「絶海子守孤島SOS」第三話

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ぼくスマイベント 「絶海子守孤島SOS」 第3話「ずるずる　あくとうのせかい」 #絶海子守孤島SOS pic.twitter.com/PwmqHa2dMN

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【これまでのあらすじ】 南の島「デロへ島」に観光に訪れたが、パートナーが全員赤ちゃんになってしまう異常事態に見舞われたスマッシュブラザ─ズ。 花の王を退けるもパートナーたちを元に戻す手掛かりは掴めず、おまけにいかにもな怪しい連中に包囲されてしまうのであった。 #絶海子守孤島SOS

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「おかしな眼鏡集団といいお前らといい、この島ではお客様を出口で出待ちするのがトレンドなのか？」 こちらに向けられるいくつもの銃口をひとつひとつ見据えつつ、クル─ルはいつでもカウンターができるように身構えます。

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しかしこちらの警戒とは裏腹に、集団の中心に立つ大きな九官鳥のスピリット…『ビッグキュ─ちゃん』は温和な態度で話し始めます。 「まあまあ、そう警戒なさらず…我々は『話し合い』に来たのですから。 …お前達、下ろしなさい」 その一声で、スピリット達は全員が、ほぼ同時に銃を下ろします。

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それを見て満足そうに頷き、ビッグキュ─ちゃんは続けます。 「どうでしょう、我々とひとつ、『取引』をしませんか？」 鰐「取引だァ？お前らもどうせ、俺様達を潰してコイツら奪おうってハラだろ。 月だか花だかって奴らみたいによ」

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クル─ルの言葉に、ビッグキュ─ちゃんは少し不服そうに言います。 「失礼な！我々を『月の国』や『花の国』の連中のような下品な蛮族と一緒にしないで頂きたい。 立ち話もなんですから、詳しい事は我々の城でお話しましょう。 子供たちも、さぞや空腹でいらっしゃるのでは？」

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こちらの返答も待たず、ビッグキュ─ちゃんは踵を返して歩き出してしまいました。 「こちらへ」 彼の部下達も、皆を促してきます。 クル─ルがちらりと目配せしてきました。 コイツらから何か情報を得られるかもしれないからついて行ってみよう、という考えのようです。

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「ここから先は少し冷えますからね。 …お前達、お客様がたに上着を」 スピリット達が、みんなに暖かい上着を渡してくれました。 そういえば、少し肌寒くなってきたような気がします。

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一行は針葉樹の立ち並ぶ森の中を進みます。 ビッグキュ─ちゃんは色々話をしてくれました。 「この島にはかつて6つの国がありましてね。『王』と『騎士』が国を治める平和な島でした。 ただ…数年前に起きたある事件によって国同士の争いが始まり…二つの国が滅びたのです」 #絶海子守孤島SOS

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「しかし今、王なき『月の国』の騎士と騎士なき『花の国』の王が滅ぼされたことによって…この二国もじきに終わりを迎えるでしょう。 …存じ上げておりますとも。あなた方ですね？」 ビッグキューちゃんはちらとこちらを振り返ります。 「…いえ、責めているわけでは。むしろ感謝しているくらいです」

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やがて、森を抜けると大きな建物が見えてきました。 降り始めた雪と同じくらい真っ白なお城です。 「さあ、城に到着致しましたよ。 『星の国』へようこそ。申し遅れましたが、私がこの国の『王』でございます。 『星の王』とお呼び下さいませ」 pic.twitter.com/4PWjVarTA5

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一行はお城の応接間に通されました。 「お客様にお茶を」 星の王がそう言うと、数秒ほどで家来たちが紅茶やコーヒー、赤ちゃんたちにはちゃんと人肌の温度にしてあるミルクを持ってきます。 どうぞお好きなドリンクをお飲みください。 #絶海子守孤島SOS

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星「さて、お話ですが─」 鰐「赤ん坊を寄こせってんだろ？」 星の王の言葉を遮り、クル─ルは率直に言いました。 鰐「懐に誘い込んで逃げられねェようにしてから喰うってのは、常套手段だもんなァ？」

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「はぁ…先程も申し上げたように私共は他の国とは違いますので。あくまで『取引』ですよ」 星の王は葉巻の灰を落とすと、皆の顔を一人ひとり見ながら言いました。 「赤ん坊をこちらに譲って頂くかわりに、皆様をこの島から帰して差し上げます。いかがでしょう？」

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壺「取引が下手か、お前は」 星「おや、お気に召さない？ …ああそうか、ファイターの皆様にはパートナーが必要。それがご心配なのですね？それでしたら我々が新しいパートナーを斡旋しますよ？」 壺「話にならん」 クル─ルも壺お化けも、呆れ顔で一蹴します。

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「！」 星の王がふいに、ヴィレオの方を見ました。 「……はあ、星の騎士。 ……さて、一体何の事やら……」 twitter.com/kaisui_gyorui/…

ちりめんたい( ᐛ 🐟) @kaisui_gyorui

#絶海_ぼうけん 「出てくつもりはねーぞ俺は。星の王、あんたとハナシアイしてぇからな」 紅茶を一気飲みし、睨みつける。 「星の騎士と話してきたんでな、こちとら」 と行儀悪くテーブルに肘をつきながら。

2021-06-12 21:21:31

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鰐「こっちの話も聞けよ。俺様達はこいつらを元に戻す方法を」 星「ええ、ええ、わかっておりますとも。 実のところ赤ん坊をある方に引き渡せば『謝礼』が得られましてね。 あなた方さえ良ければ少しばかりの『御心づけ』を──」

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「あー、駄目だ。 悪いなお前ら。やっぱり俺様はこういうの無理だ。 いいか、俺様はお前らには従わねェしこいつ以外と組む気は無ェんだよ。 分かったらさっさとコイツらを元に戻す方法を教えやがれ、なすび野郎」

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星の王は何も言わず、ふーっと長めに葉巻の煙を吐き出します。 暖炉が焚かれ暖かいはずの応接間を、凍り付くような空気が満たします。 「…そうですか。わかりました」 パンジ─さんの持つ灰皿に葉巻を置くと、星の王はおもむろに立ち上がりました。 そして── #絶海子守孤島SOS pic.twitter.com/l4eCRcMbhs

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「そろそろ陽も落ちる頃ですし、今日は泊まって行かれてはどうでしょう？」 「お！？」 突然、クル─ルが声を上げました。 いつの間にか、彼の背中からうろこの姿が消えていて、どこか遠くから赤ちゃんの泣く声が聴こえてきます！ 「あの赤ん坊は前金として預かっておきます」

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「お前達、お客様方を『客室』へお連れしなさい」 それだけ言うと、星の王は部屋の奥へと歩いて行き、扉から出て行ってしまいました。 隠しもせずに銃を構えたスピリット達が、じりじりとこちらへ詰め寄ってきます…！ 「さあお客様、こちらへ」 「お部屋へご案内致します」

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その時轟音が鳴り響き、一行の後ろのドアが壁ごとばらばらに吹っ飛びました。 クル─ルがキャノンを撃ったのです。廊下に飛び出し皆に呼びかけます。 鰐「ずらかるぞ野郎ども！壁代は気にすんな！」 壺「くそ！姐さんどこやった！？」

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背後から、いくつもの銃声が追いかけて来て、床や壁にびしびし穴が開いていきます。 どうやら向こうも、壁の修理代を気にするつもりはないようです！ 鰐「外から見た感じ相当広いぞ、この城！」 壺「手分けして探索しましょう！固まって行動するよりそっちの方がいいっす！」

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【業務連絡】 これより皆様には「探索」をして頂きます。 探索したい部屋の番号をこちらにリプライしてください。 部屋によって手がかりを発見したり、罠が仕掛けられていたりと様々なイベントが発生します。 探索できるのは1コンビ（チーム）につき1部屋とさせて頂きます。 #絶海子守孤島SOS pic.twitter.com/Oy3qUDOKjX

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ドアを開けると、金の装飾をこれでもかと施された階段を見つけました。 階段は昇り、下りどちらにも伸びていますが… よーく注意すれば…上の階の方でかすかに赤ちゃんの──うろこの泣き声がするのが聴こえたはずです。 twitter.com/Sion_OC/status…

シオン(創作＆OC垢)/アートトレード企画 @Sion_OC

@kon_pira_13 #絶海_ぼうけん 😈「…どうすりゃいいんだ？」 💜⚓「あう！」(11番だ！) と、11番のとこで指を指す 🐢「おう！」

2021-06-12 21:52:42