2021.08.22 青天を衝け(25)「篤太夫、帰国する」放送後の桐野作人先生による解説ツイート

2021.08.22 22:53更新 2021.08.23 23:40更新  渋沢成一郎、渋沢平九郎、静寛院宮、天璋院らにフォーカスした解説ツイート
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桐野作人 @kirinosakujin

さらに「当人(慶喜)がどのような天罰を蒙っても是非に及ばないことだが、只々徳川家のことは大切の家柄なので、この段は幾重にも御所(朝廷)へお取り成しをお頼みします」と嘆願する。天璋院も静寛院宮と同様の論理で、慶喜の処遇と徳川家存続を切り離してほしいと要望している。#青天を衝け

2021-08-23 12:38:29
桐野作人 @kirinosakujin

そして「私ことは徳川家に嫁したうえは当家の土となる覚悟であり、亡くなった温恭院様(家定)に地下でお会いしても面目も立たない」と殺し文句を述べる。これを読んだ西郷も感慨迫るものがあったに違いない。篤姫入輿のとき、斉彬の命で嫁入り道具などを揃えたのは西郷だったからだ。#青天を衝け

2021-08-23 12:38:29
桐野作人 @kirinosakujin

熊本藩の史料によると、天璋院の書簡は老女幾島(「篤姫」で松坂慶子演じる)が使者となって奥医師とともに西郷と面会したという。西郷は書簡を涕泣しながら読み終えた。そして手を突いて「さてさてここまでご苦労遊ばされたのには何とも恐れ入り、言語に絶する次第」と答えたという。#青天を衝け

2021-08-23 12:38:30
桐野作人 @kirinosakujin

かくして、静寛院宮と天璋院の2人の胆の据わり方と絶妙の連係プレーによって、徳川家存続、ひいては慶喜助命という道が切り開かれたのである。 なお、天璋院書簡を老女幾島とともに届けた天璋院付きの奥医師は浅田宗伯という。のちにその処方箋が浅田飴になった。#青天を衝け

2021-08-23 12:38:30