Twitterゲームブック「さまよい橋の三ユウレイ」

2011年7月21日から8月19日まで、日刊ゲームブックとしてツイッターで公開されたものです。ココが面白かった、ココはこーしたらよかったのに、など、感想なぞ頂けたらありがたやです。遊び終えたあと、「さまよい橋の三ユウレイ」コレまでのお話、その1→http://togetter.com/li/166158 その2→http://togetter.com/li/168843 その3→http://togetter.com/li/171330 その4→http://togetter.com/li/173753 その5→http://togetter.com/li/176271 と読めば、他のプレイヤーの選択肢の選び方などが見えて、一味違った面白さがあると思います。
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MANAT @manat_

21 「君たちが成仏するためには、大切な記憶を取り戻さなきゃいけないんだ。この、時間の狭間にある追懐の館でね。僕たち3つに真の輝きを取り戻せたら、あの門をくぐって成仏できるよ」ひとまず門を調べてみるなら22へ。適当に書斎からでも漁ってみるなら26へ。メンドくさそうだから帰るEND

2011-08-01 00:10:59
MANAT @manat_

22 銀に輝く門は幽霊の身体でもすり抜けられません。そして押しても引いても裏に回っても、開きそうにありませんでした。仕方なくあきらめると、1階にある食堂から物音がします。何かが倒れ、皿が割れたような音です。食堂に入るなら24へ。反対側の書斎に入る26へ。2階に上がるなら25へ。

2011-08-02 00:31:00
MANAT @manat_

23 時計が鳴ると半透明の大臣が側に現れ声をかけます。「姫を救うには敵国の医者を招くしかありません」三幽霊は一瞬、病に苦しむ姫の姿を思い出しました。大臣の姿は消え、後悔のサファイアが激しく輝きだしました。3つの宝石が輝いたなら30へ。まだなら食堂に入る24へ。書斎に入る26へ。

2011-08-07 00:24:59
MANAT @manat_

24 「オイオイオイ……」怪物が長テーブルを角でつついて転がしています。妖魔、忘却怪獣です。怪物は三幽霊を見つけると唸り声を上げ、有無を言わさず襲いかかって来ました。プロフィールを調べ、自分のツイート数が一昨日の数よりも昨日の数の方が多ければ27へ。同じか少なければ28へ。

2011-08-03 00:23:53
MANAT @manat_

25 2階には三幽霊それぞれが懐かしさを憶える不思議な部屋がありました。壁にかけられた絵も気になります。細身だけど背の高い騎士、巨大戦斧を構えた太めの戦士、背の低い凛とした表情の少女剣士。この三人は兄妹であることが推察できます。1階に戻り、応接間に入る29へ。書斎に入る26へ。

2011-08-09 00:57:37
MANAT @manat_

26 書斎に入ると棚にあった本が一冊床に落ち、バラバラとページがめくれました。本の中から恨みのこもった声がします。「裏切り者のせいで姫が死んだ」「三騎士が国を売った」絶望のダイヤが激しく輝きだしました。3つの宝石が輝いたなら30へ。まだなら食堂に入る24へ。応接間に入る29へ。

2011-08-05 00:15:31
MANAT @manat_

27 三幽霊が雄叫びを上げると、怪物の姿が突然消えました。するとさまよい橋での情景がふと浮かびます。たくさんの騎士達と黒衣の者に囲まれる三人の姿が。無念のルビーが激しく輝きだしました。3つの宝石が輝いたなら30へ。まだなら2階に上がる25へ。書斎に入る26へ。応接間に入る29へ。

2011-08-04 00:25:45
MANAT @manat_

28 三幽霊はねじ伏せられました。すると怪物の姿が突然消え、三幽霊にイメージが浮かびます。騎士と黒衣の者たちに刺され、さまよい橋の中心で倒れる姿が。無念のルビーが激しく輝きだしました。3つの宝石が輝いたなら30へ。まだなら2階に上がる25へ。書斎に入る26へ。応接間に入る29へ。

2011-08-17 00:08:31
MANAT @manat_

29 応接間に入ると、柱時計が声をかけてきました。「私は22時。でも間違い。ホントの時間を示さなければ、あんたらトワに閉じ込める。正しく直しゃ、私鳴る。時を遡りゃそれ正解。71時間ピッタリ戻せ。アッテりゃあの日が蘇る。さァ何時」本当の時間が何時かわかったら、その答えの数へ。

2011-08-06 00:23:34
MANAT @manat_

30 ホールに戻ると、3つの宝石がその輝きを銀の門に向かって照射します。中空にある別世界への門がゆっくりと開きました。三幽霊は吸い込まれるように門をくぐると、生前の自分たちの記憶をすっかり思い出しました。光の世界の中、なにか偉大な存在が彼らに語りかけます。エンディング3へ。

2011-08-08 00:19:15
MANAT @manat_

エンディング3 むかしむかしあるところに、国を守る偉大な三人の騎士がいました。彼らは三兄妹で、長兄は細身ですが賢く、軍略に長けた将軍でした。次男は大柄で、巨大戦斧を扱う国一番の戦士。末の妹はまだ若く、背も低いですが、最も勇敢な剣士でした。

2011-08-08 00:19:47
MANAT @manat_

三騎士のいる国は数多の国を侵略し、領土を増やしていきます。しかしこの国に王は既に居らず、まだ若い姫(この姫と末の妹はたいそう仲が良かったそうです)に大臣が摂政となって内政を支えていました。

2011-08-08 00:20:24
MANAT @manat_

ある日、姫が重い病にかかりました。この国の医術は他国に比べ遅れていて、国内の医者では治療できません。大臣の進言で、三騎士が他国から医者を連れてくることになりました。その当時、最も脅威となっていた敵対国に。

2011-08-08 00:21:02
MANAT @manat_

姫のため三騎士は敵国に助力を求め、敵国の医師団とともに帰ってきました。その時、当時凱旋橋と呼ばれた橋の上で、部下であるはずの自国の騎士団に囲まれました。三騎士は姫を暗殺し、敵対国の軍門にくだることを了承し、この地に帰ってきた、という話になっていたのです。

2011-08-08 00:21:37
MANAT @manat_

しかも医師団と思っていた者たちは、敵対国の暗殺集団だったのです。すぐに戦いが始まりました。次男は部下の剣によって倒れ、長兄と妹は暗殺団に刺されました。暗殺団の実力は圧倒的で、その場の騎士団は全滅し、城も落とされてしまいました。この国は敵国の属国となったのです。

2011-08-08 00:22:19
MANAT @manat_

三騎士の長兄は秘術を学んでおり、死の直前、兄妹に半死半生の禁術を使っていました。事態を信じられず、死にきれなかったのです。幽体となった彼らは、大臣が属国となったこの地の監督官になったことを知ります。姫は三騎士が国を出た直後に亡くなっていました。

2011-08-08 00:23:09
MANAT @manat_

偉大な三騎士は「裏切りの三騎士」としてこの地で語り継がれていきます。三幽霊となった三騎士は凱旋橋にとどまり、禁術の対価として完全に死ぬこともできず、記憶も徐々に失っていったのでした。

2011-08-08 00:24:33
MANAT @manat_

光の世界でなにか偉大な存在が三騎士に言います。「汝らの罪は重い。生前の人間大量虐殺、死を退ける禁術の使用。しかし、生前の善行をも斟酌し、煉獄送りの刑に処す。再び人間として、魂を磨くと良い」三幽霊は別の人間として、再び人間の世界に送り戻されたのでした。END

2011-08-08 00:25:24