甲野善紀「佐藤円さんという人」
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「矛盾を矛盾のまま矛盾なく」は、私が32年前に松聲館道場を立ち上げた時、武術の定義として私の心に思い浮かんだものだが、その事をあらためて今日、円さんに教わった気がする。
2011-08-26 21:21:28そうした時、「ずっとこの地にいたい」と思っても、幼い子供がいた場合、「やはり決断しなければならない事はある」と、日々、放射線に囲まれたなかでも、思いを深める道を拓きつつも、覚悟は固められているようだ。
2011-08-26 21:21:09確かに状況は予断を許さないだろう。核燃料そのものは1号機など、すでに地中にメリ込んでいる可能性もあるようだし、安定冷却など、まるで目途がたっていないようだ。
2011-08-26 21:20:29先ほどの電話で「私たちは、この先もずっとここで頑張ろうと思っていますけれども、そうしてもいられないほど酷い状態になったら、子供たちもいるし、離れなければならないかもしれない覚悟はしています」と話されていました。
2011-08-26 21:20:09このように佐藤円さんは、放射性物質の脅威と、その放射性物質そのものの悲しみと、人間のエゴに涙しながらも、まだ幼い子を持つ母として、自分にとって出来ることをして行こうとされています。多くの方々に支援をお願いしたいと思います。
2011-08-26 21:19:47なお、佐藤光夫氏のブログは http://t.co/qsie9ZA で、この「みんなの放射性測定室」に関するお願いは http://t.co/2yx7zZq です。
2011-08-26 21:19:02そこでは、ドイツのベルトールド社製LB2045ガンマスペクトルメーターなど、高額の測定機器を購入するので、全国の志のある方々からの支援をお願いしたいとの事。詳しくは、これも私のサイトの随感録に載せるので、多くの方々の御協力をお願いしたい。
2011-08-26 21:18:37この原稿を書いた後、佐藤円さんと電話で話しをした。円さんのお話しでは、佐藤夫妻が放射性物質の対策として志のある人々と一緒に、新たに「みんなの放射線測定室」を立ち上げられる事となったとか!その協力要請を受けたので紹介しておきたい。
2011-08-26 21:18:02私は見えないものの声を、確かに聞くことのできる人間ではない。私が聞いたのは何なのかよくわからない。もしかしたら、私の主観が導きだしたものかもしれない。
2011-08-26 21:13:36「本当はもといた場所に戻してあげるのが一番かもしれないけれど、たくさん種を播くからね、炭も撒くからね。あなた達のパートナーになれるかもしれない細菌を撒くからね。土の奥深く、あなた達が行きたいところに行っていいよ」そう語った。
2011-08-26 21:13:12周りは美しい新緑、小鳥達がさえずり渡り、たくさんのいのちに満ちている。彼らもあの閉ざされた場所ではなく、本来の場所にいたかったのかもしれない。彼らと私の間の隔たりが薄れていくのを感じた。
2011-08-26 21:11:18引き裂かれた彼らは、原子力発電所の中に閉じ込められ、その行き場のない想いを利用され働かされてきた、そのくらがりが、頭の中に浮かんだ。
2011-08-26 21:10:28今、私達すべての人が受けているこの困難、いのちをもとられてしまうかもしれないこの苦しみが、今まで彼らが味わってきた苦しみ悲しみ、行き場のない想いそのものだと感じた。
2011-08-26 21:10:04ハナちゃんは最後笑って空へ帰っていった。あなた達(放射性物質)とEM菌や光合成細菌が出逢うことで、私が知った幸せのような何かがあなた達のもとにやってくるのだろうか?
2011-08-26 21:08:33