新自由主義とはなにか。読み解くカギは、あらゆる学問を総動員することにあるのではないか。

まとめました
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ピゾナ @pizonat

いわゆる構造改革をやると、中間層が薄くなる。中間層が薄くなれば、社会が弱体化して、それは前段階の、共同体の弱体化を前提にしつつ弱体化して、結果として政治において資本家の言い分が通りやすくなる(ポピュリズムの後押しもある)というのが新自由主義なる言葉の正体かなとは思ったりもする。

2021-10-17 16:13:32
ピゾナ @pizonat

ここで重要なのは、共同体の弱体化というのは政治によって起こるというよりも、テクノロジーの深化によって半ば必然に生じるものだが、それは隙と言うとわかりやすいと思うけども、その隙を突いて社会の弱体化を意図した政策が行われうるというくらいの想像力は我々持っていていいんじゃないだろうか。

2021-10-17 16:17:42
ピゾナ @pizonat

つまり何が言いたいかというと、思想史的な連続性の観点がすっぽり抜けてるんじゃないかっていう。共同体の弱体化の後に社会の弱体化が起き得るのだと。そこには意味合いとしては、政治的陰謀が含まれるのだというくらいの、政府なり政治権力なりに対するある程度の疑義が含まれることは健全なのだと。

2021-10-17 16:21:37
ピゾナ @pizonat

ようするに、新自由主義というものは政治学や経済学だけでは足りず、思想史といった学問の観点等々まで総動員して初めて読み解けるのではないか。90年代中頃から言われ始めた共同体の崩壊こそは新自由主義なるものの端緒でありはしなかったかと思う。そこまで戻って議論し直す必要があるのではないか。

2021-10-18 18:44:13
ピゾナ @pizonat

新自由主義という言葉で語られようとするもの、それは新自由主義という言葉の定義そのものに沿ってはいないとしても、ものを考えるある人がなんとかある未定義の現象を言語化しようとして新自由主義という言葉を使ったときに、単に政治学的な意味に合わないからといって否定していいとは思わない。

2021-10-20 17:25:41
ピゾナ @pizonat

そもそもが、言葉なんてものは長くてもたかだか千年なり二千年なりの一民族が体験してきたことの蓄積に過ぎないわけで、そんなに万能のものではないというのは当然であって、言葉の役割のひとつとして未だ言語化されていない概念をなんとか掴もうとすることにあるならば、

2021-10-20 17:34:10
ピゾナ @pizonat

承前)感情が先走るかの如く、新自由主義と形容したくなるようななにごとかの怪物のようなものについてそう形容するなり表現したからといって殊更にあげつらうべきではないということは、観念としての言葉と実体としてのモノの関係性を考えたときに留意しておくべき点ではないかとは思う。

2021-10-20 17:34:11
ピゾナ @pizonat

飛躍的に言及するなら、岸田総理が新しい資本主義なる表現をしたとして、意味がわからーんという反応が与野党問わず出てくるわけだけど、単に岸田総理が自らの思想を明瞭に言語化できていないという可能性もあるわけであって、そこは政治家の能力として責められる余地はあるとは思うけども、

2021-10-20 17:49:52
ピゾナ @pizonat

政治というのは、まつりごとと書くくらいであって、多分にエモーショナルな要素なり表現手段というのを含んでくるものであって、たとえ総理がわけのわからないワンフレーズを掲げたとしても、厳密には否定できないという面はあるのだと思う。これは政治に対する考え方で意見分かれるところだと思うけど

2021-10-20 17:49:52