「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」 10人の経済学者が分析した本が興味深い

日本の失業率が2%とめちゃくちゃ低いはずなのに日本の賃金が上がらない理由 →日本政府が発表してる「失業率」がまやかしだから でだいたい答え出てるんだけどね。
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かぴばら @pandadnap9999

「決定的な理由」というタイトルの割には「著者の実感」とか「思う」とか「例外もある」みたいな感じの印象論が多くて味わい深かった。 toyokeizai.net/articles/-/462…

2021-10-20 23:12:13
リンク 東洋経済オンライン 日本人の給料がどうにも上がらない決定的な理由 | ワークスタイル 先日、国税庁が民間給与の実態を発表した。令和2(2020年)年の平均給与は433万円となった。内訳は四捨五入の関係で一桁目がずれるが、給料369万円+賞与65万円となっている。国税庁が発表した資料のグラフに、か… 287 users 1199

一人の主観じゃなくて多数の経済学者が分析を持ち寄った本

中田:‖ @paddy_joy

JLさんのスレを読んでいて思い出したのが『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』。失業率2%台という世界でも稀な需給逼迫状況なのに賃金が上がらず、逆に日本の数倍の失業率の欧米では賃金が上がるのはなぜなのか。経済理論に反するような現象の仕組みを10人以上の経済学者が分析した本です。1/n twitter.com/jl175rv/status… pic.twitter.com/q5f1yXqrOY

2021-10-20 23:00:18
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中田:‖ @paddy_joy

理由の一つは「賃金の下方硬直性がもたらす上方硬直性」、つまり日本では"賃下げ"が難しいからこそ、好景気になっても「不景気になった時に賃下げできない」という理由で賃上げに踏み切れないという傾向です。逆に賃下げを断行できた会社は好景気には賃上げしているという面白いデータがあります。2/n

2021-10-20 23:00:19
中田:‖ @paddy_joy

哀しいのは「就職氷河期の影響」という側面。年齢別で2010年以降の賃金上昇率を見ると、大卒では1970年代生まれの男性だけが突出して賃金が下がっており、他の年代はちゃんと上がっていることがわかります。氷河期世代はまさに「賃金が低くても辞めない」という状態に置かれています。3/n

2021-10-20 23:00:19
中田:‖ @paddy_joy

他に説得力があるのは「高齢者と女性による弾力的な労働供給」。20世紀までは就労することが少なかった高齢者や既婚女性が、21世紀になってから急速に就労率が伸び(これ自体は良いこと)、わずかに賃金を上げるだけで十分な労働力が供給される状況にあることが実証されています。4/n

2021-10-20 23:00:20
中田:‖ @paddy_joy

つまり労働力不足は非正規雇用である程度は補えてしまえるが故に、正規雇用の給与も上がりにくかったという構造が浮かび上がります。これは潜在的に失業していた高齢者や既婚女性に対する正社員からの所得移転とも言え、給与「総額」自体は2010年から順調に伸びていることからも窺えます。5/n

2021-10-20 23:00:20
中田:‖ @paddy_joy

面白かったのは「実は賃金は伸びている」という論考。上記の「氷河期以外は伸びている」という側面の他、「労働時間は年々減っているから時間当たり賃金は実は伸びている」とか、「継続して就労している人をトラッキングすれば1990年代以降は毎年3-4%ずつ賃金は伸びている」という話もあります。6/n

2021-10-20 23:00:20
中田:‖ @paddy_joy

等々、様々な角度からの分析があり、中には「そうは言ってもこれから賃金は上がる可能性はある」としている学者もいるのですが、本書が出版されてから4年経っても状況は変わらないので、やはり本書の大宗の学者の通り構造的に賃金は上がりにくいのだと思わせます。7/n amzn.to/2Z4XlOk

2021-10-20 23:00:21
佐藤一光 @kazzuaki

よろしければこちらもどうぞ。関連する論稿を書いてます。 keio-up.co.jp/np/detail_cont… twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-21 22:05:56
fusakui @fusakui_politik

この本めちゃくちゃ面白いですよね。日経の「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」2017年の1位(しかも大差)。 あの頃は人手不足と働き方改革の影響もあり、「誰が日本の労働力を支えるのか?」「日本の人事を科学する」など、賃金や雇用に関する経済書が多かったですね。 twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-21 21:07:54
ジャカルタ/KT/(白いチョーク) @jindongKT

このまとめ自体がとても上手に要約されているので、当該書は読まなくてもよい気分にry 下方硬直性以外は日本に固有の(あるいは直感的に大きいと思われる)要因なのね。 「だから日本は〜」で出羽守やXXガーのお世話になるよりも、こうやって実証的に考えるほうがずっと大切twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-21 19:24:34
CrowdVenture @crowdventurex

労働組合の賃上げ闘争の話は出てないのかな? 日本人大人しいから 働き過ぎて死ぬ人たち 相互不信が蔓延して 団結もどんどん出来なくなってるし 賃上げしろー って暴れないのに わざわざ誰が上げるんだ? 経営者にお人好しはいない いたら潰れてる (*´ー`*) twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-21 18:18:24
𝓷𝓸𝓾𝓰𝓱𝓽𓄯𑖅𑖼𑖝ᚾᛅᛏ @mikomoe212

この一連のスレッド面白い 賃金とは別に追加の給与を国が応援するみたいな安直に解決出来そうな気がするのもまた面白そうな理由な気もする 働く側もベース賃金重視しない人なら追加分が減ったら辞めれば良いんだしね、棲み分け twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-21 17:32:33
アラ太郎ちゃん♡ @mousukosikane

消費者思いの日本だからだよね、安くて最高のサービスを皆が享受できるように給料は低く抑えている、給料を低く抑えていく事で平等社会を維持してるんだよ twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-21 08:18:42
Çava @1lcava

中田さんがn/nでTwitter書評するときは買い推奨ってレポートに書いてたの思い出しました。というか、去年に買って積んでました。頑張って引っ張り出して読みます。 twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-21 01:04:06
元官僚現戦略コンサルのクラピカ @dada_waseda

これ3年前に読んだし、経産省の友達にも紹介したら彼も読んでた。 けど何も変わらず。 この構造的要因を何とかする力を持ってるのは経済官庁ではなく厚労省のはず。 厚労省のKPIが給与額じゃなくて失業率であることも遠因twitter.com/paddy_joy/stat…

2021-10-20 23:51:57

一方アメリカでは港湾労働者がストライキと人手不足で年収2000万円になっていた…

リンク みんなのロジスティクス <最新の物流情報>1分で読める!みんなのロジニュース55:2022年アメリカ西海岸の労働争議について みなさんこんにちは。お盆はゆっくりお過ごしになられたでしょうか?クイズさて、早速ですがクイズです。アメリカ西海岸の港湾労働者の方々の年収はどれぐらいでしょうか?5秒前↓4↓3↓2↓1↓終了~回答博士正解は、年収約2千万円程と言われております

アメリカには「タフト=ハートリー法」や「赤狩り」の歴史があるにも関わらず、労働者運動が非常に盛んなんですよね。

リンク Wikipedia タフト=ハートリー法 1947年労使関係法 (Labor Management Relations Act, 1947) 、通称タフト=ハートリー法 (Taft-Hartley Act) (P.L.80-101, 61 Stat. 136、1947年6月23日制定)は、労働組合の活動と勢力を監視する米国連邦法である。同法は、ロバート・タフト上院議員とフレッド・A・ハートリー・ジュニア下院議員が推進し、ハリー・S・トルーマン大統領の拒否権行使を乗り越えて1947年6月23日に成立し、現在も効力を保っている。労働界首脳部は同法を 4 users 6
映像が語る20世紀 Vol.8 ~大戦の勝利と冷戦の始まり~ [DVD] WTC-008

フランクリン・ルーズベルト,トルーマン・ドクトリン,マッカーサー,タフト・ハートレー,アルジャー・ヒス,新川健三郎

アメリカ人労働者は労働者の権利意識が強く、それを脅かすものは団結して攻撃する。その代わりにめちゃくちゃ差別意識が強い