作家・桜庭一樹さんが翻訳家・鴻巣友季子さんの文芸時評に抗議。

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桜庭一樹 @sakurabakazuki

鴻巣友季子さんからご意見の表明がありました。わたしは、これは無理のある詭弁だと考えます。自分の解釈とはっきり書かれていることを混同したまま、まとめてしまっています。不誠実かつ未熟な評だと思います。 evernote.com/shard/s611/sh/… pic.twitter.com/VUbZNXnd1j

2021-08-25 21:32:33
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桜庭一樹 @sakurabakazuki

わたしは小説が好きです。書くことだけでなく、読むこと、語ることで救われてきました。だからこそ、まるで「余白」や「ひらかれている」といったワードを使えばなんでも誤魔化せる(汚い言い方でごめんなさい)かのようなずるくてダサい姿勢は到底受け入れられません。

2021-08-25 21:52:32
桜庭一樹 @sakurabakazuki

わたしはかつてある書評家の方の本を読み、作者自身より読んだ回数が多いのではというぐらい何度も読み返して一つの原稿を仕上げられているのを知り、評するってこういうことだったんだと、その矜持に深い敬意を抱きました。

2021-08-25 22:04:39
桜庭一樹 @sakurabakazuki

わたしは評者としての鴻巣友季子さんを軽蔑し、今後執筆されるものについては、一切敬意を抱きません。

2021-08-25 22:13:23
桜庭一樹 @sakurabakazuki

現状、朝日新聞の紙媒体にもネット記事にも、作品と異なる状態で載っており、訂正もされないままで、自分にはこれをどうすることもできません。

2021-08-25 23:35:08
桜庭一樹 @sakurabakazuki

今日一日、わたしのことを少し気にかけてくださっていたみなさんには、ありがとうございます。おやすみなさい。

2021-08-25 23:36:48
高橋文樹『アウレリャーノがやってくる』 @takahashifumiki

僕もこれは「誤読」ではないと思うので、批評か否かはあまり関係ないと思う。なにより、身の回りの人物を作品という「読まれてしまうもの」に捧げたのは作者なのだから。 twitter.com/yukikonosu/sta…

2021-08-26 03:08:30
🐈🦔鴻巣友季子(『文学は予言する』『誓願』) @yukikonosu

@takahashifumiki コメントありがとうございます。作者の意図した読み方以外は誤読という考えはけっこう一般的なんでしょうかね。 「批評か否か」というのは、「あらすじ説明か評者の解釈か」ということでしょうか。この二者は、はっきり分けられると考えている方がわりといらっしゃることに驚かされています。

2021-08-26 08:14:04
高橋文樹『アウレリャーノがやってくる』 @takahashifumiki

@yukikonosu - 「正しい読み」が批評である - 作者が意図した「意味」があり、その「意味」は正しく読み取ることが読み手の技量である この2つはわりと一般的な考え方になってしまっている気がします。

2021-08-26 12:29:45
🐈🦔鴻巣友季子(『文学は予言する』『誓願』) @yukikonosu

@takahashifumiki なるほど。二つを合わせると、「作者が意図した意味を正しく読み取るのが、(正しい)批評である」ということでしょうか。

2021-08-26 12:37:12
高橋文樹『アウレリャーノがやってくる』 @takahashifumiki

@yukikonosu そうですね。付け加えるなら「テクストの真の意味は作者が知っている」という状態は作者にとって有利なので、論争になったときに持ち出す作者は多いとは思います。そのメリットを手放すモチベーションも作者にはない場合が多いですし。

2021-08-26 12:41:44
🐈🦔鴻巣友季子(『文学は予言する』『誓願』) @yukikonosu

@takahashifumiki 作者がご自分の読みを曲げる必要はもちろんないですね。他の(合理的な)解釈を受け入れるかどうかという問題だと思います。

2021-08-26 12:45:11
仲俣暁生【『橋本治「再読」ノート』発売中】 @solar1964

編集者、物書き、大学教員、軽出版者。ウェブメディアは「マガジン航」、出版レーベルと古本屋としては「破船房」(PASSAGE神保町ラブレー4、SOLIDAアルフォンス・アレー4)、BOOTHは hasenbo.booth.pm)で活動しています。

🐈🦔鴻巣友季子(『文学は予言する』『誓願』) @yukikonosu

@solar1964 ありがとうございます。作者の頭の中には建物の完成図があると思うのですが、提示された設計図(小説)から読者が組み上げる建築物はそれぞれ少しずつ違ったものになると思うのです(当たり前ですが)。

2021-08-26 09:31:09
桜庭一樹 @sakurabakazuki

朝日新聞の文芸時評の担当の方とはまだ連絡が取れていません(昨日電話がよいと言われてメールでとお願いしました)。報道機関としても、これはなんらかの対応があるべきだとわたしは思っています。

2021-08-26 10:28:16
桜庭一樹 @sakurabakazuki

そこで自分の担当者宛に「紙媒体の訂正記事掲載」と「ネット記事の訂正」を求めるご連絡をしました。果たされない場合はわたしが朝日新聞社での仕事をすべて降ります。(自分のメールのスクショです) pic.twitter.com/qweMILCC0h

2021-08-26 10:33:56
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大西 愛子 @Kigalisoupe

Aiko Onishi 東京生まれ、ルワンダ育ちの翻訳家です おもにBDの翻訳をしています。最新刊はアルカント&ボレ作、ロディエ画『La Bombe原爆』上・下(平凡社)。ほかにはダヴォドー『ワイン知らず、マンガ知らず』、ピコー『クレール』、ムリス『わたしが軽さを取り戻すまで』など。

大西 愛子 @Kigalisoupe

ニコラ・ド・クレシーが作品中のあるシーンの意味を聞かれた時「何も考えてない」とはぐらかして、「好きに読んでよ、あなたはどう解釈したの?」と逆に聞いてたのを思い出した。読者の解釈に「びっくりした、そんなこと思いつかなかった」と面白がっていた twitter.com/yukikonosu/sta…

2021-08-26 11:10:18
🐈🦔鴻巣友季子(『文学は予言する』『誓願』) @yukikonosu

@Kigalisoupe 原作者にはなにか訊いても「私も知らないよ」と言われることが間々ありますね。 ある翻訳講座で、「作者の意図したとおりに読まないと作者に失礼だ。訳者は解釈に迷ったら逐一原作者に"答え"を訊くべきだ」と言った聴講者がいたんです。文学は失礼にならないように読むものではないのですが。

2021-08-26 11:19:45
桜庭一樹 @sakurabakazuki

評者はおそらく、作品を斜め読みし、内容を勘違いし、ケア、介護という評のテーマに当てはめるために間違った紹介をしてしまったのだろうとわたしは想像しています。指摘されたけれど、認めたくなくて、改めて読み直し、言いわけに使える箇所がないか探したり一般論を駆使したりしたんじゃないかと。

2021-08-26 12:32:09
桜庭一樹 @sakurabakazuki

わたしの懸念は、私小説として発表されたこの作品の評で、ある人物が「病人を介護し虐待した」と書かれたことにあります。そうも解釈できる、ではなく、あたかもテキストにそう書かれていたかのようにです。批評ではありますが媒体は新聞であり、「報道被害」という面もあると感じ、抗議しています。

2021-08-26 12:40:05
深澤うろこ🇵🇸 @fukasawauroko

かといって桜庭一樹本人がそう言うならそれも否定しがたいなぁーっていうなんの結論もない感じですけど

2021-08-26 12:34:20
🐈🦔鴻巣友季子(『文学は予言する』『誓願』) @yukikonosu

@fukasawauroko はい、もちろん否定されるものではありません。一方、作者と違う読み方も(理にかなっていれば)否定されたり排除されたりすべきではないと思います。

2021-08-26 12:41:04
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