「脳科学の達人2021」勝手に実況中継

Hiroko Bannai🐭🕊 @hiroko_bannai

#脳科学の達人2021　始まりました。 １つめのお話は　乘本 裕明先生（北海道大学） 「ドラゴンの睡眠とクラウストラム」 トカゲじゃなくてドラゴンです！🦎

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おねむ💤のドラゴン🦎、かわいいなあ💕 眼球運動を画像で測定しているのかな？ まるっととりだした全脳標本で、徐波睡眠時の電気活動を計測している。全脳だから、徐波の発生源を特定できる。 #脳科学の達人2021

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ドラゴンの徐波発生源は、人間でいえばクラウストラムという、意識を生み出す重要な脳領域に相当するのだとか！👀 これから他の動物でも睡眠の秘密を明らかにしていきたいそうです　🤩 #脳科学の達人2021

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石川理子（慶應義塾大学）先生「見える世界は経験で変わる？ー脳はどうやって見ることを学ぶのかー」 駅伝の全国大会にも出場した石川先生が、生まれてから変化していく人間の能力について解説します。 #脳科学の達人2021

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神経細胞の繋がりの規則性は、生まれてから作られます。目が見える前で暗闇で育ったスカスカだった規則性を正しくつくるには、明暗だけでは十分でなく、外界における多様な視覚刺激（風景だったり物だったり）が、神経細胞が同時に活動するためのクラスターを作り上げるとのこと。 #脳科学の達人2021

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ニューロンどうしの繋がりの規則性は、２者ではなく３者の細胞同士のつながりを調べる研究から初めてわかってきました（クラスターと呼ぶ）。ホールセル記録の実況中継はワクワクしますね。 #脳科学の達人2021

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宮川 剛 （藤田医科大学）先生「遺伝子・脳・こころ -マウスからわかったこと」 マウスのこころを調べるテストを使って、特定の遺伝子を改変したマウスを調べる研究。マウスの記憶力や社会的行動などがわかる。たくさんの遺伝子が心に影響を与えているのですね。 #脳科学の達人2021

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心の病といっても過言ではないCaMKII（カムケーツー）の半分欠損マウス。2000種類の遺伝子の使われ方が変化しています。何が起こってるのか？海馬という部位（DG)で成熟した神経細胞が激減していることがわかりました。大人の脳の中に未成熟な部分を持つマウスだったのです。 #脳科学の達人2021

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Schnurri-2, Calcineurin欠損マウス等、さらにアルツハイマー病モデルマウス、前頭側頭葉認知症モデルマウス、てんかん発症させたマウスでも未成熟部分が見られました。ヒトでも、アルツハイマー病患者の脳でも未成熟様の遺伝子発現が見られます。今後研究の対象として面白いですね #脳科学の達人2021

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青木 悠太（昭和大学）先生「診断が違えば脳は違うか」 ADHD, ASDの研究に基づくお話です。診断が違っても行動は同じだったり、診断が同じでも脳の中で起こっていることは一緒ではありません。 そこで診断ー行動ー脳の状態を結びつけることを目指しているそうです。 #脳科学の達人2021

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脳で起こっていることと症状は関連がある。しかし、症状には程度差があるため、診断は異なることがわかりました。診断はコミュニケーションツールとして重要ですが、青木先生は脳の中で起こっていることに沿った治療が必要だと考えられています。 #脳科学の達人2021

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渡部 喬光先生（東大）「脳のゆらぎがうみだすさまざまな知性」 大腿骨！？😱🦴 #脳科学の達人2021

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MRIを使って脳活動を撮る。骨と筋肉をスムーズを動かすのも脳なのですが、たくさんの情報があり、重要な情報が何かわかりません。そこで出てくるのがenergy landscape analysisです。脳の神経ダイナミクスが柔軟（フラフラしている）な人ほどIQが高いという傾向があるそうです。 #脳科学の達人2021

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高機能自閉症スペクトラム症の方では、中間状態へのエネルギー障壁が高いようです。定型発達者の方とは違いますが、異なるタイプの脳の使い方をしているといえます。その脳のエネルギー地形を変えるとどうなるのか！？ってか、変えられるのか！？　変えられるんだ！！👀 #脳科学の達人2021

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詳しくはこちら！読んでみよう🐭 biorxiv.org/content/10.110… #脳科学の達人2021

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臨床的に使う際には、本人が困っていて、納得する際だけになるとのこと。エネルギー地形を変えることで本人の能力が失われてしまうかもしれないから。 #脳科学の達人2021

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最後の講演者となりました。#脳科学の達人2021 小泉 愛（SONY CSL）先生「厄介で素晴らしき不安な脳の働き」 扁桃体は恐怖をから学び、未来の危険に備える脳領域です。（扁桃体の扁はニンベンいりません） 過保護なまでに脳を守ってくれる扁桃体ですが、現在では過剰な恐怖は逆に害になることも。

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そこで、怖い記憶を克服するためのDecoded Neurofeedbackという手法を開発しました。これは、嫌な記憶に紐づく脳活動を起こしたときに、報酬（いい記憶）で上書きするものです。他の研究者によってもヘビやクモの恐怖を減らすことが確認されました。 #脳科学の達人2021

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さらに、不安の矛先が人それぞれであることに小泉先生は注目されています。でも、不安が人それぞれであることで、予測不可能な危機にも社会全体として対応できるようになっているのではないでしょうか？（手洗いをよくする強迫性障害も、コロナ禍ではプラスにはたらきますよね。） #脳科学の達人2021

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現代社会では使えない、っていうか不要な、脳に組み込まれた機能。 ○ 甘いものや脂っこいものを嗜好する ○ 攻撃性 このくいちがいから、うつなどの病気が起こりやすくなてるのでは？ ○ 聴覚過敏（幻聴） も、昔は集団としてはポジティブに働いていたと考える精神科医もいる。 #脳科学の達人2021

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#脳科学の達人2021 総合討論「コロナ禍の不安にどう立ち向かうか？」 ○ 不安は不安として、それとは別に今の生活に向かうように、患者さんには伝えている。 ○ 適切に不安を感じることが大事。適切な判断には正しい知識を得て、自分の前頭葉で不安をコントロールできる（抑制入力）。

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○できるだけ正確な情報をできるだけたくさん取り入れる必要がある。 ○ 人間は、他人が怖がっていることで恐怖を学習することができる生物である。影響力がある大人が正しくリアクションすることが重要。 #脳科学の達人2021

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総合討論「SNSでの意見の増幅どう思う？」 ○ 基礎研究の範囲では答えるのが難しい ○ 自分自身の信頼度を加えると、正しい意見に辿り着きやすいということもある。 ○ Neuro diversityの観点から。空気を読まず冷静でいる人がいることで、社会が保たれているという側面がある。 #脳科学の達人2021

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総合討論「意識って何？」 ○ 下手に口にすると業界で怒られる⁉️🙀😱 ○ 分野によって定義がちがう「意識」 ○ 最先端で超難しい「意識」 #脳科学の達人2021

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総合討論「心とは脳なのか？」 ○ まるっと取り出した脳🦎と交信することができればドラゴンと交流できるのでは？ ○ 脳単独というわけではなく、脳に入力している眼や内臓などの器官も含めて心が生まれると考える ○ さらに知覚されたもの（使う道具の先、共感する対象）も心に含む #脳科学の達人2021