「世界を理解するための枠組」とその法的規範への転化問題について
承前】現実社会で法は、時に人を刑務所に入れる事さえ可能な「力」を持っていることを忘れてはならない。例えば「市場のルール違反」に対して刑事制裁を課すのか、ルール違反で不利益を受けた人への民事上の賠償で済ませるのか、(制度として)そのどちらを選ぶべきなのかについては熟慮が必要と思う。
2011-08-20 18:55:22(追補)均衡理論の限界と信仰告白
シカゴ流部分均衡分析の信奉者としては (なのに?),一般均衡理論はその完成形ととらえたい.理論の前提が成り立たない経済でも,けっこう競争的市場とおなじ結果が得られることは実験なんかで明らかになってるんじゃ.若い世代の理論家は競争均衡をどうみなしてるのか,関心はある.
2011-08-13 18:10:07@reiju21jp 人間実験だけじゃなくて,人工無能なんかに市場取引させても競争均衡と同じ価格や余剰が実現するといった研究を念頭においた.その結論はかなりロバストだったんじゃ.シミュレーションで出たということは,理論で説明できていない秘められたパワーを市場が持つということかも.
2011-08-13 18:26:19@reiju21jp 完成形である一般均衡理論に限界があるという立場でも,だから競争市場は存在しない/そんなにすごくないという理論家もいれば,競争市場には解明されていないすごいパワーがあるという理論家もいる.信仰の問題か.
2011-08-13 18:36:32「それはものの見方だから」というのは、理論を限界付けるために必要な文言ではあるが、逃げに使われる文句でもあるからなあ。
2011-08-14 00:44:15@tkshhysh 理論の限界を言ったあとに信仰告白が続くとき,たいていその人の信仰しか言わない.可能な結論はそれだけだと読者が受け取らないように,他の可能の信仰が存在すること,できればそれを具体的に挙げておくことは意味がある.特に「謎のパワー」なんて恥ずかしい信仰こそ.
2011-08-14 09:35:15「全員が価格受容者の仮定なのに、いったい誰が価格を付けてるんだ?」と授業で質問したときに、「市場」と答えた学生がいました。案外正しいのかもしれません(笑 QT @reiju21jp 特に「謎のパワー」なんて恥ずかしい信仰こそ.
2011-08-14 10:37:01@reiju21jp ところで人の無能さ (より正確には限定合理) をゲーム理論に取り込むために,人を情報処理能力の限られた機械/プログラムで置き換える安易だが創造的なアプローチがある.ボクもルールのプログラム計算可能性を研究してるせいか http://t.co/Z9Lt77p
2011-08-13 20:07:11このGode-Sunder論文 http://t.co/GCIipaT は、学部上級以上の全ての経済学徒が知る価値があると思います。どうやってプレゼンするかは悩み所なんですが。@reiju21jp 人工無能なんかに市場取引させても競争均衡と同じ価格や余剰が実現するといった研究
2011-08-13 19:55:56Gode-Sunder とも会計学者(Sunder は特に高名)でして、この研究が経済学プロパーからは出てこなかった点も面白いと思います。@kawamurakh @reiju21jp 人工無能なんかに市場取引させても競争均衡と同じ価格や余剰が実現するといった研究
2011-08-13 20:08:43@kawamurakh 具体的文献どうも.それ出版されたときに見ました.古典になってましたか.手法がおかしくないか評価する能力はボクにないけど,その後決定的に否定されたという話も聞きません.仮にまちがっていたとしても,研究を刺激し得るおもしろい結果だと思います.
2011-08-13 20:28:55