イケメンDJ @p0ru417 氏プレゼン、小説「大切な人へ…」

イケメンDJとしてその筋では名を馳せる @p0ru417 氏が深夜に突然始めた小説をまとめました。
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ぽる @p0ru417

[大切な人へ...] (決意) 俺は友だちに背中を押され、これが最後のチャンスだと思い、電車を飛び降り彼女を追いかけた。 勢いに任せ降りたはいいものの、ひとり残された俺は急に不安に襲われた。

2011-08-19 03:36:48
ぽる @p0ru417

勢いに任せ降りたはいいものの、ひとり残された俺は急に不安に襲われた。しかし、このままあきらめては、一生悔いが残るのではないか。そんなことが頭をよぎり、俺は走り出した。そして、「ゆきぃ!」俺は叫んだ。 「えっ!?どうしたの?」彼女はびっくりして言った。

2011-08-19 03:37:37
ぽる @p0ru417

やっと追いついた俺は、不思議そうに尋ねる彼女にこう言った「あのさ、ちょっと話したい事があってさ」 「うん。いいよ」彼女は優しく言葉をかけてくれた。

2011-08-19 03:37:45
ぽる @p0ru417

(告白 そして...)「なんつうか、ぶっちゃけ、付き合ってくれっつうことなんだけど」言葉は多少たよりないけど、俺は全てをぶつけたつもりだった。 「えっ!?」彼女はびっくりした顔で言った。 「付き合って下さい。お願いします。」俺は、頭を一度下げ、もう一度言った。

2011-08-19 03:39:32
ぽる @p0ru417

「え~。ん~。」彼女は困った。大体、この時点で答えは出たようなもんだった。 それでも俺はわずかな希望にかけた、そして願っていた。 「気持ちはすごいうれしい」彼女がこう言うと明らか答えが見えてきてしまっていた。そして「うれしいけど、、好きな人がいるから。ごめんね。」

2011-08-19 03:40:23
ぽる @p0ru417

告白する前からなんとなくわかっていた言葉が帰ってきた。 「そっか。……実はさ、好きな人がいるってのは聞いてた。」俺は少し笑いながら言った。 笑うしかなかった。でないと俺の方がもたなかった。 そして、ほんの少しの間、話をした。

2011-08-19 03:41:00
ぽる @p0ru417

(後悔) 「あのさ。あつかましいかもしれないけどさ、メール…アドレスを教えてくれる?」このまま終わりたくない。もしかしたら、もしかしたらいつか……。 俺にはそれしかできなかった。 「帰り大丈夫?見送ろうか?」彼女が聞いてきた。

2011-08-19 03:42:47
ぽる @p0ru417

俺は「電車のるから。いや、見送ってもらうのは悪いよ。」というかそれはカッコ悪すぎた。 俺は、『送ろうか?』とは言えなかった。送ってあげたかったが、なぜかできなかった。 そして、遂に別れ際になった。 別れたくなかった。

2011-08-19 03:43:25
ぽる @p0ru417

ふられてもなお、その時間が永遠に続けばいいと思った。冷たいようで暖かいその時間を。最後に俺は彼女を抱きしめたかった。彼女のぬくもりを感じたかった。 しかし俺にはどうしてもできなかった。

2011-08-19 03:43:31
ぽる @p0ru417

(離別) 「今日はありがとね。」彼女は俺にいってくれた。 「いや、こっちこそごめん。ありがとう」 「じゃあ、バイバイ。」それが彼女が俺に言ったその日の最後の言葉だった。 「うん。バイバイ。」 俺はこんな悲しい言葉があるのかと思った。 そして、俺たちは別れた。

2011-08-19 03:44:44
ぽる @p0ru417

俺は一度ふりかえってみた。しかし、彼女はふりかえらずに歩いていった。 ひとりの駅はむなし過ぎた。 そして、俺はガタゴトと音を立ててホームに入ってくる電車に乗り込んだ。 -終-

2011-08-19 03:45:05