そう言うのもあるんだとだね思うんだね

さうす @sa__za_n_

それはバレットに対しても、ティムに対しても、それこそチルドレンに対しても向けられる慈しみと親愛だった。寒い中（勝手に春設定）外に飛び出してくれる人、忙しいだろうに、それでも自分を探しにきてくれた人。惜しみない愛情を、自分は知っていた。 で、緩んだ涙腺が止まらなくて泣き疲れて寝る。

さうす @sa__za_n_

ティムがそんなに泣くタイプじゃないの知ってるから、止め方わからないんだな、って察してコップの水とか飲ませて、寝たら賢木がベッドに寝かせに行く。話を聞いてて、枕が濡れてるもう一人の子の頭を撫でて、ごめんな、って低くつぶやいて部屋のドアが閉まる。

さうす @sa__za_n_

それで、どんっっっだけこの二人を傷付けて心配させたのか、寝台に降ろされたときに起きたティムがその声を聞いて愕然として、また涙が止まらなくなって、バレットも堪えきれなくてティムを抱き寄せてべそべそ二人で泣きながら寝る。それでももう、胸は暖かくて寒くも寂しくもない。

さうす @sa__za_n_

で、朝になって目を真っ赤に腫らした2人が起きてきたら、朝ごはんできてるぞ、っていつもみたいにいう皆本さんと、ははは！うさちゃんだな！って指差して笑う賢木（泊まった）がいて、いつも通りの朝になる。謝るようなことじゃない、って皆本の態度が言ってるからいつもの通り。

さうす @sa__za_n_

泣きまくって恥ずかしいんだけど、ちょっと嬉しくて、でも男として情けないような……って頭を抱えつつ、泣いた分だけスッキリして、前向きになってる。めちゃくちゃ黒歴史作っちまったあああって思ってるけどまあそうでもない。 これがティムくんの大爆発の顛末でした。

さうす @sa__za_n_

爆発する前一月くらい、任務以外で皆本の話をわざと聞かなかったり、わかってますよ！って声を荒げたりするティツがいたかもしれないです。 タイトルは「ファントム・イン・ザ・トイボックス」かな？スケルトンインザクローゼットのもじりで。

さうす @sa__za_n_

おわり。 元気が出たらバレットの進路の話もしようね。皆本多分アレ聞いたら静かにキレると思うんだよな……。あの人ァ技術畑、シビリアンコントロールの第一人者よ？？？

さうす @sa__za_n_

本当の反抗期をするには年齢重ねてしまってるから、自己嫌悪も混ざり合ってこの時期しんどいだろうなティムくん……。この爆発の後はするするっと元に戻るんだと思う。 オタク全く絡めてないけど、ところどころうまいこと挟んでいこうね！！！ごめん！！

さうす @sa__za_n_

二時間延々とティムくんの話したけど足りねーーんだわ……。ヒュプノ特有の超能力中枢の負荷だけど、ゆうりちゃんに聞くのはゆうりちなんの傷を抉るから聞けないとか、ヒュプノの暴走の中の黒幽霊の記憶は封じられた記憶で、起きた時は断片的にしか覚えてないとか。今回の爆発の遠因はネグレクトのPTSD

さうす @sa__za_n_

あとさ、皆本、子供達のそういうところ（不遇の痕跡）を見続けて、時折夜中に一人でぼろぼろ泣いてそう。賢木が気付けば自分ちに引っ張りこんでケアするけど、大概は一人で暗いテーブルに座って、あの子たちを虐げた奴が憎くて、あの子達が可哀想で声を殺して泣く夜がきっとあった……。

さうす @sa__za_n_

『銀の弾丸は何処へ行く』 バレット進路相談の顛末のイメージ表紙。 pic.twitter.com/5XnGRQtiXp

拡大