渡邊芳之教授(@ynabe39)「人は自分がデマと思いたいものをデマと判断する」

帯広畜産大学心理学研究室・渡邊芳之教授の「どうも以前から人々がなにかを「デマ」と呼ぶときに「何を持ってデマと呼んでいるのか」ということが気になっている。」ことについてのまとめ。膨大なためご本人のTL分のみ。
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渡邊芳之 @ynabe39

そう。あらゆる予測には当たる可能性がある。RT @trmu1: @ynabe39 確率論の問題ですね。

2011-08-23 22:44:17
渡邊芳之 @ynabe39

「明日大地震が来る」という予測が「偶然に当たる」確率は,その予測に根拠があるかないかによっては増減しない。

2011-08-23 22:45:53
渡邊芳之 @ynabe39

それもまた「別の問題」です。同じことは「デタラメな予測」に限らず「科学的な予測」でついても起きますよね。問題を切り分ける必要がある。 RT @trmu1: 問題は、当たった、という事実によって人間の判断は、バイアスがかかるんですよね。

2011-08-23 22:48:29
渡邊芳之 @ynabe39

「この人はいつか魚屋になる」と言っていたのならデマではない。地震の予言も「いま地震が起きている」と言っているわけではない。 @apj

2011-08-23 22:49:52
渡邊芳之 @ynabe39

危険もなにも,実際にその人が「大震災が来る」と事前に言っていて実際に大震災が来たなら「大震災を予言した先生」ですよ。どうもみんなが気にしているのは本来の意味での「デマ」かどうかではない気がする。

2011-08-23 22:51:54
渡邊芳之 @ynabe39

それはもう明らかにそうです。結果として当たったんだから。RT @apj: ちょこっと変えて、「@ynabe39 先生が魚屋になるだろう」と言ったとして、もし何年か後に@ynabe39 先生が大学を辞めて魚屋を始めたらデマではないということなんですか。うーん。

2011-08-23 22:52:16
渡邊芳之 @ynabe39

つまりみんなが言っている問題は「予言が正しいかどうか」でもなければ(ほんらいの「デマ」がそうであるような)「騙す意図があるかどうか」でもないようなんです。むしろ「いま自分たちを怖がらせるものがデマ」みたいな雰囲気を感じる。

2011-08-23 22:53:36
渡邊芳之 @ynabe39

たとえば震災直後に「メルトダウンが起きている」と主張した人をみんなは「デマゴーグだ」といいましたよね。でも実際にはメルトダウンが起きていた。しかしみんなは今もその人に対する「デマゴーグ」という評価をとくに変えていないようにみえる。

2011-08-23 22:55:45
渡邊芳之 @ynabe39

そうであればその人たちはいったい何によって「デマゴーグ」と呼ばれるのか。「予測が当たったかどうか」でもなければ「騙す意図があったかどうか」でもないのです。

2011-08-23 22:56:56
渡邊芳之 @ynabe39

ふつうは「デマカセ」というのは「結果としてその人の言うとおりにはならないもの」を言うんじゃないでしょうか。 RT @ceno_sougou: みんなが気にしているのは「デマカセ」かどうかですよ、きっと

2011-08-23 22:57:59
渡邊芳之 @ynabe39

では予言の根拠となる「情報」が誤っているかどうかは何によって判断されますか? RT @kumagaya_gaya: その予言が明らかに誤った情報を根拠に述べられているとしたら、それが成就するか否かは関係なくデマ

2011-08-23 22:59:37
渡邊芳之 @ynabe39

たとえば「科学的根拠のある予測」について,その「根拠」が「正しい」とされるのに最も強い力を持つのは「その予測が当たること」です。観測とか実験は「結果としてほんとうにそうなるか」を確かめるために行われている。

2011-08-23 23:01:20
渡邊芳之 @ynabe39

しかしそれが当たることもある。そのときに「その通りになったがデマカセだ」ということにはどのような利益があるのか。 RT @chihirobelmo: デマカセはその場の思いつきで喋ったことではないでしょうか。結果は関係ないような気がします。

2011-08-23 23:02:20
渡邊芳之 @ynabe39

でも実際その人たちの言うとおりになってしまった場合は? RT @Enji08: 「根拠のないええ加減なこと言ってビビらす人」の部分集合だろうな。「根拠が不確か」「曖昧」「不安にさせる」も一部デマ扱いになる。

2011-08-23 23:02:52
渡邊芳之 @ynabe39

結果としてその人たちの言うとおりになればそれはひとつの「信憑性の証明」になりますよね。 RT @komi323f: デマゴーグとは信ぴょう性関係なくセンセーショナルな話で扇動する類の人だったような。

2011-08-23 23:03:51
渡邊芳之 @ynabe39

「デマ」のことですか?「デマ」の古典的な定義は「未確認の情報が対面的コミュニケーションで伝達されるもの」としての「流言」のうち「虚偽の情報が意図的に伝達されるもの」です。RT @ceno_sougou: あれ、「無根拠もしくは根拠薄弱なもの」ではありませんでしたっけ?

2011-08-23 23:05:59
渡邊芳之 @ynabe39

ただし「次回も当たるかどうか」は次回までわからない。当たるかもしれない。 RT @ameno_bookworm: 次回も当たるとは限りませんので、警戒することによって騙されることを防ぐという利益があると思われますが……。

2011-08-23 23:07:27
渡邊芳之 @ynabe39

地震の予測については現在のところ専門家も充分な知識も技術も持っていません。RT @kumagaya_gaya: その予言にある情報の中に、専門的な観点から見て明らかに間違っている点や公的な記録と照合して誤りが認められる点があれば、判断は容易ではないかと。

2011-08-23 23:08:41
渡邊芳之 @ynabe39

そういった日常語の定義はもともとあいまいですね。 RT @ceno_sougou: いえ、「デマカセ」のことです。「デマ」のほうは先生が最初から仰っていた通りで合っていると思います。

2011-08-23 23:09:29
渡邊芳之 @ynabe39

以前にも挙げた例ですが,麻酔薬の効き目が生じる機序は最近までほとんどまったくわかっていなかった。しかし医師はそれをつかえば麻酔ができるという「結果」だけを知って麻酔を使っていた。

2011-08-23 23:12:36
渡邊芳之 @ynabe39

「科学的な根拠がない」から「デマ」であるなら実際に使ってみる前に「この麻酔薬で麻酔ができる」と予測するのもデマということになります。

2011-08-23 23:12:57
渡邊芳之 @ynabe39

たとえば東海アマさんに「騙す意図」なんてあるでしょうか。私はないと思うよ。だけど彼の言うことは「デマ」とされる。 RT @apj: 言い出しっぺは騙す故意があったから「デマ」、信じちゃった人が同じ内容を誰かに話すのは(真実だと信じていて騙す故意はないから)「流言」てことに。

2011-08-23 23:13:55
渡邊芳之 @ynabe39

「デマってなんデマ?」

2011-08-23 23:14:04
渡邊芳之 @ynabe39

そうじゃなくて「前回外れた人より前回当たった人を選ぶのが普通」ですよね。根拠がどうのでなく。RT @ameno_bookworm: そうですね。ただし前回根拠があった人と前回根拠がなかった人を比べたとき、前回根拠があった人を選ぶのは普通かと。…

2011-08-23 23:15:21
渡邊芳之 @ynabe39

まさにそうです。「科学的な営み」のなかでもそれはたくさんみられることです。他の惑星の動きから見えない惑星の存在を予測したら実際に発見されるとか。RT @ameno_bookworm: 予測が当たること自体が根拠になる、ということでしょうか。

2011-08-23 23:16:31
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