自分で読んだ本100冊思い出せるかな?
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kawaikunai_mono
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エルネスト・ルナン『イエス伝』 史実のイエスは奇跡なんて起こしていない、それは歴史書にはっきり書かれている!な、なんだってー?!という体裁をとっているのですが書いてる事は恣意的でいい加減です。ついでにユダヤ教やイスラム教もdisられてます。とはいえ史的イエス研究の起点でもあるとか
2021-10-10 03:43:43![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
幸徳秋水『基督抹殺論』 狂信的マルクス主義者の獄中の俺が科学で基督の存在を否定してやるってんで書かれた遺作。…ですが参考にしたのがルナンとかで、しかも好き勝手やったので出来たのは怪文書。付属してる獄中の日記を読むと割と大人しい人のようで、無理して戦闘的社会主義者を演じてた節も
2021-10-10 03:43:43![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
モンテスキュー『ローマ人盛衰原因論』 当時の知識がいい加減だった事を差っ引いても共和主義をヨイショする為に大分豪快に歴史を捻じ曲げてる本(ついでにビザンツがけなされる)。歴史と思想、というか思い込みがある程度分離されるのは20世紀前後なので…
2021-10-10 03:43:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ルーシー・M・モンゴメリ『赤毛のアン』 古典という事で長旅のお供に買って読んでみたらこっちにのめり込んでしまいました。アンとダイアナの友誼が実に良かった。ギルバートにはあまり乗れなかったんですが、後でくっつくんだろうなーとは思いました。実際続編でくっついてました
2021-10-10 03:43:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
レ・ファニュ『カーミラ』 青空文庫に入っていたので。翻訳当時は「百合」の概念が知られてなかったのでレズビアン文学として扱われましたが、実の所百合の文脈で読んだ方がすっと通るんじゃないかな
2021-10-10 03:43:45![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』 ギムナジウムの描写がガチ。少年のいい匂いがします。少年が好きな人もそうでない人も読みましょう、必ず「わかる」から。…それ故に結末が、ですが
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アーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』 あらすじは割とどうでもよくて、ひたすら続くごつごつした文章が本体。ハーレーに乗ってる爺さんが荒野を駆けるのを眺める感じ。何でか知らないんですがこの人やたらとフェミニストに嫌われてるんだそうで
2021-10-10 03:43:46![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ハリエット・アン・ジェイコブズ『ある奴隷少女に起こった出来事』 21世紀になって再発見された、アメリカの黒人奴隷少女が無茶苦茶な事をされながら母親になってか細い自由を掴もうとした自伝。たまたま文章の才能があって事実の迫力が凄まじいの一言
2021-10-10 03:43:46![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』 これも今でも小説として普通に面白い作品。教授とかテキサスの人とか割と普通じゃない人間たちと吸血鬼との対決は必見。実はミナとルーシーが百合。…この時点だと吸血鬼の弱点ってにんにくの「花」を摩り下ろしたものだったり。
2021-10-10 03:43:47![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
サマセット・モーム『お菓子とビール』 主人公がある文豪の先妻に食われたりした青春の思い出から今に至るまでを描いたお話。「お菓子(ケーキの事らしいです)とビール」ってどういう意味なんだ、甘くて苦みもある思い出って事なんだろうか。
2021-10-10 03:43:47![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ギ・ド・モーパッサン『女の一生』 夢見がちでひたすら無為無力な少女が流されるままに悪意にさらされ擦り切れていくお話。あまりにも状況に無抵抗なものだから可哀想とすら思えなくなっていく自分が怖かったです。自然描写が雄大なので余計に。作者と当時の女性観ってこんな感じだったんでしょうか…
2021-10-10 03:43:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
F・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』 すごく…巌窟王リスペクトです…。いやそのIFでもあるんですけどね。そして結末はもっと苦い。当時のニューヨークがどんな街だったのか見えてくる描写も流石。
2021-10-10 03:55:41![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
カレル・チャペック『RUR』 ロボットという概念が生まれた作品なんですが、この戯曲だと機械ではなく人造人間。後のロボットものでお約束になる要素が既に色々と使われていたり。 働きたくない!黙れ劣等種!!
2021-10-10 03:55:42![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』 と、題しているけれど。実はクソと血とドベまみれな最前線でどうにかして女の顔をしようとした女性たちの伝記です。割と恣意が入ってて文字通りに受け取ると実態から外れるらしいんですが、それでも一読の価値あり
2021-10-10 03:55:42![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ニコロ・マキャヴェリ『君主論』 今の人が見ると政治ってそんなものでしょとしか思えないんですが、当時は文章にしちゃうのはタブーだったんだなって。一方で言うは易く行うは難しで、当時の人にも実際にやってみろよとからかわれていたのを思うと何とも苦味が
2021-10-10 03:55:43![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
オルテガ・イ・ガセト『大衆の反逆』 民主主義社会が実際に到来したら皆その責任を自覚すらしなかった、という点は現代への警句にもなっているんですが。著者自身は貴族のつもりなのか大衆のつもりなのか、貴族は人類史屈指の無責任虐殺野郎コンキスタドールの国スペインのを意識していたのか否か
2021-10-10 03:55:43![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
エドムンド・バーク『フランス革命の省察』 フランス革命が酷い事になった理由は書かれている通りでしょうし、大体の物事には理由があるから迂闊に変えるのは危ないのも同意できるんですが。昔通りだから良いなら半端に文明の恩恵に属してないで山に帰れよとも。聖典と言える程かな
2021-10-10 03:55:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ヘーゲル『歴史哲学講義』 今読むとほぼ全てデタラメな(具体的にどうデタラメなのかを読んでみると結構面白い)当時の世界史から、都合のいい所を引っ張り出して歴史思想作ってみたよというガバ本。本人は全て網羅したつもりだったかもしれないけど
2021-10-10 03:55:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
三島由紀夫『不道徳教育講座』 何かとコンプレックスに苦しんでいた人だったんですが、多分こんな感じで気楽に生きたかった一面もあったんだろうなって。「不道徳」とは言うけれど作者にとっての道徳?で色々な相談に身も蓋もない回答をつけていきます
2021-10-10 03:55:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ホメロス『オデュッセイア』 何か困った事があったらアテナが知恵を貸してくれて何とかしてくれる話。ドラえもんかよ?! と思ったんですが最後に神弓を見せる所は最強に格好良くてまさに英雄。なんでアーチャーじゃないのかね
2021-10-10 03:55:45![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
柳宗悦『妙好人論集』 妙好人(浄土真宗の高名な一般信徒)の事績を紹介しつつ彼ら彼女らが普段遣いしていた文物の素朴な美しさも軽妙に描いています。これは日々の生活において用いられる物に美が生まれるという彼の思想の端的な展開だったりも
2021-10-10 03:55:45おわりに
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こうして100冊並べてみると 自分の性癖はアレのせいなのかとか 私の考え方ってあの本から来てるんだなーってのが ちょっと整理された気がします やってみると面白いのでみんな試してみてほしいです めんどくさかったら50とか20とかでも
2021-10-10 03:55:46