RAF、世界初の空軍の誕生、もしくはバトル・オブ・ブリテンへの道

まようささんのツイートでふと思い達、最近読んでいる本をネタ本にして世界初の空軍で有名なイギリス空軍がどのように誕生したのかツイートしてみました。
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ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

というわけで、ロンドン防空管区が設定され、最高責任者としてフランスから呼び戻されたアッシュモアー陸軍准将が任務につき、これにより初めて防空体制は統一され、同時機にはバップやキャメル、ブリストルなど、戦闘機の質も大きく向上することになりました

2011-08-25 21:09:08
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

パイロットの無謀とも言える挑戦により、夜間飛行が可能なことが立証され、さらにパイロット誘導のため無線の代わりに白い矢印を(紅の豚の世界ですね)つかい誘導するシステムが考案されました。これらの措置は侵入する敵機に対して反撃するチャンスを増やすことに成功します。

2011-08-25 21:11:57

アッシュモアーが創り上げた、防空網の重要な概念とは?

ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

このロンドン防空管区が今までと何が違ったのか、アッシュモアーが後に呼ぶ防空における最高の原則を引用すると

2011-08-25 21:13:48
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

「すなわち、飛行機が防衛の第一の手段ではあるが、その飛行機も、地上におけるコントロールシステムの支援がなければ効果は発揮できない」このアッシュモアーの考えは凄く先進的なものだったと思います。そして、現在の防空網の基礎は未だにこのアッシュモアーの考えを元にしていると言えるでしょう

2011-08-25 21:16:14
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

さて、ドイツのゴータとアッシュモアーの防空網の戦いは多少前後しますが、夜間爆撃、防空網の拡充、と続いていきますが、音響式方向探知機の開発、ホットラインの設置、阻塞気球の導入敵機の所在をセクターごとにわけ正確に追跡するなどなど、バトル・オブ・ブリテンの萌芽が見て取れます。

2011-08-25 21:23:05

RAFの誕生と、戦後の戦い

ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

ロンドンへの爆撃は軍事的にはほとんど意味のない物で合ったにしろ、その恐怖はロンドン市民の心に深く刻みつけ、防空体制の強化と報復を求める声が高まっていき、1918年1月に空軍省が新設され、陸海二個飛行団は同年4月1日からイギリス空軍(RAF)に改組されついに世界初の空軍が誕生します

2011-08-25 21:27:08
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

これらの改革は着実に効果を上げ、ロンドン爆撃の迎撃戦果は着実に増加し、8月には防空システムの強化と西部戦線へ戦力を集中するため、ロンドンへのドイツ機による空襲は中止され、決定的ではないにしろイギリス空軍は初めて勝利を手に入れる事になります。

2011-08-25 21:31:24
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

され、戦争が終わるとRAFは新しい敵と戦うことになります。1918年12月にRAFは188飛行中隊と199個訓練飛行中隊を抱えていましたが、18ヶ月後には25個中隊と11個中隊にまで削減、実戦部隊のほとんどが植民地に回され、本土防空飛行隊は定数を半分削減されたわずか2個飛行中隊

2011-08-25 21:35:15
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

強烈な予算削減以外にも、RAFはイギリス陸軍とイギリス海軍の熾烈な縄張り争いを繰り広げることになります。陸海軍ともども、執拗な政治活動を展開し、空軍を解体し自軍へ取り込もうと躍起になります。

2011-08-25 21:37:20
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

この生存競争にRAFが勝てたのは19~29年まで空軍参謀長を務めた、ヒュー・トレンチャード卿による、断固とした空軍温存の努力であり、トレンチャードは政治家へRAFのその経済性を存分にアピールすることで、その存続を主張しました。

2011-08-25 21:40:50
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

まずは陸軍との吸収合併に反対、そして植民地での示威行動に空軍は陸軍と違い人員的にも危険でも圧倒的に低コストであることを、現地のバザールで書い集めた部品で修理しながら実地で証明します。

2011-08-25 21:43:16
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

事態が変わったのは20年も半ばに入ったころで、フランスが戦後賠償をめぐってドイツとの関係が悪化、その中もし世界最強の空軍を持つフランス空軍がわずか数km先のイギリスを攻撃するような自体になったらどうするか?まずありえないにしても備える必要はないのか?という疑問が浮かび始めました

2011-08-25 21:46:28
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

これをめぐって海軍大臣の辞任騒動などなどを起こしながらもソールズベリー委員会は「本土防衛空軍を維持し、来襲可能な距離にある最強の空軍による攻撃から我が国を防衛するに十分な兵力を持たせることが必要である」との見解をまとめ、内閣も承認し、RAFは生き残ることに成功しました。

2011-08-25 21:49:35

まとめ

ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

歴史にifは付きもので、不毛とは知りつつもそのifを考えるとき、もしもイギリス空軍が解体され、その防空に関するノウハウが無くなってしまったら?そういう意味ではバトル・オブ・ブリテンのイギリスの勝利は1923年のイギリス空軍は必要であるという決定によって、決まったのかもしれません。

2011-08-25 21:52:00
ぼろ太@C102 日曜日 東地区 “ア” ブロック 27b @futaba_AFB

まぁという訳で、地政学の問題はこのようにテクノロジーが飛び越えてしまうこともあるんですよね~

2011-08-25 22:02:11