映画スターのサイン

ハリウッドスターのちょっといい話
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蔵臼 金助 @klaus_kinske

『マッドマックス』で思い出しましたが、長く一緒に仕事してるプロデューサーS君の話。私は参加しなかったのですが、5年ほど前のAFM(アメリカン・フィルム・マーケット)での出来事です。S君はメル・ギブソンが大好きなのだ。

2011-08-25 19:20:39
蔵臼 金助 @klaus_kinske

仕事が終わり、エージェントのラース・ブロック氏とS君はサンタモニカのダウンタウンにある寿司屋で食事をしていました。すると、カウンターにメル・ギブソンがいるではありませんか。S君はどうしても彼のサインが欲しくてたまらない。

2011-08-25 19:25:55
蔵臼 金助 @klaus_kinske

そして、メルがプライヴェートの時間にサインをねだられるのを嫌ってるのも知っている。メル・ギブソンはその時、知り合いらしい「小汚いホームレスみたいな格好の」(:S君談)黒人と一緒だったそうです。申し訳ないけど欲しい。

2011-08-25 19:28:50
蔵臼 金助 @klaus_kinske

そうしたら、ラースが「話をしてきてやる」と言ってつかつかとメル・ギブソンの所に行き、何やら会話を交わしたかと思うと、あっと言う間にサインを書いて貰って、戻って来たのだそう。S君は大喜びですよ。

2011-08-25 19:31:33
蔵臼 金助 @klaus_kinske

ラース・ブロックは脇役専門で活躍していた60年代後半に、一度無名時代のメル・ギブソンとオーディションで一緒になったことがあり、その話をしたのだそうです。彼がラースのことを覚えていてくれたかどうかは判りませんが、「ああ、あの時の…」となって、快くサインをしてくれたとのこと。

2011-08-25 19:34:06
蔵臼 金助 @klaus_kinske

満足したS君は食事を終えて、その店を出ました。出る時に再びメルに会釈して、彼も映画でよく見る素敵な笑顔で挨拶を返してくれて、さらに嬉しさUP。その時、横にいたみすぼらしい服装の黒人もにっこりしていたのですが、よく見ると彼はモーガン・フリーマンだったそうです。

2011-08-25 19:36:53
蔵臼 金助 @klaus_kinske

もうひとつ、サインの話。私の母の友人はかなり変わった女性で、4度の離婚・再婚歴(全て相手は外国人)があるだけでもユニークな人でしたが、1970年代の頭にロスに渡り、「有名俳優の付き人になりたい」というだけの理由でそのまま合衆国に住み着いちゃった人です。

2011-08-25 19:48:21
蔵臼 金助 @klaus_kinske

そして人材募集を見てある映画プロデューサーのメイドに雇われ、しばらくビバリーヒルズ暮らしを堪能していたのですが、ある日、行きつけのカフェに朝食をとりに行くと、映画の撮影が始まっている。角の席ならいいと言うのでブレックファーストを注文し、撮影を眺めていました。

2011-08-25 19:51:12
蔵臼 金助 @klaus_kinske

そしたら、扉を開けて中年男が馴れ馴れしい感じで入って来て、母の友人の隣に座り、珈琲を飲み始めたのだそうです。面識が無いので「誰、この人?」と思っていたら彼はにこにこしながら話しかけてきて、しばらく会話しているうちにウィリアム・ホールデンと判り、サインして貰ったとのこと。

2011-08-25 19:53:47
蔵臼 金助 @klaus_kinske

気さくで感じが良かったそうですよ、ウィリアム・ホールデン。後で何の映画の撮影だったのだろうと調べたことがあるのですが、おそらく『愛のそよ風』だったと思う。だとすれば、そのカフェには、クリント・イーストウッドもいた筈だ(『愛のそよ風』はイーストウッドの3本目の監督作品)。

2011-08-25 19:56:36