諸国珍談奇談 第七集

明治大正昭和の新聞記事等を漁りながら見つけた日本各地の珍談奇談を集めてみました。2020.12-2021.6分の虫干し。
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松崎貴之 @gelcyz

何というトンチキストーリーだ(笑)映画『ニコニコ喜劇お不動さま』。大正14年3月31日付『河北新報』朝刊。「娘の婿には芸術家を」と嘱望する恋人の父親を納得させるため、青年は関取に頼んでお不動様の彫刻に成りすましてもらい展覧会に出品、自分は彫刻の名人でございと振る舞う作戦を講じた(笑) pic.twitter.com/j5jyvzr6oj

2021-01-09 23:39:35
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松崎貴之 @gelcyz

千葉・津田沼の飛行場に勤務していた飛行士が皇居の航空写真を撮影、飛行場付近の書店と契約して販売していたという事件が発覚した。大正14年4月11日付『河北新報』夕刊。すわ重大事件の端緒かと警察が色めき立った様子が伺える。この新田三等飛行士はこの後具体的にはどのように処分されたのだろう。 pic.twitter.com/KoYoJZrgIT

2020-12-28 17:14:26
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松崎貴之 @gelcyz

『河北新報』を読んでいると仙台の濱田長蔵という人物が多額の資金を投じて作らせた日光東照宮の模型の話が度々登場する。この記事は大正14年4月12日付朝刊に載っていた。手掛けた富山滑川の彫刻師、長谷川喜十郎の名を辿っていたら飛騨高山の櫻山八幡宮の境内、櫻山日光館に現存すると知って驚いた。 pic.twitter.com/bF3y4fiArV

2020-12-28 17:51:02
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松崎貴之 @gelcyz

ライジングサン石油(のちのシェル石油)の製品を扱っていたのだろう。大正14年4月21日付『河北新報』朝刊。 pic.twitter.com/DVbvxpyDm0

2021-01-06 22:42:10
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松崎貴之 @gelcyz

なるほど小学校での掃除当番は結核への感染との関連で衛生上問題があると医師たちは反対の論陣を張っていたのか。大正14年4月21日付『河北新報』朝刊。「多人数の寄集してゐる塵芥の最も多い場所を身体の虚弱な児童に何等塵芥呼吸に対する用意もなさしめずに掃除せしめてゐる」「専制暴虐も極まれり」 pic.twitter.com/5oMVRkFwga

2021-01-06 23:02:09
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松崎貴之 @gelcyz

掃除当番論争がさらにヒートアップする。大正14年4月29日付『河北新報』夕刊。「現行の学校清潔方法は明治三十年に文部省訓令に出たもので今となつては非常に古い融通の利かぬものであるがこの規則においてさへも生徒に清潔法を行はせよとの規定がなく学校衛生のことは近来識者間の問題となつて来た」 pic.twitter.com/pxkD2DOt3i

2021-01-06 23:11:51
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松崎貴之 @gelcyz

帝国大学での「全学生大懇親会」の様子がこちらでも記事になっていた。大正14年5月3日付『河北新報』朝刊。医学部教室の展示の一つが「高橋お伝の何かのアルコール漬」であったことがここにも記されている。 pic.twitter.com/bj8UdD0b9q

2021-01-06 23:26:26
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松崎貴之 @gelcyz

麦稈帽(麦わら帽子)は素晴らしい効能の連鎖をもたらす(笑)「頭が新らしくなる」→「気が軽く若くなる」→「心が活き活きする」→「能率が上り仕事が運ぶ」、もう麦稈帽をかぶるしかない。大正14年5月12日付『河北新報』朝刊。 pic.twitter.com/N6lperVdkQ

2021-01-06 23:43:43
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松崎貴之 @gelcyz

秋に行われる陸軍特別大演習に伴う高位高官の来仙を想定し、仙台市は人力車200台の新調と挽子の服装等の統一を図ろうとした。大正14年5月22日付『河北新報』朝刊。前回の演習開催地、金沢市でもこうした準備が行われたのだろう、市当局から人力車業者に当時の状況の調査を委託したという。 pic.twitter.com/WTKsfpn0nT

2021-01-09 13:50:53
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松崎貴之 @gelcyz

「国粋美発揚 高級職業 独□生計最速 東京市上野公□谷中坂」と謳う「東京肖像学校」。大正14年5月23日付『河北新報』朝刊。何を教える学校だったのだろう。 pic.twitter.com/KK55z8zG8k

2021-01-09 13:30:33
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松崎貴之 @gelcyz

「浅草青年仏教伝道会堂」で「鬼体のミイラ」を公開することになった。大正14年5月30日付『河北新報』朝刊。現在は三重県尾鷲市の八鬼山で江戸時代に発掘された「坂上田村麿が勅命を奉じ退治した悪鬼」のミイラだという触れ込みだったらしい。大分県宇佐市大乗院の鬼のミイラに似ている?#湯本鈍器補遺 pic.twitter.com/GwRZHy6kLe

2021-01-09 13:24:21
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松崎貴之 @gelcyz

大仕掛けの組織的春画密売団の検挙事件。大正14年9月15日付『河北新報』夕刊。委託販売ルートに各地の絵葉書店が入っているのが面白い。主犯は美術学校出身の画家や写真技師を雇い入れ春画を大規模に製作していた。繋がっていた密売店が全国で900軒、業者を集めて春画市を開催し流通させていたようだ。 pic.twitter.com/RLbinfzIsb

2020-12-01 23:53:06
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松崎貴之 @gelcyz

小学生に校舎を掃除させるのは是か否か。大正14年10月31日付『河北新報』朝刊。強硬な廃止論を唱える医師(衛生面の問題だろうか)、「ブルジョア階級の子弟に対しては特に必要」と説く文部当局、家から女中を連れて来て自分の代りに掃除をやらす生徒とそれを大目に見る学校、と面白そうな匂いが漂う。 pic.twitter.com/l84Vh7CKbs

2020-12-01 23:37:48
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松崎貴之 @gelcyz

日本で麻雀受容が始まった頃。大正14年11月12日付『河北新報』朝刊。「支那人のやつてるうちは見向きもせず、西洋人がそれを覚えて本国に流行させるやうになつてから日本人も、それではとて俄に麻雀賛嘆者になりつつある」「万事がこの調子だからイヤになつてしまう」中国文化への向き合い方へチクリ。 pic.twitter.com/1OpkxAiN1m

2021-01-11 22:41:23
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松崎貴之 @gelcyz

大正14年11月当時の仙台における絵葉書の売れ筋がどんなものだったか、貴重な情報が詰まっている。11月13日付『河北新報』夕刊。一つ、「帝展もの」がよく売れた。芸術志向ということではなく、これは「彫刻、絵画すべて裸体のものでないと売れないんです、帝展もの十枚売れば八枚までは裸体ものです」 pic.twitter.com/XN7ARzPQjn

2021-01-10 00:06:41
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松崎貴之 @gelcyz

もっとも、買ったのはほとんどが兵隊で、彼らはさすがに絵葉書を見れば新旧の識別ができて「ナアーンだこれは今度のではないな」と新しい演習絵葉書をちゃんと買っていったらしい。除隊みやげとしても相当売れ行きがよいようだと同11月4日付『河北新報』朝刊で記事になっている。 pic.twitter.com/26fMoq2W4Z

2021-01-10 00:24:57
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松崎貴之 @gelcyz

「三つ子が生まれたら報奨金」という江戸時代の制度は明治を過ぎて大正時代にも続いていたのか。大正14年11月19日付『河北新報』朝刊。三つ子が生まれた町の町長が東京府知事に対し救恤金を請求するという記事になっている。「明治六年太政官布告第七十九号」として明文化されていたらしい。気になる。 twitter.com/KONITASeiji/st… pic.twitter.com/dsgSeBTIBV

2021-01-11 22:25:38
小二田 誠二 @KONITASeiji

ネットで画像が見つからないので後ほど補足しますが、明治にも三つ子に褒賞があって、新聞錦絵になっていますね。 twitter.com/gelcyz/status/…

2020-10-20 15:27:23
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松崎貴之 @gelcyz

大阪の「ヒラオカ病理研究所薬品部」の特約店募集広告。大正14年11月27日付『河北新報』朝刊。契約するとここに写っているような陳列用模型が無料で提供されるということらしい。 pic.twitter.com/9uIXO2tQAy

2021-01-11 22:14:13
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松崎貴之 @gelcyz

「十万円進呈の余の入墨問題」大正14年12月3日付『河北新報』朝刊。有田ドラッグ率いる有田音松が11月15日発行の『写真報知』で全身に刺青があると報じられたことに広告を使って反論を掲載。自身が普通選挙に反対であることから無政府主義者や社会主義者が「余を憎む事甚だしい」と関与を仄めかした。 pic.twitter.com/tDR31mOXv8

2021-01-10 22:00:42
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松崎貴之 @gelcyz

大正14年末の仙台の歳の市の小屋掛けが始まったとの記事が見世物興行の予定に触れていた。12月21日付『河北新報』朝刊。《東洋男女体育技芸会》と銘打つのは伊勢川興行部(いわゆる軽業だろうか)、大蛇やゴリラを見せるという《教育参考館》は萩内興行部の見世物である。真冬にゴリラは本当だろうか。 pic.twitter.com/Qzr6A5N4IE

2021-01-10 22:39:33
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松崎貴之 @gelcyz

これは除隊土産を巡って東京で起こった事件である。大正14年12月26日付『河北新報』夕刊。菊花紋章や「恩賜」という言葉は民間業者がみだりには使えなかっただろうと想像はしつつ、当時何がどのように制約されていてこの事件で問題になったのか具体的、制度的な裏付けを知りたい。 pic.twitter.com/lepTdBXDzn

2021-01-10 23:26:38
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松崎貴之 @gelcyz

仙台の歳の市には他地域では年輩者の記憶にだけあるような古めかしい見世物が生きながらえており「風俗史上大いに参考になるのなさうだ」大正14年12月28日付『河北新報』朝刊。「歴史的の遺物」の例としてお国浄瑠璃、のぞきからくり六道因果、割竹鳴らしのくどき節、小栗判官のデロレン左衛門とある。 pic.twitter.com/9sLhJB1pqv

2021-01-10 23:12:12
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松崎貴之 @gelcyz

「私はね医学博士の論文を提出しているけれど政府は私を虐待して博士にしてくれませんから説諭して下さい」派出所に訴え出た女性を調べたところ、梅毒から精神に異状を呈したと見られ仙台署で保護した。妄想の内容がしっかりとアップデートされているのが興味深い。大正15年2月8日付『河北新報』朝刊。 pic.twitter.com/euPtTjtOxj

2020-12-28 14:11:45
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松崎貴之 @gelcyz

いつ役に立つ文化史ネタか分からないが、仙台で建物にペンキが使用された事始めは1877年(明治10)の仙台衛戍病院であった。1926年(大正15)2月9日付『河北新報』朝刊。その50年を祝う祝賀会がパウリスタで行われたらしい。 pic.twitter.com/vX0N4zzgth

2020-12-28 18:06:39
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松崎貴之 @gelcyz

開園2年目に向けて、菊の展示を手掛けた群芳園が宮電から請け負った、桜を植える等の大規模な拡張工事が始まった。大正15年2月10日付『河北新報』朝刊。多賀城遊園地が夏と秋だけではなく「春は観桜、夏は納涼、秋は菊花」と四季に応じた興趣を提供し鉄道の利用客を誘引しようとしていたことが窺える。 pic.twitter.com/cbqD8Yp4uJ

2020-12-28 18:20:05
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