ジョン・アダムズ:アメリカの建国者/第2代大統領~独立よ、永遠に~

#WalkAway 第百三弾。派手さには欠けるが、独立、自律の気概と信念を最後迄失わなかった男の一代記です。 2021/09/29 後日更新予定
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tarafuku10 @tarafuku10

動画『ジョン・アダムズ: アメリカの建国者/第2代大統領』を訳してみた。ワシントンとジェファソンにはさまれて、なんだか影の薄いジョン・アダムズ。しかし、アメリカ独立のエンジンの役割を果たしたのは彼だった。アダムズのミニ伝記です。 youtube.com/watch?v=gSOpIx… pic.twitter.com/zzlJxemeYv

2021-09-27 22:17:03
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1776年7月4日に何が起きたのか知らない人はいない。アメリカの誕生だ。だが、その3日前の7月1日、独立の可否はどちらに転んでもおかしくなかった。 イギリスと袂を分かつべきではないという主張にも説得力はあった。アメリカには陸軍も海軍もなく、金もほとんどない。イギリスはこれらがすべてある。 pic.twitter.com/kjXZPwMfRj

2021-09-27 22:18:58
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イギリス国王の意思に屈し、増税を受け入れ、いさかいを終わらせる方が筋が通っているようにも見えた。フィラデルフィアには独立反対の主張をしようとやってきた人々が数多くいた。彼らが楽勝することもありえた。しかし、そうはならなかった。ジョン・アダムズという男の言葉の力があったからだ。 pic.twitter.com/AcAjSwNYDQ

2021-09-27 22:18:59
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議会において独立反対派が優勢に討論を進めているかのように見えたそのとき、アダムズが立ち上がった。メモもなく、なんの準備もなく、彼は独立 の必要性を訴えた。彼の演説が終わったとき、勝敗は決していた。彼が何を言ったのか、その記録は残っていない。もし残っていたら、… pic.twitter.com/DJbVZMLrl6

2021-09-27 22:19:00
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…建国の父たちの中で今よりもさらに上位にランクされていたかもしれない。トマス・ジェファソンは後に、「アダムズのスピーチは思想の点でも表現の点でも非常に力強かったので、私たちは思わず椅子から立ち上がった」と語っている。「私たちにとって、アダムズは議場の巨人だった」。 pic.twitter.com/GtwOjRUgB8

2021-09-27 22:19:01
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ワシントンがアメリカ革命の剣であり、ジェファソンがペンであるとするなら、アダムズはエンジンだった。聡明で、几帳面で、押しが強く、短気なところもあったアダムズは、とっつきやすい男とはけっして言えなかった。 pic.twitter.com/7aVPcgy6Ub

2021-09-27 22:19:02
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ある時期には、仲間のすべてを遠ざけたとは言わないまでも苛立たせた。しかし、その同じ仲間が必ず彼を高く評価するようになるのだった。これにはワシントンも含まれるし、ときどき大喧嘩をしたジェファソンも含まれる。 pic.twitter.com/ILHtqulBg0

2021-09-27 22:20:09
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皮肉なことに、彼の気難しさにもかかわらず、アビゲール・アダムズとの結婚生活はアメリカ史に残る偉大なラブ・ストーリーの1つである。40年以上にわたる2人の書簡のやり取りは、この国の創成期を今に伝える生き生きとした生活の記録である。 pic.twitter.com/86hCbk935h

2021-09-27 22:20:10
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アビゲールは夫のことを「背が低く、ずんぐりむっくりの太っちょ」と率直に描写している。しかし、体格や容姿の欠点を埋め合わせたものは、彼の知性であり、誠実さであり、思考の明晰さだった。 pic.twitter.com/8UXtNUdfUn

2021-09-27 22:20:11
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1735年にボストン近郊で生まれたアダムズは、朝早く起き、一生懸命働き、道徳的な生活を送ること にひたすら励んだ。当時の言葉でいう「悪徳に打ち勝つ美徳の生活」のために力を注いだのだ。 pic.twitter.com/JtOoFsRWeJ

2021-09-27 22:20:12
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彼が最初に世間の注目を浴びたのは1765年のこと。非常に評判の悪かった印紙法を激しく非難する文章を発表したときだった。その後の18年間、彼は自身の人生、富、聖なる名誉を闘争に捧げながら、イギリスの圧政に抗い、アメリカの自由を勝ち取るために休むことなく戦った。 pic.twitter.com/v9honcW2cJ

2021-09-27 22:20:13
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これは空疎な言葉ではない。アメリカ革命期に40代にさしかかった彼は、冬の嵐、肺炎や赤痢などの病気、イギリスの軍艦などを恐れもせず、四度も大西洋を渡った。捕まっていれば即座に処刑されていただろう。 pic.twitter.com/8lAyE4fc1O

2021-09-27 22:22:19
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ヨーロッパでは、彼のビジネス・センスがいかんなく発揮された。ベンジャミン・フランクリンがフランスをアメリカの味方として戦争に引き込むのを助けただけでなく、オランダの銀行から重要な融資を引き出しもした。 pic.twitter.com/f6K05dRpkV

2021-09-27 22:22:20
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戦争が終わったとき、アダムズはフランクリンやジョン・ジェイと共に条約締結の交渉に臨み、新しいアメリカをイギリスに公式に認めさせた。 pic.twitter.com/jcdejv54Rw

2021-09-27 22:22:21
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tarafuku10 @tarafuku10

こうした尽力にもかかわらず、彼にはほとんど何も支払われなかった。しかし、彼の目的は富ではなかった。新しく、より自由で、より良い国を作ること。それだけが彼の関心事だった。大陸会議の参加者の1人はこう言っている。「独立に関してこの国が最も多くを負っているのはジョン・アダムズである」。 pic.twitter.com/VYZCHWWeMt

2021-09-27 22:22:22
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tarafuku10 @tarafuku10

戦争が終わり、アダムズはジョージ・ワシントンのもとでアメリカ合衆国の副大統領を2期務めた後、第2代大統領を1期務めた。ワシントンの後を継ぐのは報われない仕事だった。誰もが偉大な将軍ワシントンに従った。控えめに言っても、アダムズにワシントンと同じ敬意は払われなかった。 pic.twitter.com/gIszx4M1WS

2021-09-27 22:22:23
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tarafuku10 @tarafuku10

それでも、新しい大統領は在任中に2つの大きな仕事を成し遂げた。1つは彼が実行したこと。もう1つは実行しなかったことだ。 彼が実行したのは、海軍の創設を議会に認めさせたことだ。どのような種類であろうと軍隊を持つことに対する反対意見が強い中、これを実行するのは簡単な仕事ではなかった。 pic.twitter.com/dUNQTWnPCz

2021-09-27 22:24:18
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tarafuku10 @tarafuku10

しかし、強力な海軍なしにアメリカが偉大な国家になることはないと、アダムズの意志は固かった。彼は海軍創設を可能にする法案を可決させた。 彼が実行しなかったことは、ヨーロッパの戦争への参加だ。 pic.twitter.com/tQ7LBE2slH

2021-09-27 22:24:20
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tarafuku10 @tarafuku10

フランスは、イギリスとの戦争にアメリカが加わることを求めた。独立への戦いでフランスはアメリカを助けた。今度はアメリカがフランスを助ける番だ、というのがフランスの主張だ。アダムズはこれを固辞した。敵または味方が誰だろうと、生まれたばかりの国家に参戦する余裕はないからだ。 pic.twitter.com/cZY5v1MRug

2021-09-27 22:24:21
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tarafuku10 @tarafuku10

独立宣言から50周年が近づき、91歳になったアダムズはそれを祝福するための乾杯の言葉を求められた。彼は2つの単語で応えた。「独立よ、永遠に(independence forever)」。これが彼の公の場における最後の言葉となった。 なんとも彼にふさわしい幕引きではないか。 pic.twitter.com/y9QIuj3Tce

2021-09-27 22:24:22
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tarafuku10 @tarafuku10

クレムソン大学政治学教授で『America's Revolutionary Mind』(アメリカの革命精神) の著者、ブラッド・トンプソンでした。(了) 英文スクリプト: prageru.com/video/john-ada… pic.twitter.com/FOfbLwCge1

2021-09-27 22:26:45
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irr-Bot @IrrTenkoBot

だいたい革命ってのは「食い物が足りない」で起こるものだし、今のグローバリズムが日本で成功してる点として「とりあえず旨いものが安く食える」という点があるから(それが少子化さえも覆い隠す点が問題なんだが)、日本人の下層階級が旨い飯を食えなくなったら、何か騒動が起きる気もする。

2021-09-29 20:23:54
irr-Bot @IrrTenkoBot

はっきり言って、北朝鮮のミサイルが日本海に落ちた時と、太平洋に落ちた時の反応の差は大きすぎ。ツイッターだと都会人が多いんだろうね。ネットで世界の果てまでもが見えるようになった一方で、「私の周りにトランプ支持者なんかいない」のノリで、かえって自分の周囲を普遍化してしまうという。

2021-09-29 11:52:30
irr-Bot @IrrTenkoBot

異なる人種や宗教を統合するには「敵」が必要なので、左翼はリベラルでない一般人を「レイシスト」として敵視することで統合を行う。この思想の問題点は、世界中が全「マイノリティ」を満足させるべく攻撃される結果、世界中の文化が同質化すること。互換性を高めすぎると、独自部分が犠牲になる。

2021-09-28 23:52:40
浅羽通明 bot @bot_asaba

マクロな状況に関心を抱くことは良いことだ、それは誰もが知っておくべき教養なのだ、という良識を私たちみんながどこかに持っているからだ。 だが、果たしてそうか。この自明に思える良識こそ、いちど徹底的に疑い洗い直してみる必要があるのではないか。→

2021-09-29 18:30:13