【20周年】「七人のナナ」再観賞記録
- Yuusisaitou
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凡人が超常能力に目覚める系の物語で、それを周囲に秘密にするのはお約束なんだけど、そこにちゃんと理由付けをしない作品が結構ある 例えば「時をかける少女」なんかはその辺がスッポリ抜けている。私が当時からあの映画がそんなにハマらない理由の一つ。『なんで親姉妹とかに言わないの?』っていう pic.twitter.com/yjKzCXH63n
2021-07-29 21:25:36サム・ライミ版の「スパイーダマン」なんかもその辺結構いい加減だったりする。 あの映画は一本丸々通して『身近な人に危険が及ぶから正体を明かせない』ということを理由づけるんだけど、序盤のほうでいくらでも話すタイミングがある。わりと不自然。 pic.twitter.com/Pjk3EcTQM2
2021-07-29 21:25:37ナナはこの辺実は結構ちゃんとやってる部類。そもそも七人に分裂という現象が奇怪すぎて明かせないのは勿論のこと、「神近君に嫌われちゃう」とか「実験動物送り」とかってリスクをちゃんと描いてるし、二話は一話丸々使って『誰が学校に行くか(皆が行くとどうなるか)』も理由付けしてる。エライ。 pic.twitter.com/CE6s9ONBWX
2021-07-29 21:25:38これの見せ方が上手かったのは「エスパー魔美」 魔美のお調子者の性格で最初は秘密の実験を繰り返し、ママに「身内にエスパーが居たらどう思う?♪」とか調子に乗って聞いたら悪気のないママが「気味が悪いわねw」と言って魔美がショックを受けるヤツ 古い作品のほうがこういう省略は上手かったりする pic.twitter.com/Fv7Cui0h7O
2021-07-29 21:25:39そういえばこう、ナナ達が計略を練る時にいつも土蔵を使うのが何故か好きだったことを思い出した。秘密基地的なワクワク感。 京都の古い町並みも七ナナの魅力の一つ。 pic.twitter.com/iB6zucMX1T
2021-07-29 21:42:59そういえば「若おかみは小学生!」もコレだなぁ。 若おかみにビビビッと来たのは間違いなくこのマインドがある。 少女主人公と古い日本家屋、イマジナリーフレンド。 pic.twitter.com/nAcr8uW2u5
2021-07-29 21:43:00この辺りは、私が幼少期の頃に長期休みの度に祖父母の家に遊びに行っていた記憶が影響している。 めちゃめちゃ古いタイプの日本家屋で私には異世界だった。ガラス張りの戸がある縁側の空間だけで面白かった記憶。角を曲がった奥には綺麗な布団が積まれていた。 pic.twitter.com/RTpwNW4HW6
2021-07-29 21:55:08七人のナナは何かと私の深層心理的なマインドを満たしてくれる作品。 この作品が好きな理由は最早理屈ではない(一応説明は出来るが) 私にとってはもはや「作品」ではなく「体験」として私の中に根付いている。 これはCCさくらには無い部分。
2021-07-29 21:55:08CCさくらの再観賞記録はこちら
https://togetter.com/li/1684155
「七人のナナ」久々再観賞記録 第3問「七人みんなで一人のナナ?」 山口晋さん初作監回。当時は特徴的すぎる絵柄に賛否があったかもしれない。私は山口さんの絵柄凄く好きなので、この方の回が多くあって良かった。荒れ気味だったナナの作画面で、この方の回はやっぱりかなり修正が行き届いてる。 pic.twitter.com/44yaxTQi5w
2021-07-31 01:30:43所々出てくるエフェクトが最高にエヘってる。佐々木政勝さんのエフェクトにかなり近い。なんか関係あるんだろうか? pic.twitter.com/4njyGJBCU2
2021-07-31 01:30:44第一話のアクション・エフェクト関連も恐らく山口さんのものでしょう。 絵柄は特徴的だけどアクション作画がとても上手い、ナナにおけるセラムンの安藤作画的ポジションが山口さんだと思う。 以前セラムンとナナの類似については呟いたけどこういう作画陣の座組もっぽい。 pic.twitter.com/fzsfDWoLEA
2021-07-31 01:30:45山口さんの回といえばこの顔。 まあでも、山口さんの絵はセラムンの安藤さんほどキャラデザを逸脱してないし、結構可愛いとこもあると思います。 pic.twitter.com/1trav33Ji3
2021-07-31 01:30:46ナナレンジャー初実装回を任されてるのはやっぱりナナレンジャー衣装が描きにくいからだろうか。 おかげでアクション作画面がやたら充実している。山口さんがこの作品に居て本当によかった。 pic.twitter.com/lAaMDENfnt
2021-07-31 01:30:49私の後期作画ハマり期に非常に大きな影響を与えている新ドラえもん映画でも山口さんはかなり活躍されている。「新鉄人兵団」では相当な量担当されたとか。 恩返しもかねて、ドラ映画初監督作の宇宙小戦争2021は久しぶりに劇場に行く予定。 pic.twitter.com/0R9o9gZGRF
2021-07-31 01:30:50脚本面では、この回からナナとその他六人の活動目的がパックリと別れ、2ラインのプロットが走る話作りが確立されている。 「サウスパーク」等でもよくある形。二つの話、目的が同時並走し、最終的に一つに合流する。今回はナナのクラス替えテストと、六人の嘆願状の話。この回は話のまとまりがいい pic.twitter.com/6VGRwnomQz
2021-07-31 01:30:51ただし、中学校で退学なんてあるのか?というツッコミは不問…w こういうところも全力でやってるところがこの作品はおかしい。ツッコミ不在の暴走感。実に今川脚本らしい。 pic.twitter.com/IoeyG6fZJl
2021-07-31 01:30:54「もう、勝手なことばっかりするんだから。ほら、早く逃げよう♪」 と悪事をサラっと認めるところもおかしい。 この感じ、実にセラムンの富田脚本っぽいズレ。セラムンの富田回で笑う感じの個人的源流がここにある。 pic.twitter.com/7okhtltQFc
2021-07-31 01:30:55ちなみにBlu-ray版のフレーム低下問題だけど、やはりカメラのPAN指定のカットで結構顕著なので、テレビのフレーム補間機能で補うことにした。 一部のカットでガックガクになるよりは全編ぬるぬるしてたほうがマシ。
2021-07-31 01:30:56ところでOPで七人が映画を見ているカット、ナナの神妙な見方が実にらしい。 他の六人はくつろいだり飯食ったりしてるのにナナだけ真面目な顔でしっかり見ている。私と気が合うタイプですね。 ナナっぺは隣に座りたくないタイプ。やたら感情豊かなナナりんのタイプも実はちょっとニガテ。 pic.twitter.com/0LGSikMu50
2021-07-31 01:30:56後のある回でも触れるけど、ナナの性格描写は実はけっこー細かい。 それぞれの性格の違いというのも一つのテーマだけあって設定と描写(描写がなければ存在しないのと同じ)が充実している。 こういうところも好きな理由。 pic.twitter.com/ArfeqhjgOm
2021-07-31 01:30:57このカット、キャラの並びも結構考えられてる気がする。 左の三人は神妙に見てるナナ、入り込んでるナナりん、適度に興味なさそうなナナさま。 右の四人は全員飯頬張っててそれぞれマイペースな感じ。ナナが中心じゃないというのもいい。地味だけどしっかりしている実に「鈴木ナナ」らしい立ち位置。 pic.twitter.com/Ho2qprhUUP
2021-07-31 01:44:09この作品はやっぱり、意外なほど細部が堅実に作られてる作品だなぁと思う。大衆ウケはしなかったけど分かる人には分かるデキ。 当時からこういう作品を好きになる性向があった。
2021-07-31 01:44:10